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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2005/11/17
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮新書
  • サイズ:18cm/191p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-610141-6

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国家の品格 (新潮新書)

著者 藤原 正彦 (著)

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士精神であり、「国家の品格」を取り戻すことだ。すべての日...

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国家の品格 (新潮新書)

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商品説明

日本は世界で唯一の「情緒と形の文明」である。いま日本に必要なのは、論理よりも情緒、英語よりも国語、民主主義よりも武士精神であり、「国家の品格」を取り戻すことだ。すべての日本人に誇りと自信を与える画期的日本論。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

藤原 正彦

略歴
〈藤原正彦〉1943年旧満州生まれ。お茶の水女子大学理学部教授。数学者。著書に「若き数学者のアメリカ」「遙かなるケンブリッジ」など。

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みんなのレビュー714件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

品格を謳う割には品がない文章

2021/11/14 15:05

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る

社内研修の課題図書なので、今さらながら初めて読んだ。
卑怯は恥ずべき振る舞いをすべきという惻隠や、美しさを貴ぶ心が必要など、頷けるところもあるにはあるが、それ以上に例えが大げさだったり下品だったり、つまり、文章に品性がなく(著者も触れているが、だからといって受け入れられるものではない)、課題図書出なかったら途中で止めていたと思う。
また、欧米を徹底的にこき下ろして、武士道や情緒を持ち上げるというスタンスもわからなくはないが、やり過ぎて贔屓の引き倒しという感じを受けた。

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紙の本

大ベストセラー

2020/05/26 18:47

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:North Shin - この投稿者のレビュー一覧を見る

『若き数学者のアメリカ』の著者藤原正彦氏の大ベストセラー『国家の品格』です。

私は、『若き数学者のアメリカ』を読んだことがあったのですが、内容的にはかなり違う本です。

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紙の本

数学者、藤原正彦氏による日本論です!

2016/09/18 12:36

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、数学者である藤原正彦氏によって2005年に発表された日本論です。「我が国は世界で唯一の情緒と形の文明であるにも関わらず、国際化という名のもとにアメリカ化に踊らされてきた日本人は、この誇るべき国柄を長らく忘れてきた」と筆者がいうように、もっと日本のもつ伝統や美を堂々と誇っていくべきであるという日本人に誇りと自信を与えてくれる画期的な書となっています。

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電子書籍

うーんロジカルじゃない?

2016/01/07 13:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ベルたーす オリジナル - この投稿者のレビュー一覧を見る

話題作ということで読んでみましたが、どうも読みづらい。
書き方がロジカルじゃないからかな?
もう少し勉学を重ねればすらすら頭に入ってくるのでしょうか…

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電子書籍

shiina

2014/09/23 12:29

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:shiina - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本にとても共感を感じます。

この本のブームは過ぎたかもしれませんが、感覚的に説明されている内容が今でも「ほんとにそうだよねー」と感じます。

特に明文化されものから得たいたわけでもない、多くの日本人が共通に待つ感性にからすると、90年代後半からの企業、特に株式会社のあり方は、違和感を感じざるを得ません。

戦争に行って生き残った人々と、大学でろくに勉強もせずに、デモなど今から振り返るとわけのわからない活動を行ってきた団塊世代の人々とは全くレベルが違いますよね。
(まあ、当時はネットなどないため偏った情報しか得られなかったせいかもしれませんが…)

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紙の本

どうしてこの本が流行ったのか。ギャグとして、としか考えられません。

2012/01/28 23:22

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:S-1 - この投稿者のレビュー一覧を見る

内容が「トンデモ」とは噂に聞いておりましたが、読んでみてぶったまげました。本書の冒頭に「女房に言わせると、私の話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷とのことです。私はまったくそうは思いませんが、そういう意見の
あることはあらかじめお伝えしておきます。」とありますが、奥さんがまともです。私は、自他共に認める国粋主義的考えを持っておりますが、それにしても、 著者よりは物事を知っているし、考え方も筋道が通っていると自負します。 平均して1ページあたり2箇所のツッコミどころがありまして、それを説明する だけで、2倍の厚さの本になるのではないかと思います。

