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老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか

老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか

フランク・シルマッハー (著), 佐藤 正明 (訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2005.10
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商品説明- 「老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか」

急速に進行する世界の高齢化に、わたしたちはいかに立ち向かうべきか? 来たるべき高齢化社会の惨状を予測・提示し、ドイツ国内を震撼させた問題の書、ついに刊行。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか」

フランク・シルマッハー

略歴
〈シルマッハー〉1959年生まれ。ハイデルベルク大学、ケンブリッジ大学に学ぶ。哲学博士。94年より『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイツング』紙の共同編集者。

関連キーワード- 「老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか」

ユーザーレビュー- 「老人が社会と戦争をはじめるとき 超高齢化社会をいかに生きるか」

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6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/02/27 11:07

少子高齢社会での快適な老後はもはや幻想である。でも前向きに自信と誇りを持って生きたい。

投稿者:みち秋(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「世界人口時計」が65億人を突破した。先進国の少子化より発展途上国の増加分は遥かに大きく2050年には92億人に達する予定だ。一方わが国を含め欧米先進国には将来の少子高齢社会に対して悲観的な見方が広がっている。わが国も50年には老年人口比が35%、総人口9200万人と国家基盤を揺るがすほどの急速な人口収縮を迎える。地球上の人口が増加する反面、先進国の人口減少は過去とは異次元の未体験ゾーンであり楽観は許されない。
少子高齢社会は経済成長の低下、公的諸制度(年金、医療、介護)の崩壊などが強調されているが、更に加えて著者指摘の「経済、政治システムが老化し流入する移民との統合・共生を図るという難題」など一つ取上げても事態は深刻であることが解る。
少子高齢化で社会はどのように変貌するか、その中で生きる老人はどのように扱われ、どのような気持で生きることになるのか。本書は「老いの問題」を明確に提示し、議論を喚起しようとしている。
訳者によれば、本書の評価はドイツでは二分されているようだ。 仰々しい文体、驚かすようなたとえ話、解決策が見えてこないなどと厳しく非難される一方で、現在進行中の深刻な問題の全体像を明確にした本として高く評価されているとの事。
全体として受ける印象は、重いテーマなので少々堅苦しく緩やかなものではない。
ショッキングな予測は単なる人口統計学的ではなく、過去の文学作品と照合させながら噛み砕き、著者自身の考えに同化して深く掘り下げている。
内容は少々誇大で、文化背景(宗教、死生観)の違いもあり首をかしげる予測もあるが、参考になる部分もかなり多い。
「老い」は悲観的で常に暗く陰湿なイメージがあり、誰も覗きたくない世界である。
できればいつまでも無関心でいたいと思うのが人の常であるが、必ず訪れる「老い」に我々は果敢に立ち向かわねばならない。
「残された時間が何を意味するか、決めるのは社会でなく自分自身である。・・・若いままでいようとする意志は生きようとする意志である。・・・社会の老人に対する悪いイメージは高齢者自らが変えていかなければならない」との提言に読者は共感できると思う。
この本を通読した読者は少子高齢社会では快適な老後は幻想であると来たるべき事実の深刻さを認識すると同時に、老人問題の背景にあるものと、将来の自分自身の心の持ち方を学び、今からでも始められるヒントを見つけ出すことができるだろう。
今まで「老い」について日々無関心に暮らしていた読者は「老い」と真剣に向かい合おうとする気持がこみ上げてくるだろう。
「老い」をいかに生きるかはその時代背景と個人の人生観で決まるものであり、時代の流れに合わせながら世間の都合に惑わされることなくポジティブに自信と誇りを持って暮らしたいものである。
ダーウィンの呟きが聞こえる。「強い種、賢い種が生き残るのではなく、変化に対応できる種しか生き残れない」

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