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紙の本
新ゴーマニズム宣言SPECIAL沖縄論
著者 小林 よしのり (著)
沖縄こそが中心であり、本土こそが辺境なのだ。現代の無関心の獄から開け放たれたパンドラの匣。これはゴーマニストから日本人への新しい挑戦状だ! 『SAPIO』連載に描き下ろし...
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商品説明
沖縄こそが中心であり、本土こそが辺境なのだ。現代の無関心の獄から開け放たれたパンドラの匣。これはゴーマニストから日本人への新しい挑戦状だ! 『SAPIO』連載に描き下ろしを加えて単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
『戦争論』『台湾論』から5年。構想、執筆1年。戦後60年の節目に、大幅書き下ろし、怒濤の400枚で問う問題作。これはゴーマニストから日本人への新しい挑戦状だ! 第1部…沖縄を考える(米軍ヘリ墜落と基地問題)、第2部…琉球王朝とは何か?(海の王国の物語)、第3部…沖縄戦後史(これが封印された祖国復帰の歴史だ)、最終章(歴史とクニガラ)。真夏の紫外線の中、恐る恐る沖縄に降り立ったゴーマニストは、沖縄の基地、現状を目の当たりにし、やがてその深層に潜む沖縄のアイデンティティと歴史へ足を踏み入れていく。沖縄の戦後史を救ったある政治家の一生、最後に降り立った「神の島」で捧げた祈り…これまでの対立軸に凝り固まったイデオロギーではとうてい立ち向かうことのできない思想的挑戦! しょくん!受けて立てるか!?【商品解説】
著者紹介
小林 よしのり
- 略歴
- 〈小林よしのり〉1953年福岡県生まれ。漫画家。季刊誌『わしズム』責任編集長。著書に「ゴーマニズム宣言」シリーズなど。
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右翼であろうと左翼であろうと、情があって、真面目で、勉強家で、話の分かる小林さんを尊敬しちゃいます。
2007/08/02 23:18
18人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
右翼と言っても侵略戦争には反対。イラクの自衛隊派遣もアメリカの侵略のお手伝いであると認識。沖縄戦で日本軍による住民殺しがあったことを認め、沖縄に米軍基地があることに、日本人として無関心ではいられない。なんだぁ。小田実さんとほとんど一緒だよ。ただ、沖縄に基地があることがベトナム戦争でも、アフガンイラクに対しても、日本人も加害者であるという認識が足りないだけかな。
「ユタ」や「ノロ」の存在。「ニライカナイ信仰」。自然の中に神の存在を感じる。そして、自衛隊の救助への住民の反応に「情が足りない」と言う。いいなぁ。小林よしのりさんって、人間的で。
沖縄人はDNA や血液型の分析では南方系でなく本土の日本人と同質であり、言語も宗教感覚(仏教の影響は薄い)も同じとのこと。
沖縄の歴史が詳しく書いてある。琉球王朝は、薩摩と支那(明・清)の両方に属していたとか。薩摩の文化を吸収したと書かれている。支那の文化も吸収しただろうし、「テーゲー主義」やお昼寝の習慣も、沖縄文化と言える。「戦世も済まち、弥勒世もやがて、嘆くなよ臣下、命(ぬち)どぅ宝」。
この「命どぅ宝」が反戦のスローガンであり、小林さんにすると、親米派も、「国民の命と財産こそが国益」というから一緒だと言うけれど、財産っておカネだけ?沖縄の自然は?土地は?自負心は?親米派の関心は自分のお金のことだけじゃないかな?日本人としての誇りはゼロ、国民への責任感もゼロ、と私には思えるけどね。
コザ騒動での米兵車両のみへの放火、米兵を袋叩きはしても相手の銃を使わないやり方、これこそ「命どぅ宝」だと思う。徹底しているなぁ。こういうことができるというのは、沖縄戦での日本兵の余裕のなさに比べ、本当の心の豊かさを沖縄の人が持っていることの証左だと思う。
