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クライム・マシン
  • みんなの評価 5つ星のうち 4.2 32件
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2005.9
  • 出版社: 晶文社
  • サイズ:20cm/332p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-7949-2747-9
  • 国内送料無料

紙の本

クライム・マシン (晶文社ミステリ)

著者 ジャック・リッチー (著),好野 理恵 (ほか訳)

奇想天外なストーリーが巧みな話術で展開していく表題作、ありふれた妻殺し事件が思わぬ着地点に到達するMWA受賞作「エミリーがいない」など、オフビートなユーモアに満ちた17篇...

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クライム・マシン (晶文社ミステリ)

2,592(税込)

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商品説明

奇想天外なストーリーが巧みな話術で展開していく表題作、ありふれた妻殺し事件が思わぬ着地点に到達するMWA受賞作「エミリーがいない」など、オフビートなユーモアに満ちた17篇を収録したオリジナル傑作選。【「TRC MARC」の商品解説】

収録作品一覧

クライム・マシン 好野理恵 訳 7-46
ルーレット必勝法 好野理恵 訳 47-68
歳はいくつだ 藤村裕美 訳 69-90

著者紹介

ジャック・リッチー

略歴
〈ジャック・リッチー〉1922〜83年。米・ウィスコンシン州生まれ。1950年代から80年代にかけて活躍した短篇ミステリのスペシャリスト。「エミリーがいない」でMWA最優秀短篇賞を受賞。

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みんなのレビュー32件

みんなの評価4.2

評価内訳

外れの作品がない短編集、凄すぎる!!。

2006/09/05 18:59

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「このミス」の昨年の海外部門の一位です。
晶文社のこのミステリのシリーズは、地味ながらどれも毎年毎年高順位を記録しています。
 (「ヨット・クラブ」「瓶の中の手記」「誰でもない男の裁判」等、、)
 期待して読んでみたのですが、これが、本当に素晴らしい!!。
普通、短編集って表題作が一番面白くて、何編かは、あれ、これオチが判らないよ、、。
とか、なにが面白いのかよく判らなかった、というのがあるのですが、
 本書「クライム・マシーン」は、どの作品も面白くて、
作品の打率が高いです。

 ジャック・リッチーって本当に短編の名手ですね、
基本は、短編でありながら、ドンデン返しがある、コン・ゲームというか、
騙しあいの要素が強いです。
 で、読者が吃驚の結末というか、オチで、読者をあっと言わせます。
 それと、もう一つ触れるべきは、表現スタイルの削り削られた文体です。
巻末の解説にあるのですが、二つの文章で書かれた簡単な短編で
リッチー曰く「まだ、削れる」と。
 個人的面白かったのは、
勿論、タイムマシーンを扱った表題作の「クライム・マシーン」も
そうなのですが、
その次の作品の「ルーレット必勝法」ですね。
この作品は、ラストのオチとかじゃなくて、賭博で勝ち続ける男が
胴元(カジノの運営者)を脅すというアイデアとそのカジノの必勝法に驚かされました。
 で、それに吃驚しているうちに、ラストの仕掛けが待ってました。
 「このミス」の一位って高得点を得たというより、
(実際は集計結果そうなったのですが)
 たくさんの人から、点を得た本が一位になることが多くて、
割と大衆受けする”大掴み”の作品が一位になることが多いのですが、
 本書は、本当に面白かったですね。

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素晴らしきかな、ジャック・リッチー(カーデュラとターンバックルを除いて)

