- 出版社:本の雑誌社
- サイズ:20cm/316p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-86011-047-1
都筑道夫少年小説コレクション 1 幽霊通信
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- 税込価格:2,310円(66pt)
- 発行年月:2005.8
- 発送可能日:7~21日
- 本
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- 税込価格:13,860円(396pt)
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商品説明- 「都筑道夫少年小説コレクション 1 幽霊通信」
おばけ博士・和木俊一、登場! 幽霊のしわざにしか見えない怪事件の真相とは? 名手が謎とスリルを満載しておくる中篇傑作集。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧- 「都筑道夫少年小説コレクション 1 幽霊通信」
| ゆうれい通信 | 7-104 | |
|---|---|---|
| 耳のある家 | 105-186 | |
| 砂男 | 187-266 |
ユーザーレビュー- 「都筑道夫少年小説コレクション 1 幽霊通信」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/03/06 14:06
わくわくのレトロミステリー
投稿者:PNU(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
エッセイ・皆川博子、解説・日下三蔵と豪華な1冊。
おばけ博士こと和木俊一は、奇妙な現象を調査していた。それは、科学的に怪奇現象を解明するためで…迷信におちいりがちな小学生の頭を科学的に啓蒙してくれる、痛快ジュブナイル・ミステリー。
おどろおどろしさは江戸川乱歩の少年ものにも通じるものがあるけれど、こちらは(フリークス趣味が薄いぶん?)もう少しライトなノリで
楽しませてくれる。子供向けとはいえど、奇怪な謎と論理的な解明には
手抜きが見られず、大人だって充分に楽しめる本格ミステリだ。
こういう、眠れる良書が新装版で入手可能になることはたいへんに喜ばしいと思う。
解説では、掲載当時の味わい深い挿絵が載っていて嬉しい。CGとアニメ絵一辺倒の最近、こういう‘うるさく’ない挿画…想像力をかきたててくれる挿絵は、ほんとうに少なくなった。
p.s.とにかく、探偵・和木さんがたよれる兄貴という感じで良いっ。私が小学生の時分にこれを読めていたら、和木さんに惚れてしまっていたかもしれない。【理想の異性・和木俊一】とか卒業文集に書いて
しまったりして。娘さんをつまらない男に惚れさせたくない親御さんには、お子様に読ませることをおすすめしたい。
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/10/21 20:18
本のタイトルは「幽霊」って漢字だけど、目次を見ると「ゆうれい」ってひらがな。素敵な装丁の本だけに、そこが気になるって云うか
投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
本の雑誌社の出版物は軽装のパーパーバックスが多いのですが、総じてあっさりめのデザインで、センスがいいので手にしたくなるものが多いです。なかでも、今回の本のデザイン、秀逸ですね。ともかくカバーの色が美しくて、装丁 山田英春のセンスが光ります。デザインが誰のものかは書いていないのですが、日本的な地色にモダン(ちょっとレトロが入ってます)なオブジェ、そのバランスが抜群です。
今回は一巻と二巻で、色合いは桃色と緑色系(実際に書店で見れば、もっとビミョーで、なんとも暖かみがあって、思わず口に入れたくなるようなものであることがわかります)の二色ですが、全6巻とありますから、今から6つの色が並べば、どんなに素適なものになるのだろうと、わくわくしてしまいます。
で、都筑道夫です。退職刑事のようなガチガチの本格ものは、私には遊びがなく思えて楽しむことは出来ませんが、ちょっとユーモアを交えた「なめくじ長屋」シリーズなどは、本当に小説としての出来もよくて大好きな作家です。また、風変わりな設定、日本初の試み、などにも意欲的で、その勇気とセンスには脱帽しつづけでした。ま、彼の怪奇小説はテクニックが先走って、読んでいて何が何だか分らなくなることもあるので、やはりミステリと伝奇小説の作家、そして評論家として第一人者だった、と書いておきます。
その才人が書いていた少年小説、単行本未収録もありそうなので、楽しみにして手にしました。で、最初に断っておけば、少なくともこの巻に載っているのは、一度、桃源社で刊行されたものばかりだそうです。文庫にはなっていないそうですが、埋もれていた幻の作品ばかりが収められている、というわけではありません。
「ゆうれい通信」は、少女が冬の夜、戸をあけ放した空家で見かけたのは、第一話 一本杉の家、タクシーの運転手が教えてくれたのは、毎晩のように陸橋のそばの家に起きる不思議、第二話 二階にうつるかげ、以下、三時三分にどうぞ、スペードの4、五色のくも、ぼうしが六つ、七福神のあしあと、八時なないとけい、おしの九官鳥、十字路の火を消すな、十一才の誕生日、十二ひとえの人形の十二の話からできています。
他に、おなじ探偵が活躍する中篇「耳のある家」、「砂男」、「座敷わらしはどこへ行った」があって、最後に皆川博子「いつまでも読み継がれて」、日下三蔵の編者解題となります。
主人公というのではないのですが、シリーズ共通の登場人物として、まず探偵役の大学生でおばけ博士と呼ばれる和木俊一がいます。それから学校の先輩で東都新聞の記者の江崎さん、警視庁の城村刑事さんです。この三人は全部の作品に登場します。あとは「ゆうれい通信」にずっと出ている小学生の井上美香ちゃんですか。
中野区にたちはじめたおかしなうわさ、それは手に水かきをもったかえるのおばけでした。偽札事件と失踪した父親の「耳のある家」、世田谷に現れたあやしいおとこを兄は砂男と紹介した。失踪した兄の「砂男」、田舎にやってきた少女の前に現れた不思議な子供は「座敷わらしはどこへ行った」。
解題にもありますが、よくある少年向けミステリとは違うなあ、と思いました。それは日下も書いていますが、ちょっと味付けを変えれば大人物になる、そういう本です。しかも、よくある男の子と女の子の幼い恋物語、或は年上の人への憧れ、なんていう大甘な逸話がどこにもなくて、小気味がいいです。半信半疑で読み始めましたが、これならば文句なしだしですね。これならば、と早速高校二年の長女に廻しましたが、中間試験前で大丈夫だろうか、と変な心配をしてしまいました。