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紙の本

日本人に日本人としての「品格」とは何かを問うた本。

2008/12/28 12:37

7人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る

元祖「品格」シリーズの最初の本。

日本人に日本人としての「品格」とは何かを問うた本。

グローバリズムという名のもとに、すべての価値観が欧米によって決められてしまっているかのような現代。それが必ずしも正しい道ではない、ということは気が付いている人も多いはずです。

近代的な合理主義や論理思考のみで、世界を語ることはできません。

もちろん、論理的思考は大切ですが、そればかりでは世界が破たんすると本書では警告しています。

そもそも人間世界を構成しているのは、生身の人間であって、論理ですべてを決定することはできません。

そこで著者は、日本には従来から人間主体の考え方で社会のバランスをとるすぐれた方法があったと指摘しています。

キーワードは「武士道」。

日本人独特の美的感性や道徳観は、今回のサブプライムショック後の世界で必要な要素だと個人的には思っています。

利益だけが成功のものさしとして使われている資本主義ではなく、論理的思考も残しつつ「何が正しい道か」を考慮した日本的資本主義の出現が世界を救うのかも知れません。

龍.

http://ameblo.jp/12484/

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紙の本

大事なことは、理屈ではなく「ダメだからダメなんだ」と教えよ

2007/07/26 00:13

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ざわ・・・ぶろぐ - この投稿者のレビュー一覧を見る

今更ながらのベストセラー。
 あまり流行ったとは思えないけれど、流行語大賞にもなった『品格』。

 第2章の「論理」だけでは世界が破綻する、が興味深い。
 生活の様々な場面で欧米化(欧米か!)が見られる昨今、それは思想や思考の形式にまで及んできた。合理的であること、効率的であることの価値が尊ばれるようになり、論拠や根拠の無い意見はとどのつまり駆逐。淘汰される。タカトシも驚きの論理至上主義。
 そんな時代に対する警鐘を鳴らす一冊。多少、ナショナリズムが過ぎると感じる部分もあったものの、日本人として、今の日本に生きる人間として考えねばならぬもの、感じなければならぬものが、この本にはある。という気がする。

 羨望は無くとも、尊敬されるような普遍的価値を生み出さなければならない、というような記述には感銘を受けた。

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紙の本

グローバルスタンダードは日本を崩壊させる

2007/02/24 15:54

12人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アメリカのアポロ11号が人類初の月面着陸を果たしたとき、世界はアメリカの技術力、国力に感嘆の声をあげ、アメリカとの戦争は無謀であったと日本人は改めて認識した。
 しかし、通っていた中学の担任教師はそのアメリカの快挙を鼻先で笑うのだった。アメリカ人の技術ではなく、ドイツ人、ユダヤ人、日本人の技術力があったからアポロは宇宙に飛び出ることができたのだと。白人、とりわけアメリカ人イコール優秀と固く信じ込んでいた田舎の中学生にはにわかに信じられなかったが、後年、移民国家アメリカには優秀な世界の人材が集まる場所ということが分ってから、「なるほど」と今にしてようやく理解できた。

 そのアメリカが世界で何をしているかというと、自国の国益にばかり邁進している。
 それも、わずか一握りの権力者の我欲を満たすだけのためである。東シナ海のガス田開発ではアメリカを共同開発に参入させなかったが故に日本と中国がもめるように背後でアメリカが中国を刺激しているともいわれる。
 無理やり開国を迫ったアメリカに100年も経ずして日本は戦いを挑み、それも戦闘機から銃、弾薬に到るまで全て日本は自前の武器である。アジア、アフリカなどは欧米の植民地として支配されてきたが、植民地化を免れ、武器を自国で生産し白人国家に挑んだのは日本だけである。冗談の如く語られるのは、日本に米軍が駐留するのは、中国や北朝鮮を牽制するためではなく、日本を監視するためとも。

