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  • みんなの評価 5つ星のうち 3.9 174件
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/09/02
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/309p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-16-717409-X
文庫

紙の本

電子の星 (文春文庫 池袋ウエストゲートパーク)

著者 石田 衣良 (著)

電子の星 (文春文庫 池袋ウエストゲートパーク)

税込 704 6pt

電子の星 池袋ウエストゲートパーク4

税込 700 190pt

電子の星 池袋ウエストゲートパーク4

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東口ラーメンライン 7-71
ワルツ・フォー・ベビー 73-132
黒いフードの夜 133-199

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みんなのレビュー174件

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評価内訳

紙の本

石田衣良ファンならずとも同じみの、I.W.G.P。

2005/09/22 13:07

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ロングボーダー - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回は、
「東口ラーメンライン」
「ワルツ・フォー・ベイビー」
「黒いフードの夜」
「電子の星」
4つのエピソードを収録。
「東口ラーメンライン」は、ドラマでGボーイズがラーメン店を
やるという話があり、そのベースになっているのかもしれない。
それ以外は、ドラマのシナリオで使われていないと思う。
シリーズ当初に比べ、マコトのキャラクターが定着し、
落ち着いてきたように思える。
小説の中だから。。。
と言えないようなエピソードたち。
面倒なトラブルと解っていても、立ち入らずにいられないマコト。
トラブルが解決した時に、依頼人だけでなくマコトも成長している
そういう構成もわるくないと思う。
石田衣良著書には、はずれがない。

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紙の本

負け犬でさえ無い僕。

2005/10/03 16:49

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

石田衣良と言えばこの作品!という方も多いのでは無かろうか。彼の作品はどれも素晴らしいけれど、やはり中でもこの作品は好きな方の部類に入る。が、この作品だけなんだか違和感を覚えるのは、僕だけだろうか。一連の石田作品のどれにも似ていない。IWGPだけ、一人歩きをし始めてしまっているように感じるのだ。シリーズ化しているということもあるけれど、池袋という特殊かつ狭域の世界をピンポイントで描くことで、シュールなのにリアリスティックという独特の世界観を醸し出している。ものすごく冷たいのになんだか暖かい。不思議な感覚がこの作品の特殊性かもしれない。今回は4つの短編が楽しめる。どれもコクの強い、でもさすがさすが胸の震える物語ばかり。
「東口ラーメンライン」では、IWGPではおなじみGボーイズのOB兄弟がラーメン屋を始める所から物語が始まる。そう、池袋といえば有名ラーメン店東京一の激戦区だ。順調だったラーメン屋に、いつからか始まった嫌がらせ。ネットでも罵詈雑言、店頭へのゴミ撒き散らし。噂は噂を呼んで、客足が鈍ってしまうのだった。調査を依頼された主人公マコトが突き止めた、驚くべき犯人とは?一介のアルバイトにすぎない「あずみ」が、このラーメン屋になみなみならぬ思いを持つのはなぜ
なのか。その真相は・・・。
「ワルツフォーベビー」 ジャズタクシーの運転手の息子が死んだ。池袋の街角で、頭蓋骨を陥没させて死んでいた。事故という警察の判断に納得の行かない父親は、独自に犯人を探し続けていた。ひょんな事から知り合ったマコトは、一緒に犯人を追い求める。ついに分かった真相。
その、あまりに切ない結末とは。その時父親の取った行動とは。胸熱くなる一遍。
「黒いフードの夜」池袋は雑多な人種が入り乱れる街。特殊な趣味の人間が入り乱れる街。ビルマからやってきた少年娼婦、サーヤと知り合ったマコト。家族思いの彼に、マコトは友情さえ覚えるのだった。しかし、彼には口に出来ない重い足枷があった。家族を思うあまりに悲惨な現実から逃げられないサーヤ。でも、彼の夢が熱い思いとなって胸からほとばしり出たき。サーヤの言葉は、マコトの胸を深く打ったのだった。そしてマコトは、キングタカシとGボーイズの力を借りて、サーヤを救い出すために立ち上がる。
「電子の星」表題になっているこの作品。情報の入り乱れる今の世の中を良く描いていると思う。マコトの電子メールに舞い込んだ、友人を探してくれとの依頼。最初は断るマコトだったが、テルのキイチへの思いに心動かされ、探し始める。池袋の街に消えたキイチ、調べていくとその消息は残虐刑のSMクラブへと繋がっていった。そしてついに、キイチは自殺死体として見付かってしまう。ナゼか左手首が切り落とされたその姿を見て一度は逃げ出そうとするテルだったが、マコトの一言に奮い立ち、幼馴染の弔い合戦に立ち上がるのだった。
「戦わなければ、負け犬ですら無い」そのマコトの言葉が胸に刺さった。勝った負けたを言う前に、僕は戦っているだろうか。負けることを恐れて、戦いから逃げつづけてはいないだろうか。戦わない者は負け犬でもない、何でもない存在。せめて戦って潔く負けて、立派な負け犬になってみろ。そこからもう一度、這い上がればいいのだから。
石田作品には、いつもこういった、胸に突き刺さるフレーズがあふれている。

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紙の本

【石田節】新たな転機か!?

2005/10/01 18:05

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さぶ - この投稿者のレビュー一覧を見る

言わずと知れた人気シリーズの第4弾がついに文庫化!!
ファンなら誰しもが期待していた作品であろう。
今回は表題作「電子の星」ほか「東口ラーメンライン」「ワルツ・フォー・ベイビー」「黒いフードの夜」の計4作品が収録されている。
過去のシリーズ作同様、クラッシック音楽とともに展開される主人公・マコトとその仲間たちのミステリー活劇が繊細に描写された作品である。
しかし、シリーズ4作目のためか、作者自身の「飽き」がいたるところに感じられる作品でもあった。
表題作「電子の星」においては非常に荒っぽいストーリー展開・雑な心理描写のため、読者の側からすると登場人物にまったく感情移入することができないモノであった。
この一作品をもって「駄作」ということは容易いが、私の意とせぬところに作者の考えがあるのかもしれない。
この作品に関して多くの読者がいるであろうが、それぞれ読者毎に異なった評価・感想があるのではないかと思う。
私個人としては石田作品の一つの転機になるのではないかと考え、今後の作品にさらに興味を持たせる作品であった。
そういった意味でも是非とも一読を推奨する作品である。

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2005/09/10 22:56

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2005/10/09 03:14

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2005/09/27 00:57

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2005/09/30 05:10

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2006/01/03 00:13

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2005/10/17 14:46

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2005/11/23 05:45

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