- 出版社:世界文化社
- サイズ:22cm/244p 図版72p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-418-05501-0
しゃれのめす 芸術随想
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- 税込価格:2,835円(81pt)
- 発行年月:2005.3
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「しゃれのめす 芸術随想」
「しゃれのめす」とは、著者が画家・朝井閑右衛門を追想した時に頭に浮かんだ言葉。「美」を問い、「人」を考える名文の数々。池田亀太郎、柳瀬正夢、吉岡憲らのカラー図版も多数収録した、単行本未収録エッセイ集成第2弾。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「しゃれのめす 芸術随想」
洲之内 徹
- 略歴
- 〈洲之内徹〉大正2〜昭和62年。松山市生まれ。東京美術学校中退。小説の執筆、ラジオドラマの脚本などを手掛け、現代画廊を経営した。著書に「セザンヌの塗り残し」「さらば気まぐれ美術館」など。
関連キーワード- 「しゃれのめす 芸術随想」
ユーザーレビュー- 「しゃれのめす 芸術随想」
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/03/15 14:32
本物ということ
投稿者:ユー・リーダーズ・アット・ホーム!(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
雑誌に連載されていた「気まぐれ美術館」とは別の機会に書かれていて、これまでまとめて読むことのできなかった単行本未収録の文章を集めたシリーズの2冊目です。収録されているのは「気まぐれ美術館」シリーズ以外の様々な機会に書かれた文章で、別の新聞や雑誌に連載していたもののほか、ご自身の画廊で折々に出されていた画家や絵に関する紹介文に近い短文など、原典は多岐にわたっています。
洲之内徹さんの本はいま(2005年3月現在)、この「しゃれのめす」と、同じ芸術随筆の1冊目として出た「おいてけぼり」の2冊が入手可能なだけで、最近まで文庫で出ていた「気まぐれ美術館」シリーズの3作もなぜか既に絶版になっているようですが、この「しゃれのめす」を読んでていて特に感じたことは、「気まぐれ美術館」で書かれていた文章とは、どこか基本的に書き手の姿勢が違うようだということでした。意識されてのことであるともいえるし、むしろ、長い連載の場合と、それとは別な形での書き方の違いともいえるかもしれませんが、「気まぐれ美術館」の場合、ひとつのテーマで語られる一回分ごとに読み切りの形で書かれているとはいえ、連載全体を通しての長編として読める部分があったように思いますが、この「しゃれのめす」では、ひとつの文章がより独立したものになっているという感じです。「気まぐれ美術館」では、ときどき思い出したようにずっと以前の回で語られていたことに話が飛んだり、その回のテーマで語ろうとしていることから自由に話が逸れて、それでも洲之内徹さんという人を中心とした通時的な話題として成立しているなんてことがありましたが、この本ではソースが様々であるということからも当然なんだけれど、それぞれの文章がぐっと集中したテンションで書かれているという印象でした。
とはいえ、そういう傾向を感じたということで、まったく別物ということではありません。やっぱり興味深く、洲之内徹さんの深い眼差しを感じることができます。「気まぐれ美術館」と重複する話題も(書かれた時期が重なっているので当然なんだけれど)ありますが、続編のような貴重な文章も収められていて、とても興味深く読むことができます。洲之内徹さんは、画家が絵を描く動機は理屈じゃなく、ただ感動したということ、そうして書かれた絵というのが本当だということを言われていたと思いますが、その絵を見て深く感動したことが動機となってるこれらの文章にも本当の輝きがあります。蛇足ですが、とくに「馬越さんの思い出」という文章でなんだか泣きそうになりました。とても印象的です。