瀬長亀次郎さんの戦い、感動ものですね。イデオロギーというよりも、「ムシルヌ、アヤヌ、トゥーイ、アチュンドゥ」(むしろの、綾の通り、まっすぐに、生きるんだよ)、正しいものを正しいと言い、間違ったことには「NO!!」と言う。親米イエスマンとはそこが違う。米軍への宣誓を拒否する意思表示に着席したままの瀬長さんの行動を、あはっ、入学式での国歌斉唱とは次元が違うだって。あのね。子どもを人質にとられているって感覚わかるかなぁ。成績に影響するかもしれないんだから・・・結構きついんだよ。ただ埋もれちゃうと目立たないけれどね・・・着物姿で一番前の席の時は、やけに目立った。
「わしの歴史観、国家観とは全く違う」のに、共産党の瀬長さんの功績を認めるなんて、素晴らしい人だねぇ。右翼の人って、ちゃんと左翼の人のことを勉強して吸収しちゃうんだね。偉いなぁ。私は不勉強だなぁと…でも、暮らしに追われているからなぁ。それに、必要な正しい情報って、流れてこないんだもの。マスコミを当てにしないで、自分から、小林よしのりさんの本とかを買って読まないとね。
ん、ん、「沖縄を含む日本国の安全保障の手段として、まず日米安保条約を肯定し、沖縄のアメリカ軍基地の存在意義を認めている」ことが勇気ある発言ですって?そりゃ、間違っているよ。アメリカが沖縄に基地を置いているのは、日本を守るためじゃぁない。日本も含め、アジアとソ連ににらみを利かせるため。日本はアメリカの基地があることで、アメリカの仮想敵国から狙われる危険性を常に背負っていたんだ。沖縄って、アジアや中東などにアメリカが侵略するのに都合のいい位置なんだ。
それに、自主防衛、武力でないとできないと思い込んでいないかなぁ。武力では負けるに決まっている。石油などの資源がない日本、食料自給率の低さ、人口の都市集中、どれをとっても武力は無意味。GNP1%の軍事費は、全くの無駄遣い。アメリカの中古、不良品を買って、アメリカの軍需産業を喜ばせているだけだよ。
その予算分を、憲法9条を世界に広げ、格差をなくし、食料自給率を高め、自衛隊を災害救助隊にするなんてことに使った方が、ずーっと、国民を守ることにつながると思うけどなぁ。
それでも、下手な左翼より、小林さんの方が、現状をよくわきまえていると思う。独立国になりたい。拒否もできる日本になって欲しい。そこんとこは共通だよね。情もあるしねぇ。これからも、思ったことずばずば発言していってください。活躍期待してます。
電子書籍
虐げられた沖縄の人々
2018/07/18 18:45
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻には、戦後の沖縄の歴史が描かれている。
この漫画を読むと、沖縄の人々が米軍に虐げられた有様と、
沖縄の人々がこの有様に抵抗していたことが明らかとなろう。
特に、瀬長亀次郎の話に感歎すると思う。
そして最終章には、沖縄論の総括が描かれている。
そこでは、作者の悔恨も描かれている。
この漫画を読むと、我々が沖縄を蔑ろにしてきたことに疚しさを感じることだろう。
電子書籍
沖縄の現状
2018/07/18 18:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:絶望詩人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この漫画には、沖縄の現状が描かれている。
太平洋戦争時、沖縄では民衆も米軍と戦った。
そして終戦後、沖縄は米国に支配された。
日本に返還後も、米軍基地が沖縄を占める割合は異常に高い状況である。
そんな沖縄に対して、本土の人達は疾しさを感じることだろう。
一方、沖縄の人達は「自立」を考えなければならないだろう。
もっとも、「自立」は本土の人達も考えなければならないけど。
そういう意味で、作者は沖縄を日本そのものだと捉えているのかも。
だからこそ、沖縄論を描いたのかも。
そして、上巻には、沖縄の歴史も描かれている。
沖縄と言えば、外国のような印象を持つかもしれない。
そう思う人は、この漫画を読むと印象が変わると思う。