- 出版社:日本経済新聞社
- サイズ:20cm/227p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-532-35135-9
日本のお金持ち研究
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- 税込価格:1,890円(54pt)
- 発行年月:2005.3
- 発送可能日:1~3日
- 本
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商品説明- 「日本のお金持ち研究」
日本の「金持ち父さん」ってどんな人? 医師や弁護士、経営者は本当に稼げる職業なのか? 全国規模のアンケート調査とデータから、日本の富裕層とは誰かを浮き彫りにし、金持ちになれた背景や暮らしぶりなどの実態に迫る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「日本のお金持ち研究」
橘木 俊詔
- 略歴
- 〈橘木俊詔〉1943年生まれ。京都大学大学院経済学研究科教授。日本経済学会会長。
〈森剛志〉1970年生まれ。甲南大学経済学部専任講師。
関連キーワード- 「日本のお金持ち研究」
ユーザーレビュー- 「日本のお金持ち研究」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/06/27 11:54
年収1億円以上のお金持ちの実態に迫る
投稿者:ビルヂン・ケンプ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、著者自身が序章で述べている通り、お金持ちになる方法について書かれた本ではない。お金持ちに対して実施したアンケート調査の結果を中心に、さまざまな角度からお金持ちの実態に迫る一冊である。
アンケート調査の対象は、国税庁「全国高額納税者名簿」に記載されている、年間納税額3000万円以上(年収約1億円以上)のお金持ちである。アンケートの回答率は約8%(有効回答数465件)だった。この数字をサンプルとして充分と見るか、足りないと見るかによって、本書の評価は分かれるだろう。
著者自身は、回答率5%未満を予想していたため、8%という数字に満足しているようだ。予想を上回る回答率にいたった秘訣は、アンケートの集計結果を回答者へ送付する「フィードバック方式」にあった、と述べている。
確かに、アンケートの集計結果は、とても興味深いものになっている。例えば、日本における代表的なお金持ちは、企業経営者と医師であり、企業経営者の多くが都市部に居住しているのに対し、医師は地方にも多く分布していることが分かる。
さらに、お金持ちの企業経営者の大半は、非上場企業のオーナー経営者であり、上場企業のサラリーマン経営者ではない。医師についても、一般的なイメージを裏切る結果が見られる。大学病院や大病院の勤務医よりも、眼科や美容外科の開業医の方が、高い報酬を得ているのだ。また、弁護士がそれほど儲かる職業ではない、というのも意外だった。
その他にも、社会学でいうところの「地位の非一貫性(所得、教育、職業威信の相関度が低い)」や、日本の上流階級の歴史、お金持ちの貯蓄率、乗っている車、と多岐にわたる話題が続く。
お金持ちになりたい人や、富裕層向けのビジネスに携わっている人は、読んでおいて損のない一冊。個人的には「加齢につれてレジャーよりも仕事を好む」という、お金持ちの行動特性が、特に印象に残った。
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/12/28 12:35
高額納税者が発表されなくなった現在。一体どういう人が「お金持ち」なのかを研究したのが本書
投稿者:龍.(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
個人情報保護の考えが一般的になり、高額納税者が発表されなくなった現在。一体どういう人が「お金持ち」なのかを研究したのが本書です。
個人情報とはいえ、人の財布の中を見たくなるのは人情というものでしょうか?
