- 出版社:国書刊行会
- サイズ:20cm/370p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-336-04443-0
世界探偵小説全集 43 魔王の足跡
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- 税込価格:2,730円(78pt)
- 発行年月:2006.1
- 発送可能日:7~21日
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商品説明- 「世界探偵小説全集 43 魔王の足跡」
雪の上の不可思議な蹄の足跡を追う一行は、野原の真ん中にたつ大木の枝にぶら下がる男の死体にたどり着いた。悪魔が再び英国に舞い降りたのか? 怪奇趣味横溢の不可能犯罪ミステリ。【「TRC MARC」の商品解説】
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ユーザーレビュー- 「世界探偵小説全集 43 魔王の足跡」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/03/31 22:03
謎はとっても魅力的です。でも、読んでいて最後のほうにならないと誰が探偵やらわからないってえいうのは、問題じゃあないでしょうか
投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
まったく知らない作家です。今までも色々なミステリ評論を読んでいますが、はたしてベロウの名前への言及があったかどうか。少なくとも私の記憶にはありません。それにしても我が国のミステリ熱というのは凄いですね。東京にいれば世界中の料理を口にすることができる、とは有名な言葉ですが、日本にいれば世界中のミステリを日本語で読むことが出来る、それも言えそうです。
しかも、です。安っぽい本ではありません。ハードカバーで、デザインも実にスマート。浅野隆広の装画も、あっさりとしているものの実に上品で、見つづけていても飽きることがありません。影山徹のカバー画も色使いが素適で好きでしたが、浅野の地味でいながら描きこみも本格的な最近のカバーもいいものです。
ではカバーの引用から
「1855年2月8日、悪魔が英国に降り立った。デヴォン州各地で不可思議な蹄の足跡が多数目撃されたのである。それから約一世紀後のある雪の朝、田舎町ウィンチャムに再び悪魔の足跡が出現した。まっさらな新雪に覆われた道の中央に突如現れた蹄の足跡は、あちこち彷徨い歩きながら丘を超え、野原の真ん中にたつオークの木へと続いていた。謎の足跡を辿る一行は、そこで大枝からぶら下がった男の死体を発見する。蹄の足跡は木の傍らで忽然と途切れ、まるで足跡の主が虚空へ消え失せたとしか思えない状況だった。しかも、問題の木には、昔魔女が縛り首になった伝説があるという。怪奇趣味横溢、幻の不可能犯罪派ノーマン・ベロウ、本邦初紹介。」
だそうです。著者略歴も活字のレイアウトまでよーく考えられていますので、そのスタイルごと引用すれば
ノーマン・ベロウ
イギリスの探偵作家。
生涯の大部分をオーストラリアと
ニュージーランドで過ごし、
第2次大戦前後に軍務についていたこと以外、
詳しい経歴は不明。
The Smokers of Hashish(1973)から
The Ghost House(79)まで21冊の長篇がある。
その作品の多くが密室殺人や人間消失などの
不可能犯罪を取り上げ、人狼、幽霊屋敷、魔術など、
濃厚な怪奇・オカルト趣味に彩られている。
となります。全体は三部構成で、目次を写しておけば、まず「まえがき」があって、以下、第一部 謎の足跡、第二部 青い魔女、第三部 隠された真実、そして最後が「不可能を加速させる密室派 森英俊」という解説になっています。内容紹介は本の引用で十分なので主な登場人物を書いておきましょう。
まず、ベロウの作品の多くで事件を解決するウィンチャム警察の警部のランスロット・カロラス・スミスとその妻のメアリーがいます。登場の仕方も途中の動きもさり気無いので、正直、ラスト近くまで、この人がいわゆる探偵役をするとは思いもしませんでした。そういうアッサリしすぎた人物描写については、欠点として森も言及していますが、肯けます。
で、ワトソン、ではありませんが記録者というか語り手というかお話の中心にいるのが妻に見放され腐っている男グレゴリー・クッシングで、彼は田舎町ウィンチャムに住む叔父、ジェイク・ポプルウェルの許に身を寄せることを思いつきます。この叔父というのが酒飲みの気楽な独身者で、酔っ払うたびに「青い魔女」を見てしまう、なんていうか問題児です。
ここで、密室というかその変形の事件が起きるわけですが、こういった変わった現象に、哲学的というよりは妄想に近いこじ付けをする怪奇現象の研究家のミス・フォーブスという怪女が登場して、それに田舎の人の好奇心が混ざってなんていうか、ユーモアのないスラプスティックみたいな展開をします。
謎が謎なんで興味深々でよめることだけは間違いありません。それ以上か?っていうと・・・