 敗戦後、経済という力で再び日本は世界に跳梁したが、ことごとくアメリカは日本を窮地に追い込む仕掛けをしてきた。排ガス規制、農産物の自由化、捕鯨禁止、バブル経済、国際貢献、グローバルスタンダード、成果主義などである。
 今、成果主義を取り入れたことで日本の企業の現状は成果を得ることなく崩壊し始めている。技術立国日本の先端技術や技術教育は安定した長期の雇用形態が産出したものである。資源のない日本において世界に誇れる資源は高い資質の人材であるが、その資源というべき人材の教育現場は崩壊している。一人の天才が集団を率いるアメリカと秀才の集団の日本とが同じ土俵で成果主義を導入したらどうなるか。
 職場で周囲を見回せば、マニュアルがなければ仕事ができない連中ばかりではないか。常識のレベルにおいつけない事を恥じるわけでもなく、「教えてもらっていません」と誇らしげに言い放つ企業集団になっているのではないだろうか。目先の快楽を追い求めることを推奨するマスコミに踊らされていないか。
 グローバルスタンダードを標榜するアメリカを疑い、日本はダブルスタンダードを認識しなければならないだろう。著者の主張、賛成である。

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紙の本

本書は、良書か?悪書か?

2006/09/15 22:01

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:濱本 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、世界的に行き詰まった状況を打破し、日本民族に自信を与える良書であった。本書は、ベストセラーである。インターネット書店bk-1の書評を見ても18件も投稿されている。評価は、良し悪し真っ二つである。最低の悪書というものと、最高の良書というものに二極化されていた。これだけの、両極端の評価を得る本書は、インパクトが有り、内容が有った良書であると私は思う。
 本書は、欧米型の論理・合理主義を否定する訳では無いが、それが100%という事は否定する。そして、加わるべき要素として、日本民族が古来から持っていた「情緒と形」を重んじる文化を挙げるのである。何故、論理・合理主義100%がダメなのか?それを明確に解説している。論理展開が100%正しいという事は有りえるし可能である。しかし、論理の出発点には、論理は無く、各人の発想から始まるのである。その正しい論理の始まりを助長するのが「情緒と形」であると著者は、説く。人間に取って、最低の者は、どういう種類の人間か?それは、「情緒と形」の能力を全く持たず、論理展開は、100%間違い無く行えるという人物であると、著者は言う。すなわち、こういう人物は、始まりを誤ると100%謝った結論に達してしまう。仮に論理展開が未熟な人間は、例え、始まりを誤っても、論理展開の紆余曲折で正しい結論に達する場合もあろう。現在の日本の教育は、前者のような人間を育てる教育になっていると著者は、批判する。本書には、記載されていなかったが、論理展開が100%正しい2つの例を示そう。「地球温暖化は避けねばならない」従って、二酸化炭素を出さない発電方式は望ましい。従って、原子力発電所は、有効である。これに対し、「人間は間違いを犯す動物である」従って、巨大システムには事故はつき物である。一旦事故を起こすと取り返しの付かない事態になる巨大システムは避けた方が良い。従って、原子力発電所は、受け入れられない。論理展開は、100%正しくとも、出発点が違っていたら、正反対の結果になる好例だと思う。
 著者は、小学校教育に英語教育を導入するのに反対する。その理由は、本当の国際人は、自国の文化を完全に理解出来た者。従って、文化を理解する手段である自国語を100%マスターする事が、本当の国際人を育てる事になると言う。私も全く同感だ。例え、英語を100%話せても、考える手段が日本語ならば、日本語で考えねば会話は出来ない。更に、話す事が発想出来ねば会話は出来ないのである。考える手段としての言語を初等教育において徹底的に鍛える事は、当然に思う。
 「国家の品格」が成り立つ為の条件を3つ著者は挙げている。(1)美の存在(2)跪く心(3)精神性を尊ぶ風土。これらの要素を日本民族は、全て有しているというのである。いや、有していた、失いつつあると言うべきか?日本は、「普通の国」で無く。「特異な国」なのである。それで良いのである。いや、むしろそれに誇りを持つべきと著者は言うし、私もそう思う。本書を読んだ人であれば、この意味は理解出来ると思う。決して危険な思想では無いと思う。
 本書を読み終えて、dog earを付けた個所を数えると15ケ所もあった。それだけ、私に訴えるものがあったし、納得したのである。
 会社の昼休みを有意義に過ごせたと思う次第である。