2007/10/17 09:17

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:APRICOT - この投稿者のレビュー一覧を見る

ジャック・リッチーとの出会いは、小鷹信光編の「詐欺師ミステリー傑作選」。「詐欺師…」の前半は、軽妙洒脱で痛快で、ひねりの効いた話がそろっていて、とにかくおもしろかったが、リッチーの『転職への道』は、着想のスマートさで特に印象に残っている。そのリッチーの短編コレクションである本書が発行されたと知り、小躍りして喜んだ。だが高価なハードカバーなので、図書館に入るまで待とう…と思っているうちに忘れてしまい、今になってやっと読んだ次第。文庫か新書なら即買っただろうに。(以上の文章は、A・H・Z・カーの短編集「誰でもない男の裁判」の書評の前半とほぼ同じだが、実際に同じような事情なので、ご容赦いただきたい。)
.
期待に違わず、とてもおもしろかった。読みやすい軽快な文体、気の利いた着想、スマートな切れ味と、手放しに楽しめる。後味が悪い話が全くないのも、作者のセンスの良さを感じさせる。まさに小粋と言うにふさわしい。ジャック・リッチーは最も好きな短編作家の1人になった、と言っても過言ではない。
.
だが残念な事に、後半は迷刑事ターンバックルと、超人探偵カーデュラを主人公にしたシリーズ短編が6編も続く。おもしろくない事はないが、ユニークさが際立ちすぎて、切れ味はイマイチ。非シリーズ物に比べると、どうしても見劣りすると感じてしまう。ターンバックル物を1編、カーデュラ物を1~2編に減らして、その分非シリーズ物を増やしてくれたら、まちがいなくもっと高い得点を付けただろう。

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もっと他の作品も読みたい……できたらもう少し廉く文庫かなんかで(笑)

2009/05/09 05:49

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SnakeHole - この投稿者のレビュー一覧を見る

2006年の宝島社「このミステリーがすごい!」海外部門で堂々1位に輝いた,でも実は1983年に亡くなっている米国人作家の短編集。

巻末の解説にもあるように,「マンハント」,「ミステリマガジン」,「EQ」などのミステリ誌に350編を超える短篇小説を発表しているにも関わらず,生前に出版された著書はたった1冊だった。この「クライム・マシン」は2005年に初めて出た邦訳本。以前2冊目の邦訳,「10ドルだって高すぎる」を読んで気に入ったのでこっちも買ったわけ。

その作風をヒトクチで言えば「星新一がミステリを書いた感じ」かな。たとえばあなたがすご腕の殺し屋だとする。ある日男が一人訪ねてきて,あなたが人を殺すのを目撃した,という。目撃者はいなかったはずとあなたは思うが,男の話は実に具体的でその場で見ていたとしか思えない。疑うあなたに男はとんでもないことを言いだす。実はワタシはタイムマシンを持っており,新聞でその事件を知ってからその日その場所にタイムマシンで行ってそれを見たのだ,と。もちろんあなたはそんなヨタを信じやしないが,男が重大な証人であることに変わりはなく……と,これが表題作「クライム・マシン」の導入部である。

かなり昔,吉行淳之介が編集した「奇妙な味の小説ー現代異色小説集」というアンソロジーがあったが,どれ1本採ってもあれに収録されておかしくない出来である。表題作の他,MWA賞受賞作である「エミリーがいない」なども傑作だが,ある特異な事情を持つ私立探偵カーデュラが活躍する連作が実になんとういうかオレのツボである。もっと他の作品も読みたい……できたらもう少し廉く文庫かなんかで(笑)。

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「歳はいくつだ」は特にお勧め

2006/12/11 20:49

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:yukkiebeer - この投稿者のレビュー一覧を見る

既に物故者の著者が主に70〜80年代にかけて発表した17の短編を集めたアンソロジーです。それぞれの作品は犯罪ミステリーというよりはユーモア犯罪小説という毛色のものです。ですからまじめに考えるとそんなわけあるまいという都合の良い結末がほとんどですが、それでもヒネリのきいた奇妙な可笑しさをクスクス笑いながら味わえる小品集です。

 表題作「クライム・マシン」では、ある殺し屋のもとへ「タイムマシンに乗ってあなたの殺人を逐一見ていたよ」と言う男が訪ねてきます。誰を何時にどうやって殺したかを詳細に語ってみせる男の言葉に、そのタイムマシンを手に入れたくなった殺し屋。本当にタイムマシンは存在するのか…。
 その結末に私は実に小気味良く騙されました。

 続く「ルーレット必勝法」もコン・ゲームとしてはなかなか良くできています。カジノで毎夜のようにルーレットにかけ、最後は大量のチップを現金化して帰る男がいる。彼はカジノの経営者に「私の必勝法を使えばあんたの店は商売あがったり。だから週に千ドル払ってくれることを条件に二度とこの店には来ないと約束する」と迫ります。そのルーレット必勝法とはいったいどんなものなのか…。
 カジノ経営者の主人公の訝しげな気持ちに歩調を合わせながら見事に騙してくれる作品です。

