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レフト・アローン(ハヤカワ文庫 JA)

  • 発行年月:2006.2
  • 出版社:早川書房
  • レーベル:ハヤカワ文庫 JA
  • サイズ:16cm/347p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-030838-4

文庫

  • 国内送料無料

レフト・アローン (ハヤカワ文庫 JA)

藤崎 慎吾 (著)

紙書籍

756 ポイント:7pt

発送可能日: 1~3日

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商品説明

21世紀半ば、各国コロニーが勢力争いを繰り広げる火星で、五感を制御されたサイボーグ兵士のジロウは熾烈な戦闘に従事していた。だが、彼の世界認識には哀しい秘密が隠されていた—...続きを読む

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商品説明

21世紀半ば、各国コロニーが勢力争いを繰り広げる火星で、五感を制御されたサイボーグ兵士のジロウは熾烈な戦闘に従事していた。だが、彼の世界認識には哀しい秘密が隠されていた—デビュー長篇『クリスタルサイレンス』の前日譚たる表題作、奄美在住の画家と不思議な石との交流が壮大なヴィジョンを紡ぐ、『ハイドゥナン』の姉妹篇的中篇「星窪」など、科学という言葉で語られた生命と宇宙の神話、全5篇を収める傑作集。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧

レフト・アローン 7-95
猫の天使 97-170
星に願いを 171-221

ユーザーレビュー

全体の評価 3.5
3.5
評価内訳 全て(12件)
★★★★★(1件)
★★★★☆(1件)
★★★☆☆(9件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

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テクノロジー小説の作家というより、やっぱりSF作家だったんですね

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/05 17:10

評価3 投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ハイドゥナン」で一般エンター界でもブレイクした藤崎慎吾さんの、本邦初の短編集です。
クリスタル・サイレンスの前日譚や、ハイドゥナンに関連した作品も
収録されています。
 「ハイドゥナン」では、長編でも長い部類に入る長編なので
いたしかたないのかもしれませんが、SFや、科学ネタてんこ盛りで、
具の種類が多すぎる弁当みたいな感じでしたが、
 短編だとその一つのネタを書き込む感じでそのあたりは、良かったです。
 私、藤崎さんは、一般的な大きな分類をするとSF作家ではあるけれど、実は、「ハイドゥナン」を読んでハードSFというより科学技術大好きの科学技術作家だと思っていましたが、(実際、科学雑誌のライターだったそうです)
本書を読んで、実は、やっぱりSF作家なんだと、再認識しました。
というのも、割とSFとして保守本流の作品が収録されていたので、、、。
 しかし、読んでて、やっぱりちょこちょこ”技術”好きの面は現れてて
やっぱり出ちゃったかって感じです。
 思ってたより、メインストリームのSF短編集に仕上がっています。

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評価4 投稿元:ブクログ

2006/08/19 21:58

読んでから知ったのですが、帯に「『象られた力』『老ヴォールの惑星』に続く新世代日本SFの記念碑的傑作集」と書かれていまして、どちらも好きな本だったので驚きつつもそれなりに納得。
猫の視覚(知覚)について描かれた「猫の天使」が良かったです。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/08/13 21:59

「誰もが自分のことを知っている。でも自分は誰もが知っていることを知らない。それって不公平じゃないのか。この劣等感を克服するには、誰も知らないところへ行くしかないと君は思った。誰も知らないことを知るために。」
>「猫の天使」という話が好きです。どの短編もがらりとイメージが違ってなんだか凄いなぁと。他に出ている長編とリンクしている話もあって盛りだくさんなイメージが。もう一度長編の方も読み返したくなってきた。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/08/07 20:47

う~ん。ちょっと気になる、と言うか読んでみようかなあ、と思う長編を見つけたのですが読んだことの無い作家さんだったので短編集をまず買ってみました。
で。今悩んでおります。