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紙の本

文章のうまさに酔わされるたびに内容を鵜呑みにしていたのでは身がもたない。

2006/09/04 01:03

17人中、15人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちひ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 いまに至るまで、世界には強者が弱者を虐げてきた歴史が厳然と存在している。その過程において、虐げられた側には様々な不幸や様々の苦渋があった。ちなみに私は日本が大好きだ。そんな私は提言する。これから日本人は確信を持って日本が世界の強者たらんと努力邁進していくべきであり、(そして、これまでの歴史とまったく同じ轍を踏んで)世界をリードし、強者として君臨していくべきなのである‥‥。
 飽きのこない文章で綴られた非常に楽しい一冊ながら、内容をかいつまんで要約するとこのようなことにしかならない。ただ部分的には本当に楽しく読める。「楽しく読めたから良い本だ」とは必ずしも言えない、そのことをとてもよくわからせてくれるという意味では非常に素晴らしい本である。
 無知と偏見と誤解に礎をおいた「論理」を文章の勢いだけで読ませようとするのだが、矛盾や誤謬に気付けば頭の中が「?」でいっぱいになりそのまま読み進めることは苦痛にならざるを得ない。しかし「すべてを是とは受容せず批判的に読み、わたしとの議論を楽しんで欲しい」という著者の真のメッセージを読み取ることができた気がしたので苦痛にも何とか耐えられたのだろう。逆に、文章の表面的な勢いに完全にやられてしまうと、何の批判もなく、最初から最後まで楽しいだけで読み終えることもできてしまう、らしい。
 本をけなしておいて言うのも変な気がするが、しかし著者の語り口のなめらかさとウィット、洒落っ気には驚かされた。これは著者が新田次郎氏とあの名著中の名著『流れる星は生きている』の藤原てい氏との間の息子として二氏の薫陶を受けた結果なのだろうか。(しかし文章のうまさに酔わされるたびに内容を鵜呑みにしていたのでは身がもたない。)
 この本は大ベストセラーになった。つまり多くの人が非常に楽しみながらこの本を読み終えたはずである。なお、著者の「論理」にしたがえば大衆の大多数は愚か者であることになる。その事実を重く重く受け止めたい。

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紙の本

日本人であることを誇りに思いたい

2006/08/16 23:43

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:南亭骨怠 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 今から二十数年前,新田次郎の本を手当たり次第に読んでいた。当時,山岳部に所属していた私にとって,新田次郎の山岳小説に出てくる人物に大きく影響された。
 「私は山男である」・・・このことは,意思決定の場において何度もで出てきたイメージだ。山男として,自分はどう行動するべきかということを考えていた。
 山男である。バイク乗りである。教師である。父親である。これらは,私を作る重要な要素になっている。ところが,私のアイデンティティーの中に,「日本人である」というものがない。
 ワールドカップやオリンピックでは日本を応援する。日本人が良い成績を上げると嬉しい。日本が嫌いなわけではない。ただ,日本人であるということを誇りに思うようなことはない。
 映画「ラストサムライ」を見終わった人たちへのインタビューに「日本人に生まれたことを誇りに思います」と答えた人がいた。この言葉が印象に残っている。「日本人であることを誇りに思う」 そう思える時が,どれほどあるだろうか。
 意思決定の場において,「山男としては」や「バイク乗りとしては」と考えることはある。しかし,「日本人としては」と考えることは皆無である。
 私が勝手にイメージする日本人は,「私利私欲で動かない」「卑怯なことを嫌う」「沈着冷静」などを思い浮かべる。だが,現実は正反対のことばかりだ。
 人に押し付けるようなことではないのだろう。ただ,「日本人とはどうあるべきか」ということは,多くの人に考えて欲しいと思う。

