- 出版社:三才ブックス
- サイズ:19cm/405p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86199-002-5
電波男
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- 税込価格:1,500円(42pt)
- 発行年月:2005.3
- 発送可能日:購入できません
- 本
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商品説明- 「電波男」
恋愛の最進化形は「オタク」にあった! 「電車男」「負け犬女」はもう古い。モテない男から圧倒的な支持を集めるWebサイト「しろはた」主宰が、最高の純愛について語る。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「電波男」
13人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/04/23 23:49
自由洗脳社会におけるオタクたちの反旗
投稿者:まさぴゃん(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は今を岡田斗司夫さんが『ぼくたちの洗脳社会』で主張する自由洗脳社会と考えています。それは資本主義的に「価値観」がマーケットによって選別される社会です。またインターネットの存在により、一般社会では社会では生き残れないようなニッチな価値観が凄まじい多様性で維持される世界です。だから同じ事実からどのような解釈(=価値観)を導き出し宣伝するかが重要な社会です。この本は恋愛資本主義の上層部に位置する女性たちの価値観(いわゆる酒井順子の負け犬論や倉田真由美の『だめんずうぉーかー』)に対する最下層(苦笑)男性側からの反旗ですね。基本的に消費マーケットは、女性の側の価値観に支配されてきました。それは消費の先導者が長年女性だったからです。マーケティング対象は、女子高生や少女をターゲットにすることが慣習化しています。
本田透さんが主張するように80年代バブル以降は「恋愛資本主義」である主張は事実でしょう。昨今の電車男のブームの予想はまさにドンピシャで、世のなかの原理が本田さんの主張する仕組みで動いているという仮説を補強します。なぜならば、これは「典型的な女性」を対象に消費をドライブする戦略だから、当然といえば当然ですが。この事実に対して本田氏は、「人格を売買の対象にすること」に対して拒否を宣言します。そして、無自覚にそれを肯定する「いわゆる典型的な女性層(酒井順子や倉田真由美の意見)」に対して、反旗を翻します。
最終的な結論は、これは天才・岡田斗司夫先生の議論の展開であって、現状分析はほぼ僕も同意見です。ただし、唯一彼から抜けているのは、同じ解釈で女性や少女から見た視点が抜け落ちていて、男性側の論理で完結してしまっている点です。消費や人格の売買を肯定する社会が、腐っていると看破するならば、オタクのように女性も「二次元の対象」を見つけてナルシシズムに陥ればいいのか? マンガの『ルサンチマン』や多くのサブカルチャーが夢見たように、オンラインコンピューター発達と感覚刺激のための大脳システムの解明とインターフェイスの開発により、SEXまでできる異性の相手を得ることができるゲームは、あと10〜20年で開発されるのは、資本主義のスピードから行って間違いあるまい。だから時代は止められないとは思う。しかし実際この部分は、男性よりも社会的な搾取の対象である少女の方が強烈に敏感で80年代に中島梓がボーイズラブにハマル少女の分析として『コミュニケーション不全症候群』『タナトスの子供たち』を分析しています。彼女たち(つまりは十代の少女で恋愛市場にエントリーさえできない女性たち)を、無視するのは議論が雑と思う。本田氏の議論は、ちょっと男性のキモメンオタク側に偏っていると思う。この議論の本質は、人格を金による評価をしている現実にはじかれた層が、どうやって生きていくかという部分に論点があり、それは男女や階層、地域を問わない議論なはずだからです。
僕自身かなりオタクな人であるし、本田透の魂の叫びには、非常に同感する。わかる人には、死ぬほどわかる議論だ。3次元の現実に対する否定は、よくわかる。基本的に、3次元は腐っているのはいつの時代も変わらない。ニーチェもドストエフスキーも『アウトサイダー』のコリンウィルソンも、二次元に極まって後、行動至上主義へ転化を象徴しているが、そこにはネチャーエフや都井のような現実社会への復讐で大量殺人や大問題を引き起こす可能性も常に存在している。時代の流れは止められないにしても、こうした二次元の対象に対して強烈にコミットするナルシシズムを肯定して、テクノロジーでそれを維持する社会が、社会制度設計としてあるべき姿なのかは、僕にはまだなんともいえない。ただ、現状分析の正しさと、流れの不可避は確実だと思う。
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/03/20 16:12
本田透と堀江貴文
投稿者:さんりき(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「(父親と)仲がいいわけないですよ。ひいきの巨人軍が負けると、僕を庭の木に縛り付けるような親父ですよ」
「子供の頃、満足なものを食えなかったからですよ。母親は小作農の出で、元々、料理のスキルがない」
今話題の人、堀江貴文の言葉だ。
「(故郷の)八女に懐かしさも、感謝もありません。友達もいないし、用事もありません」
「世の中に暖かい家庭ってあるんですか? 僕には信じられない。みんな飽きてないの? なぜ人間は自分をガマンして偽って生きてるんですか?」
電波男の著者本田透はほりえもんに「一生ついていきます!」と私淑する。恋愛真理教、家族真理教という洗脳から逃れるために、堀江は金と資本主義を、本田は萌えと言葉という魂のストリップをもって対抗する。
本書は哲学の書だ。哲学はいつのまにか一家離散し、数学、天文学、社会学といったもろもろの後継者の間にチリチリバラバラとなってしまった。
そして残った滓(オリ)のようなもの、底に沈み強烈な腐臭を発するヘドロのようなものが、今や哲学と呼ぶに値する何かであるとするならば、この本以外に哲学と呼べるものがあるだろうか。