 しかし私が最も気に入った作品「歳はいくつだ」だけは、笑えませんでした。それはこの作品にユーモアが足りないという意味ではありません。私の心のどこかに、この物語の中で殺人を繰り返す主人公に強い賛意をおくりたいという気持ちが沸き起こったからです。殺人を肯定するような気持ちは許されるはずもないのですが、私のみならずおそらく多くの読者がこの殺人鬼に共感を覚えるのではないでしょうか。そんな我々の心の脆さを見透かされてしまったようで、なんとも落ち着かない気分にさせられます。そんな見事な構成を持つ作品です。

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2007/02/17 10:28

投稿元:ブクログ

 面白かった面白かった面白かった〜♪と、歌い出したくなるぐらい、面白かった。ジャック・リッチー、最高ー! どの作品も犯罪小説でありながら軽妙洒脱、そして「こうくるか!」読者の想像をかる〜く裏切ってくれるオチの切れ味の鋭さには、舌をまくばかり。クールなユーモアに、ついついにやにやしてしまう。 『10ドルだって大金だ』に収録されていた「妻殺しを企む夫」のバリエーション「エミリーがいない」のはずし方ににやにやして、「日当22ドル」の思いもよらない結末に大笑い。ほとんど会話だけで成り立ってる「旅は道づれ」、会話の行き着いた先に思わず「えっ?えっ?えっ?」何度も読み返しちゃった。そんなっ!奇想天外奇抜な設定がどう着地するのかそれが楽しみで、ドキドキしながら読んだ表題作「クライム・マシン」も最高だったし!なんといっても迷探偵ターンバックル部長刑事もののとぼけた味わいが好き好き! 翻訳が2冊しかないなんて!もっと読みたい味わいたい!ぜひ次なる翻訳発売をお願いします!

2006/09/05 23:24

投稿元:ブクログ

作者のジャック・リッチーは、ほぼ短編のみを350編も書き続けた、短編ミステリ職人だそうで。なんだか『ヒッチコック劇場』を観ているような気になる作品が多いがそれも道理、ヒッチコックマガジンやEQMMなどが主な活躍の場だったらしい。

印象に残ったものを挙げておく。

-)「歳はいくつだ」
余命くばくもない男が、最後にやりたかった事は。。。。重さや暗さを感じさせない痛快編であるが、ラストの悪魔的余韻が曲者。

-)「エミリーがいない」
人間心理の裏を読む対決モノなのだが、仕組まれたどんでん返しが痛快。81年のアメリカ探偵作家協会最優秀短編賞受賞作。

-)「罪のない町」
僅かなとりとめの無い会話から、悪の萌芽を漂わせる、まさに職人芸の逸品。

-)「カーデュラの逆襲」/「カーデュラと鍵の掛かった部屋」
本書に4作収録されている、カーデュラ探偵社シリーズから二作。世界的に有名なあの貴族を捩った、タフネスどころか不死身のオプ、カーデュラの奮闘編。仇敵である民俗学者の末裔に立ち向かうカーデュラのウィットに富んだ作戦が秀逸な「逆襲」。「鍵の掛かった部屋」は、知性とセンスが光る、密室モノ。

2006/12/12 01:45

投稿元:ブクログ

あとちょっとだけど、飽きてきたなー・・・。「このミス一位」ってこんなものなのかなあとか思ってしまった。テンポがよくて楽しく読んでたんだけど、理解できないどんでん返しが出てきて冷めてしまった。おれがバカなだけかな?やっぱ長編のほうが楽しいなあ。

2007/05/07 21:53

投稿元:ブクログ

ジャック・リッチー。名前は記憶にありました。SF畑の人だってことも。でも活躍時期が1950年代から80年代だとは知らなかった。そんな前に書かれたとは思えない、いま読んでも充分おもしろい短編集。
17編収められている中で私の一番は題名にもなっている『クライム・マシン』。そんな莫迦な事ありえない、ってところから徐々に徐々にもしかしたらそうなのかも、と思わせてしまう巧みなストーリー展開に脱帽です。
他にも読み終えてニヤッと笑ってしまう話がたくさんあって、どれもこれもオススメ。