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紙の本

風に立つライオン

2006/07/25 23:36

13人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「突然の手紙には驚いたけど 嬉しかった」。そんな詞で、さだまさしの楽曲『風に立つライオン』(1987年)は始まる。さだの友人の医師がモデルというこの歌は、アフリカの地に診療の場を見つけた一人の青年が日本に残した恋人にあてた書簡体の形をとっている。彼は過去の恋人に日本の、それも東京の夜桜がよかったと言う。そしてアフリカという自然に向き合っていると神様とか人といったことを考えるのだと、彼は言う。そんな自然に触れると、「やはり僕たちの国は残念だけれど何か大切な処で道を間違えたようですね」と詞は続く。
 藤原正彦の『国家の品格』は多くの読み手を得たベストセラーである。今更ながらにどうしてこの本が多くの人に読まれているのかということを考えると、さだの詞にあるように、多くの日本人がこの国は「何か大切な処で道を間違えたよう」だと感じているからではないかと思われる。戦争という悲惨な過去を経て、民主主義という目が眩むような生活を手にしたこの国の多くの人たちは、「中流意識」といった幻想の中であきれるくらい見事に、それまでこの国が持ち続けてきた文化を捨ててきたように思う。まるで休むことをしなくなった生活は利便性という一言で正当化され、「ゆとり」という言葉は何の余裕も生み出しはしなかった。そして、それら多くの事象の対し、私たちは「違う」という言葉さえ発しなかった。たとえ違和感があったとしても。
 藤原の論理は明確である。(藤原は論理そのものを疑っているが)。日本が本来持っていた「情緒と形」を取り戻せという。実はこのことは歌手さだにも共通する思いだ。先のさだの詞の底流にあるのは日本という文化への限りない愛情である。だからさだはその詞の中であえて「日本を捨てた訳ではな」いと書いたのではないだろうか。さだの多くの作品が藤原のいう「情緒」にあふれているのは周知だろう。さだの楽曲を愛する多くの人たちはそのような「情緒」に共鳴しているといえる。
 私たちが間違ったものとは何であったのだろう。どうして多くの人が自分たちの今の姿を間違っているかもしれないと不安に感じてしまうのだろう。時代の三叉路で私たちは実に的を得た選択をしてきたはずなのに。私は考える。私たちがその時その時選んできたことは、あまりにも狭い世界での近視眼的な発想ではなかっただろうか。その中でこの国の慣習なり風俗といったものがないがしろにされてきたのではないか。残念だけどそう思えて仕方がない。
 さだまさしはこの楽曲の最後をこう締めくくる。「最後になりましたが、あなたの幸福を心から遠くからいつも祈っています」。他人の幸福を祈れる人がいる国こそ「品格」のある国家ではないだろうか。私も「風に立つライオン」でありたいと思うし、この国のそうであってほしいと願ってやまない。