どうしても気になります。
また、どういう人がお金持ちかを知ることで、自分がお金持ちになるための参考とすることもできると思います。
本書では、世間一般で言われているような、お金持ちに関するプロパガンダについても書かれています。
例えば「弁護士」。
資格試験の中でも最難関ともいわれるこの資格者が、平均的にはサラリーマンとほぼ変わらない所得水準というのは驚きです。
また、会社の経営者。
こちらは、大金持ちもいることはいるのですが、圧倒的に多いのが低所得者。中小企業の厳しい状況を垣間見ることができます。
地方の開業医とか成功している会社経営者などがお金持ちの典型例です。
しかし結論的には、現代のお金持ちは多様化しているということも書かれています。
興味深いのがお金持ちの余暇の過ごし方。
「旅行」という回答が最も多いものの、次に「仕事」と回答している人が多くなっているです。
やはり、お金持ちになるためには、仕事が好きでなければならないようです。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/05/17 11:48
日本のお金持ちの実像
投稿者:多忙は怠惰の隠れ蓑(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
5月16日、国税庁から平成16年分の高額納税者が発表されました。
今回1位となったのは史上初のサラリーマン。36億9千万円の納税で推定所得は100億円にもなるそうです。雇われている身の給料で「100億」って、もうスゴイですね。
でも個人の業績に基づいた報酬だそうなので毎年コンスタントに、というわけにもいかないでしょうし、住民税なんかももの凄く高いでしょうね。何事も因果応報、いいことばかりではないということでしょうね。
さて、そんなニュースを踏まえつつ読んでみると興味深いのが『日本のお金持ち研究』と刺激的なタイトルの本。『日本の経済格差』『脱フリーター社会』といった著作で知られる経済学者、橘木俊詔さんによる、現代日本のお金持ちの実像に迫る1冊です。
日本の金持ちが日常生活をどのように送っているか、特に余暇、社会活動、消費・貯蓄活動の実態に迫っています。その中で庶民とお金持ちの生活習慣と意識の差をまとめている点が興味深いですね。
本書は、日本の「お金持ち」とは実際どんな人々なのかを探るため、約6,000人のお金持ちに直接アンケート調査を行ってまとめたものです。そのアンケートの回答数は、著者らの当初予想の5%未満を上回り、約8%(約500通)に及んだそうです。お金持ちのみなさんは思った以上に好意的に自分のことを教えてくれるんですね。
執筆時点の「高額納税者番付」によると、日本には年間納税額3,000万以上、毎年推定1億円以上の年収を稼ぐ人が約9,000人いるそうです。
調査の結果、日本のお金持ちは2タイプに大別されます。それは「企業家」と「医師」。
企業家は、継続的に事業を粛々と続けてきた人が多いのが特徴であり、医師の高所得者は開業医であるとのこと。大病院で主流の内科・外科ではなく、眼科、美容外科、不妊治療など、やはり流行にのった特定専門診療科目が多いのが特徴だそうです。
興味深いのが、日本のお金持ち2タイプの暮らしぶりをまとめた項。
企業家は、質素倹約を旨としている。車は高級国産車を所有している。
医師は、消費欲が旺盛で派手なレジャーを楽しんでいる。車は高級外車を好む。
また、お金持ちの人たちに共通している考え方が、もはや「名門大学に行き」「大企業で出世する」モデルは成功モデルとは言えず、学歴や企業ブランドよりも、個人に重点が移行してきている、という点。そして、仕事を天職と捉え、富を蓄積し、社会に奉仕していく姿勢が見て取れること。
成功者と言われるこれらの人々が異口同音に経済的成功に重要な点として挙げているのが、肉体的・精神的健康、正直な人柄であると答えています。逆に不必要なものとして、一流大学に行くこと、器用さ、要領のよさ、優秀な頭脳を持つこと、と答えています。
「誠実で勤勉なことが大事」という点に帰結していると思うのは、日本人的過ぎでしょうか。
近年の傾向としては、企業家や医師といった「常連組」に、健康食品、パチンコ店、消費者金融、インターネットやITサービス、飲食チェーンといったサービス業で成功した企業家がお金持ちの仲間入りを果たしてきているそうです。
比較的省コストで特段の専門技能がなく起業できることが共通項ですね。ただ、いずれにしてもハイリスク&ハイリターンです。大きな企業にいても安定的な暮らしが保証される時代ではなくなってきているのは間違いないようです。
憧れのお金持ちも、豪遊に耽っているというわけでもない姿が本書を通して見えてきました。
さぁ、どう生きていきましょうか。
憧れと現実と、生き方と。そんなことを考えるのにおすすめしたい1冊です。







