血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選 (角川ホラー文庫)
東 雅夫 (編), 赤川 次郎 (ほか著), 新井 素子 (ほか著), 梶尾 真治 (ほか著), 菊地 秀行 (ほか著), 須永 朝彦 (ほか著), 夢枕 獏 (ほか著)
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- 税込価格:660円(18pt)
- 発行年月:2005.9
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収録作品一覧- 「血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選」
| 仲間 | 三島由紀夫 著 | 7−14 |
|---|---|---|
| 契 | 須永朝彦 著 | 15−19 |
| 影の狩人 | 中井英夫 著 | 21−40 |
関連キーワード- 「血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選」
ユーザーレビュー- 「血と薔薇の誘う夜に 吸血鬼ホラー傑作選」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/09/26 22:11
この本は素晴らしい収穫だった
投稿者:yu-I(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
角川ホラー文庫から素晴らしい大収穫。
ジャンルホラーというよりは、昏く淫靡な世界観を堪能できる、耽美好きにおすすめしたいアンソロジー(正統派ホラーももちろんあるけどね)。
コンセプトがしっかりしているので、アンソロジーだが一冊の本として見事に完成されている。
ちなみに説明に上がっている作家陣以外にも、三島由紀夫、倉橋由美子、中井英夫、種村季弘、江戸川乱歩、柴田錬三郎、中河与一、城昌幸、松井松葉、百目鬼恭三郎が参加しています。
どれも印象的で、甲乙つけがたい佳作揃い。うーん、この内容でこのお手頃価格は申し訳ないくらいだ。
久しぶりに、読んだ本をやたらと人に薦めたくなってしまった。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2005/11/09 07:07
日本人読者が絶対に避けて通れない吸血鬼アンソロジー
投稿者:虹釜太郎(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
『吸血殲鬼ヴェドゴニア』というPCソフト発のものから、ロジャー・ゼラズニイによる吸血鬼ならぬ「吸血機伝説」、SF宇宙ヴァンパイアものなど様々な命脈で進化と深化を続ける吸血鬼フィクションがあり、『書物の王国12 吸血鬼』といった吸血鬼アンソロジーの名作や、『血のアラベスク』といった無数の吸血鬼読本が存在する「吸血鬼フィクション大国」この日本で、その吸血鬼フィクションの変形、変態を味わいつくそうとしている日本人読者にとって絶対に避けて通れない吸血鬼アンソロジーが『吸血鬼ホラー傑作選 血と薔薇の誘う夜に』。『とらんぷ譚』に「ジョーカー」として収録された「影の狩人」(中井紀夫)の『宿命の交わる城』的な奇譚、「そうなの。ぼく、ちゅうねんのおじさんです」ではじまる全編ひらながばかりの脱力ぶりの「かわいい生贄」(夢枕獏)、「死後循環」説による吸血鬼の生態の説明がたんたんとしていてかえってこわい「吸血鬼」(江戸川乱歩)、吸血鬼発祥の地ともいわれるエジプトを舞台にした、開高健『耳の物語』をおもわせるアラブの女の描写が残像に浮かんで消えない「吸血鬼」(城昌幸)、土地の霊的作用によって蘇生した吸血○○○と図書室の怪異「血を吸う怪」(松井松葉)、吸血鬼生息圏の謎が明らかに..「週に一度のお食事を」(新井素子)、ヤニクサイ煙草中毒の子供の描写がいつまでも消えない煙りのような不思議な読後感を残す「仲間」(三島由紀夫)など、普段、SFやゲームでしか「吸血鬼」に触れていないホラーに不案内の読者をもひきずりこむ作品群。「ヴァンパイア・クロニクルズ」シリーズ、「アニタ・ブレイク」シリーズ、「ソーニャ・ブルー」シリーズなどの海外のヴァンパイア小説ばかりでなく、人間と吸血鬼との闘い、吸血鬼と吸血鬼ハンターの殲滅戦という避けがたい方向に何故かかならずしも向かわない、日本発「吸血鬼」小説でしか体験できない夜を。







