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薄紅天女

  • 出版社:徳間書店
  • サイズ:18cm/477p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-19-850688-4

薄紅天女 (Tokuma novels Edge)

荻原 規子 (作)

  • 全体の評価 42件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,20034pt
  • 発行年月:2005.11
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「薄紅天女」

【赤い鳥文学賞(第27回)】巫女の力を受けつぎ勾玉を輝かせる「闇の末裔」の少年と、「輝の末裔」の皇女の運命の出会い。ふたりが出会ったとき、神代から伝わる最後の力が…? 「闇」の末裔の少年と「輝」の末裔の皇女が織りなす、最後の勾玉の物語。〔1996年刊の再刊〕【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「薄紅天女」

荻原 規子

略歴
〈荻原規子〉「空色勾玉」でデビュー。「薄紅天女」で赤い鳥文学賞受賞。他の作品に「西の善き魔女」シリーズ、「これは王国のかぎ」「樹上のゆりかご」などがある。

ユーザーレビュー- 「薄紅天女」

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/12/02 11:09

内に巫女を秘めた少年は闇の末裔。男装の皇女は輝の末裔。勾玉三部作最終話。

投稿者:菊理媛(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「空色勾玉」「白鳥異聞」に続く「薄紅天女」。
この一連の作品で、しみじみ思うのは史実の整理箱に、こうも上手く当てはめて行くか? とあっけにとられる作者のみごとな創作能力の高さである。
99%の創作ながら、確実に歴史に当てて進んで行く物語を読んでいると、「もしかしたら口語訳されているだけで、こういう話があるのかも?」と思うほど、すんなりと歴史書にはまっている。もちろん、歴史書自体がいろいろあって、どれが正しいのか、どれも後のこじつけなのかは定かではないが、それにしてもうまくはまっている。
さて本作品は、もっとも乙女チックな表題でありながら、先の二作品と一番違う点は、闇の一族側が男性であるところだろう。陰陽でいうならば、陰は女性、陽は男性であるという流れで先の二作品は語られてきた。これまでの作品でも、輝の一族に女性は存在したし、闇一族に男性もいたのだが、今回は主役二人の性別が入れ替わっている点が、今までの作品と微妙に雰囲気を異にしている気がする。
「東から勾玉を持った天女が来て、滅びゆく都を救ってくれる」という言い伝えどおりなら、元来の薄紅天女であったはずの蝦夷の娘は、戦場で(家系的には輝一族であるかもしれない)板東の若者と恋に落ち、ふたりの間には男の子が生まれる。元来、うまれるべきは女の子であるべきところへ生まれた男児。けして命は保てないだろうという長老の言葉に挑むように、娘は自分の命を子に与えることで子を生き延びさせる。こうして、明勾玉を持つ乙女であるはずの命は、男子として北の一族、板東で成長してゆく。
一方、病んだ兄の身の上に胸を痛める皇女苑上は、輝の一族でありながらも、女性である事から疎外感を禁じえない境遇にあった。「私など誰も要らないのだ」という心の渇きを埋めるため、東宮である兄や、次の東宮に立つであろう弟を災いから救おうと、男装して宮廷を抜け出す。
輝として立つべき者としての陰であろう皇女と、闇として立つべき者の息子である少年が出会い、都に蔓延する厄災に対する「救い」の、本当の姿がじょじょに露になってくる。それは、薄紅天女の癒しを求めてやまぬはずであった輝側にとっては、たやすく受け入れ難い現実であった。
それでもなお、いにしえから伝わる明の勾玉を輝かせた者として、蝦夷の巫女の血を引く少年阿高は、物の怪の跳梁する都へ向かう。そして苑上と阿高が心を通わせたとき、神代から伝わる力が見せる結末は?
 これでもまだ十分に「いにしえ物語」の域では有るが、一作目から二作目と、だんだん時代が遡ってくることを読みながら感じられる。それぞれが単独の物語であり、生まれ変わりや、大河ドラマではないけれど、前作の香を風景のどこかに漂わせ、そこはかとなく連作をイメージさせる出来となっている。
個人的な感想としては、三部作にこだわらず、せっかくここまできたのだから歴史に沿って、各時代での「勾玉物語」を書いてくれればいいのにと思わせる作品だ。表紙の少女漫画チックな体裁に照れて敬遠することなく、多くの人に読んでほしい。

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/08/14 22:02

まっすぐなラブストーリー

投稿者:にい(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「勾玉」三部作という扱いになっていますが、もはや勾玉はほとんど関係なくストーリー的にも独立していて完結編というわけではないです
第一部と第二部に分けられ、一部は阿高の出生の秘密に迫る展開で、二部はヒロイン苑上と阿高の出会いと怨霊との戦いが描かれます
展開的にはいままでの勾玉シリーズのストーリーの骨格を受け継いだ感じ
未熟で純粋でまっすぐなラブストーリーです

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