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ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法

  • 出版社:白水社
  • サイズ:20cm/209p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-560-03590-3

ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法

ウディ・アレン (著), 井上 一馬 (訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,99557pt
  • 発行年月:2005.2
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法」

電波男につきまとわれる脚本家、不倫キャラたちに監禁された劇作家、恋愛バトルにまきこまれてしまう挙動不審な小説家…。ニューヨークの浮気な作家たちが繰りひろげる、3つの一幕劇集。とびきり洗練された、大人の笑い。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧- 「ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法」

リヴァーサイド・ドライブ 5-70
オールド・セイブルック 71-122
セントラル・パーク・ウェスト 123-204

著者紹介- 「ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法」

ウディ・アレン

略歴
〈アレン〉1935年ブルックリン生まれ。コメディアン、俳優を経て映画監督。「アニー・ホール」「ハンナとその姉妹」でアカデミー賞を受賞。

ユーザーレビュー- 「ウディ・アレンの浮気を終わらせる3つの方法」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2005/03/02 14:41

屈折こそ魅力

投稿者:ぼこにゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 こういう言い方はちょっとあれだが、頑健な者ほど病気がちな人に憧れるもので、ちょっとノドが痛かったりするとすぐ体温を計りたがるし、突き指をすれば包帯をグルグルと巻いてもらいたがる。調子が悪いんだったら家に引っ込んでりゃいいと思うのだが、こういうヤカラは「弱った自分」を人に見てもらうのが無上の喜びなのでそんな時こそ人前に姿を現すのだ。いわゆる「健康オタク」っていうのは、どこから見ても健康に問題のなさそうなヒトばかりだし。
 ウディ・アレンという人はまさしくそういうタイプなんじゃないかと、本書を読んで私は確信したのだった。
 三本の戯曲が収録されていて、そのうち最もアレンらしいなと感じるのは最初に載ってる「リヴァーサイド・ドライブ」という作品。おなじみ気が弱くてスノッブ根性丸出しのフロイトマニアが不条理な騒動に巻き込まれるという、ファンにとっては待ってましたの展開である。このオドオドした主人公は明らかに作者をモデルとしたキャラクターで、映画なんかでも結構使われている人物像なんだけど、実はこれこそがウディ・アレンの選んだペルソナなのではないか。「気が弱く背が低く髪は薄く要領は悪く、あらゆる種類の強迫観念に蝕まれるユダヤ系のまったくさえないアンダードッグ」という分厚い仮面の下に隠れているのは、聡明でシニカルでクールで傲慢な都市生活者の素顔に他ならない。アレン演じる「さえない男」に笑いを誘われつつも、時折自分の方が笑われているような落ち着かない気分になるのはそのためかも知れない。彼と彼の作品にはいつもそういうチクチクした感触がつきまとい、そこがまたたまらない魅力なのだけれども。
 訳者あとがきによるとこの人の恋愛遍歴は極めて充実しており、くっついたり離れたりが激しいうえ、最近では某女優と事実婚的な関係を結びながら相手の養女(連れ子)ともナニしてしまい訴訟を起こされたりするという、かなりのツワモノらしい。相当の精神力がなければこういう暮らしぶりはできないはずで、精神的に破綻しているのは事実としても(言いすぎか?)、それは彼が演じている「あらゆる神経症に蝕まれている成人したモヤシっ子」とは正反対の、強すぎるほど強靭で利己的な合理主義者ならではの在りようではないかと思うのだ。
 強靭でクレバー。人も羨むそんな素顔を薄い毛とメガネと猫背で覆い隠して群衆に紛れ込むへそまがり。だけど人も本も、少々屈折しているくらいでなきゃ面白くない。 

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