2010/04/18 23:11

投稿元:ブクログ

これは面白かった!
短編の魅力をここまで知らしめてくれる作品集は珍しいのではないかと思いました。もっともっと読みたいです。
特に「部長刑事」「探偵社」シリーズもは続きものなのでなおさら読んでみたい! 探してみようかな。これはオススメです。

2007/05/14 15:39

投稿元:ブクログ

練り上げられた短編傑作集。350編も書き続けたという〜短編に徹した作家の職人芸を堪能できます。カーデュラ探偵社のシリーズなど、ユーモラスなのが良いですね。にやっと満足げに笑う顔が見えるよう。

2006/08/09 12:24

投稿元:ブクログ

「この間、あなたが人を殺した時、わたし、現場にいたんですよ」

・・・なんて書き出しを見てしまったらもう読むまないわけにはいかない。
短編ミステリの職人にしてスペシャリスト。その簡潔な文体に
及ぶ作家は到底見あたらない。

2007/04/18 23:09

投稿元:ブクログ

出来るだけ無駄を削ぎ落とした引き締まった文章なので、殺人が絡む話ですが残虐さや暗さは微塵も感じないです。
その為、非常に読みやすいです。
ちょっぴりニヤリとさせられるブラックユーモアも効いています。
酉つ九は「エミリーがいない」が1番気に入りました。
見事に登場人物の心理をすっかり勘違いさせられました。

2009/10/24 23:22

投稿元:ブクログ

日本オリジナル短篇集。17篇収録。

冒頭の2篇「クライム・マシン」と「ルーレット必勝法」は、騙される側から語られた話なので、主人公たちとともにやられた~と、がっくり。『10ドルだって大金だ』『ダイアルAを回せ』では、そのほとんどだった、欺く方から語られる、してやったりという爽快感が味わえる物語の方が好みといえば好みなのだが。

損して得とれならぬ、黙して得とった「日当22セント」にはニヤリとさせられるし、「殺人哲学者」の得々とした告白の後では、ラストの一言が痛快ですらあるし、飛行機でたまたま隣り合わせた主婦たちの、互いの話をろくに聞かない噛み合わない会話が、ある一つの事実に集約されていくのがお見事!といった感じの「旅は道づれ」等々、どの作品も軽妙洒脱で楽しいことこの上ない。
とくに「エミリーがいない」が楽しい。まんまと騙されたけれど、意外で温かみのあるオチはとても気持ちがいい。

ターンバックルものが2篇、カーデュラものが4篇。
「縛り首の木」は呪われた村を扱った怪奇ものとも読める作品。いつもなら影のないところにも影を作り出すかのようなターンバックルの、常ならぬ無頓着ぶりがかえって可笑しい一篇。

  The Crime Machine and Other Stories by Jack Ritchie

2013/05/30 19:52

投稿元:ブクログ

初読でひねりのきいたストーリーを楽しみ、再読して巧さを堪能する。「縛り首の木」には、こんな作品もあるのか!と思わされた。シリーズ3冊読み終わっちゃってものすごく残念…。あと10冊くらいあればいいのに。

2010/01/29 20:35

投稿元:ブクログ

前に読んだ「10ドルだって大金だ」が大変面白かったので
こちらも取り寄せちゃいました。
順番的にはこちらを先に読むとよかったのかな...?
ヘンリー・ターンバックル部長刑事シリーズ、私立探偵カーデュラは
こっちが先なのかしらね?でもやはり面白いっす!!

このシリーズ以外の短編も程よくブラックでシニカルで
小気味良いテンポで超シンプルな骨格が活きる作品ばかりで
思わずニヤリなユーモア満載。
表題作は分かっちゃいる筈の悪党が、まんまと騙される様は
ユーモアを通し越して哀愁さえ感じますねー。
ショート・ショートの様な作品も交えての全17編。
一気読みっっ!!