表題作になっているレフト・アローン。…実はあまり好みでない… あまりにも暴力的だし、設定に納得できないと言うか、話の展開について行けない、と言うか。まあ火星での各国の戦闘は納得するとして。国家の損益を分ける重大なワクチンを運ぶのが戦闘員1人と非戦闘員1人の計2名なのが納得できない。まあ隠密行動として大人数で動けなかったとしても、そのA級クラスの戦闘員に精神が壊れかけてる非戦闘員(しかも女性)をくっつける設定に納得できない。ん~。自分がゲームとかしないのでどうしても仮想現実とか、現実と非現実を取り違えている若者の描写とかに点が辛くなってしまうのは認めます。が。ちょっとダメ、でした。私は。

ところが2作目の猫の天使。コレ、良いですね~。こういう日常の延長線上にあるような近未来設定のSFは好きなんですよね~。コスモノーティスはなんとなく、昔大原まり子さんの書かれたSFとかを彷彿させるような、筒井康隆氏の作品を思い起こされるような。人間の進化の果ては一体どこに?のような。微妙にノスタルジィを感じる設定でした。
そして星窪。コレは好き、だな。自然に対する評価とかはそうかなあ、と思う点が多々ありますが。(花は何故美しく咲くのか、と言う件がありました。花の形や色は他の動物や虫をひきつけるためだったり、自己の遺伝子を存続させるために進化し、競争している訳ですよ。それを勝手に人がみてこの花は美しい、とかこの動物は美しくない、とか言ってるのは人の勝手だと自分は思うのですが)

う~ん。どうしよう。今度こまめに古本屋をチェックしてみようかなあ…

評価3 投稿元:ブクログ

2010/08/26 00:43

ドSF。科学がぎっしりつまっております。
細部まで理解するのは難しいけれど雰囲気だけでも十分な気も。
「猫の天使」と「星窪」が親しみやすい。

評価3 投稿元:ブクログ

2009/07/15 12:26

 不思議なのは「クラゲ」が現れるたびに、多かれ少なかれ、それが漂っていく方向へ画面が動くことだった。つまり、あたかもガブリエルが「クラゲ」を眼で追っているような映像になっている。そして、たいていの場合、「クラゲ」は教会の壁に当たると、その壁沿いにしばらく移動しながら、だんだんと消えていった。たまには窓枠のあたりや柱の影に、淀んでしまうものもあった。これはいったい何を意味しているのだろう。
 過去の映像を表示していたウインドウを閉じて、再び現在の映像をフォアグラウンドに持ってきたとき、僕は「あっ」と声をあげてしまった。一度に五、六匹の「クラゲ」が、画面を横切っていったからだ。しかも次から次へと現れては、ほぼ一定方向へ漂っていく。その方向を逆にたどれば、どこから漂い出しているのかがわかりそうだった。
 ガブリエルも同じことを考えたのか、あるいは大量の「クラゲ」にいちいち気をとられていられなくなったのか、今まで眼で追っていた方向とは逆向きに視線を移した。そして視野の中心に、「クラゲ」の供給源を見据えた。僕は思わずうなった。
(「猫の天使」本文p.143-144)

評価3 投稿元:ブクログ

2009/03/23 18:12

表紙に惹かれて購入。これも一種の表紙買い。
全五篇の短編らしいですが、そのうちの二編は元となる長編を読んでいないために印象としては「え、これで終わるの?」といった感じ。盛り上がりの直前で終わったというか、盛り上がった所で終わったというか。そんなイメージ。

面白かったのは「コスモノーティス」。人とは異なる(厳密に言えば人から進歩を遂げた)生命体たちの描写が秀逸。
「星窪」は描写が綺麗な事もさることならが、手紙の描写も精緻でした。手紙を読むだけで相手の性格、人どなり、考え方のようなものが見えてくる感じです。

描写が整然としており、SFなんだけど読みやすかったです。反面、物語としてのカタストロフィ的なものにかけているかな、という気もします。読後の興奮はちょっと薄かったです。

評価3 投稿元:ブクログ

2011/05/24 08:26

いくつかの長編のスピンオフというかサイドストーリーを集めたSF短編集。『猫の天使』が面白い。黒猫ガブリエルの視覚を映し出す装置を通して、監禁事件を描くSFミステリーで、猫の目にはこんな風に見えているんだ、と新鮮でした。

