なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか (PHP新書)
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- 税込価格:735円(21pt)
- 発行年月:2006.1
- 発送可能日:1~3日
- 本 新書
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商品説明- 「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」
成果主義にもリストラにも背を向け、いまだ終身雇用を守りつづけるトヨタは、なぜ純益一兆円を超え、トップ企業となったのか。「上司と部下」の関係に焦点をしぼった人づくりの面から、世界最強経営の根幹を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」
若松 義人
- 略歴
- 〈若松義人〉1937年宮城県生まれ。トヨタ自動車工業に入社、トヨタ方式導入と実践にあたる。カルマン株式会社を設立、代表取締役社長。西安交通大学客員教授。著著に「トヨタ流「改善力」の鍛え方」等。
関連キーワード- 「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」
ユーザーレビュー- 「なぜトヨタは人を育てるのがうまいのか」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/03/26 16:46
新入社員の入社時期。技術・技能をいかに教え伝えていくか。ヒトづくりの
投稿者:みち秋(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
新入社員の採用は企業業績回復で採用が増加された。一方で団塊世代の大量定年が始まり、世代交代による技術・技能の伝承が危ぶまれている。それによるモノづくり企業の技術/技能低下が経済成長の失速を招く恐れがある。強い企業づくりには強い人材づくりが不可欠であり、蓄積した技術・技能を確実に後世に伝えていくことが緊急且つ重要な課題である。
しかし今モノづくり現場に異変が起きている。優秀な指導者不在でヒトづくりが従来方法では立ち行かなくなっているのである。従来は先輩が後輩を長い期間、技術・技能を指導しながら伝承していたが、今は非正社員の比率が高まり、指導者の空洞化が目立ち企業内教育の限界説も出始めており、企業内教育は官産学一体で考える時期に来ている。
しかしヒトづくりの基本理念だけは不変であり、今この時期にエクセレント・カンパニー・トヨタに学ぶのもひとつの方法であろう。
本書は「モノづくりはヒトづくり」の信念を持つトヨタの生産現場でのものの見方、考え方、行動の仕方など、著者の経験に基づいて書かれており、泥臭いが誠実さに溢れている。
著者はトヨタ自動車に20年あまり勤務し、その間「トヨタ生産方式」発案者大野耐一氏の下で導入から定着まで従事(1960〜70年代)。その後は他企業の指導に当たり、現在中国,ロシァで活躍中。ゆえに著者の額に汗して積み上げた経験知は一言一句重い。
『企業の強さは社員で決まる。仕事は現状に満足せずに常に向上心を持ち、知恵を出し自ら考え行動して、当たり前のことをきっちりとやる習慣をつけさせる』
このように当たり前の事をきっちりやらせるのがトヨタ流ヒトづくりの基本である。
取上げられた事例は参考になるものが多く、今も脈々と受け継がれているトヨタ魂が読み取れる。しかしヒトづくりの基本理念は今も共感できるが、方策については当時の時代背景だからできた側面もあり、今の時代には適合しない例も散見される。
行間を精査するとトヨタのヒトづくりのポイントが浮かび上がってくる。
①指導者が自ら現場に立ち、日常業務のカイゼンでヒトづくりをしている。
②現場の問題点を発見し、解決、再発防止の知恵を自ら出させる。
③当たり前のことを愚直にやり続ける風土づくり。
これらのポイントから人間の知恵を信じ、活用しようとする熱意が伺える。
更に言えば、組織と人による飽くなき改善を継続する文化が見える。
現在モノづくりの生産ラインは一般的に30%以上が派遣社員、期間工、応援などで構成されており「非正社員も含めた人づくりをどうするか」が 今モノづくり企業に問われている課題である。欲を言えばこれらの課題を徹底取材して今のトヨタをあぶり出して欲しかった。
「乾いたタオルを絞る」とのトヨタ精神は、利益を追求する企業経営では多くの賛同を得ているが、ヒューマニズムに関して異論を唱える声もあることは承知している。
しかし人を育てるという本書の趣旨とは異なるので、ここでは触れないでおこう。