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紙の本

日本よ,よみがえれ

2006/07/18 01:49

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る

 1943年(満州国)生まれ。新田次郎(作家)と藤原てい(『流れる星は生きている』)の次男。東大理学部数学科卒後,同大大学院修士課程修了。ミシガン大学研究員(72年,29歳)。理学博士(73年,東大,30歳)。専門は数論。コロラド大学助教授(73年)。お茶の水女子大学理学部数学科教授(88年,45歳)。『若き数学者のアメリカ』で第26回日本エッセイストクラブ賞受賞(78年)。本書は,城西国際大学東芝は国際交流財団共催の講演記録をもとに執筆したもの。手許のは17刷。著者62歳の作品。バンバン売れてる。編集者の名前が見当たらないのは,こんなのがここまで本格的に売れるとは,編集者自身も予測できてなかったからだろう。定年前に印税で一財産。いいなぁ。
 趣旨は,国家の品格は,論理ではなくむしろ武士道精神によって培われる,というもの。形式論理の象徴でありと同時にその神である数学の研究者が,論理の限界を論じたもの。というよりむしろ,論理は危険だ的な主張だと言える。「私はガーナ人でガーナを愛さない奴がいたらブッ飛ばします。韓国人で韓国を愛さない奴がいたら張り倒します。仮に張り倒さなくても,少なくともそういう人間とは絶対に付き合いません」(112頁)という発言に見られるように,郷土愛や祖国愛の欠如した人間や,無意味な発言を英語でピーチクパーチク話すインターナショナル・バカを軽蔑しており,小学校への英語教育導入に真っ向から反対していて,国語教育を重視する立場。小学生に株式投資を教える課程を無用(有害?)と切り捨てる立場。
 そりゃそうだろう。言ってることは正論だ。これがわからない奴は,本当にダメだ。ヒトを殺してはならない。何故か? ダメだからダメなんだ,それ以外に反論する論拠はない,というもの。まったく同感だ。三浦朱門と曽野綾子の夫婦的価値観を藤原夫婦が継承しているという印象(僕は三浦が個人的に嫌いだけど)。
 問題は,そんな教育がこの変質した家庭=新世代を育んでいる男女に通用するかどうか,だ。最近の夫婦は確実に変質している。歴史の流れだと言ってしまえばそれまでだが,日本だけが変質しているような気がしているのは,僕が世界を知らないからだけなのかもしれない。でも,東大数学科を出ても似たような発想があるということは,多少は根拠もあるのかもしれない。
 ただね,加藤恭子『英語を学ぶなら、こんなふうに』が言っていたが,欧州人どもが桜の美意識を感じないのは,桜が違う生育をしているからという生物学的な事実もあるということに藤原が無知なのが気にかかる(104-5頁)。加藤によれば,桜はアイルランドではなかなか散らず,根性のある桜(はな)として認識されているらしいのだ。たしかに藤原の叫ぶ心情はよく理解できるし,同情もするし,同感だが,事実に基づかなければ,それは妄想だと言われても仕方がない。この点,小林よしのりに限りなく漸近している。
 キリスト教に端を発してホッブズからアダム・スミスを経てフリードマンまでに至る経済的自由主義的思考(藤原はこんな用語を用いていないが)を叩くあたり,羨ましいなぁとは感じる。たしかに,誰でも知っているように,合衆国は自由を尊ぶが,規範遵守に対しては日本と比べ物にならないくらい厳しい。三権分立はしっかりと分立している。合衆国を擁護する気はないけれど,事実は認定しておかなきゃ。日銀総裁が特定のファンドに出資しておいて,“規則がないから”,“素人だから”という弁解で済むようなら(これがインサイダー取引でなければ,法的再定義は必至だ),日本には活動の自堕落があるだけだ。日本の司法が無能呼ばわりされても,それは自業自得というものだ。
 日本よ,よみがえれ。(1722字)

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紙の本

話題の本を貸してもらって…

2006/04/21 10:19

17人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:佐々木 なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「今、話題の本だよ」とお友達が貸してくれました。
このテの本はあまり読んだことがありませんので、
読み終わるのに、信じられないほど時間がかかりました。
「日本人の持つ情緒や形というのは、どういうものでしょうか」
「まず、真っ先に言えることは、自然に対する繊細な感受性です」
四季がはっきりしている日本。
この国に生まれた幸せを改めて感じました。

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