評価3 投稿元:ブクログ

2010/11/07 15:19

タイトルに惹かれて買ったけど、表題作はちょっと苦手。心に残ったのは次の2篇。
『猫の天使』 「夏への扉」、「タフの箱舟」に次ぐ猫活躍SFと勝手に認定。
『星窪』 登場人物の間でやりとりされる手紙の書き言葉が美しくて、ああ、日本人でよかった。

評価3 投稿元:ブクログ

2012/07/18 21:03

新しい作家さん探訪シリーズ(勝手に命名)。

 なかなか地力ある感じで好印象だ。

 パワードスーツの戦士を描く「レフト・アローン」、猫の視覚を借りてなにかを見る「猫の天使」、本作品集のうちベストだと思う、人工知能がウェットウェアと証する人間に入り込むという斬新な物語「星に願いを ピノキオ二〇七六」、イマイチの「コスモノーティス」、手紙文体で読みにくいからパスした「星窪」。

 良かったので、ほかの作品も探索しようと思う。なんかSFだけではなく、作品は幅広そうだから楽しみだ。

評価5 投稿元:ブクログ

2009/06/30 17:47

『レフト・アローン』、『猫の天使』、『星に願いを ピノキオ二〇七六』、『コスモノーティス』、『星窪』の5編からなるSF短編集。まず言いたい。めちゃくちゃ面白かった!おそらく俺が今まで読んだ(数少ない)SF小説の中で一番面白かった。きっちりハードSFでありながら、難解すぎず、文章もリズム良く読みやすい。そしてなにより、そのファンタジックな世界観。その想像力に感服した。以下それぞれの短評。『レフト・アローン』はヴァーディグと呼ばれる仮想世界と、フィゾーグという現実世界を行き来する主人公のサイボーグ傭兵(?)は、戦いに明け暮れ、何も信じられない中、パートナーである女性だけは信じようとする。そんな恋物語(そんな体裁ではないがw)。『猫の天使』は法を犯した動物実験によって、猫の視覚情報をリアルタイムでモニタリングできるようになった主人公が、或る朝目覚めると、その猫がテロ現場に閉じ込められ、内部の情報源はただその猫のみとなって・・・という話。これは個人的には大傑作。まず猫の見ている世界について、フィクションにしろ、非常に興味深い仮説が提示されていて、もうそこだけで心躍った。それからの展開は王道ながらも、最後の締めもしっかりほんわか決まり、文句のつけようがない。猫まっしぐら。『星に願いを』は、人間の幼児の脳に自分のコピーをダウンロードして、自分のクローンを作り出そうとする人工知能と、それを追うネット警察との勝負から、親子愛、復讐心、そして男の友情を考えさせられる良作。オランウータンの悲哀は迫ってくるものがある。『コスモノーティス』は、遥か未来、テラフォーミングで惑星環境を人間に適応させるより、自分たちの遺伝子をいじって環境に適応した方が早いと気付いた人類が、さまざまな種を生み出し、その新人類たちが裸で宇宙空間で生きられるようになった時代の話。著者の頭はどうなってるんだっていうほどの飛びぬけた幻想SF世界に魅了されて、ちょっと変な文体(なぜか主人公を「君」と呼びかける)も気にならないほどハマってしまった。才能のなせる業か。『星窪』は、160年の時間と距離を超えた、天体観測ロマン。隕石の意志がわかるという画家と主人公のひいひい祖父さんの間の文通を通じて、壮大な宇宙観、生命観を提示する。隕石ネットワークは考えただけで血が沸く。ほんとこの人天才。

評価0 投稿元:ブクログ

2014/03/28 21:02

レフト・アローン / 初出 S-Fマガジン 2000年5月号 (宇宙塵 193号 (1995.7) 改稿)
猫の天使 / 初出 『2001』 早川書房 (2000.12)
星に願いを ピノキオ二〇七六 / 初出 SF Japan 2001年春季号
コスモノーティス / 初出 S-Fマガジン 2002年2月号 (「コスモノートリス」 改題)
星窪 / 書き下ろし
解説 「No Network, No Life...」 (川口晃太朗)

カバーデザイン・フォトコンプレックス 瀬戸羽方 +WONDER WORKZ。
装幀 岩郷重力 +Y.S
印刷 精分堂印刷
製本 明光社

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