カリスマ 4 (アクションコミックス)
西崎 泰正, 新堂 冬樹
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- 税込価格:630円(18pt)
- 発行年月:2006.2
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ユーザーレビュー- 「カリスマ 4 (アクションコミックス)」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/06/08 23:59
うまい話(カルト教団)には近付くな!
投稿者:カルバドス(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
おそらく、世界中で日本ほど“カリスマ”が多い国はないだろう。美容師、ホスト、講師、店員、シェフ、主婦、などなど、単に有名もしくは人気があるというだけで“カリスマ”として奉られてしまう。なぜ“カリスマ”という枕詞を付けなければならないのだろう。人気美容師や名物講師でイイじゃないか。
そもそも“カリスマ”とは、政治や宗教の世界において人を惹き付ける力のことを指す。この力は弁が立つとか地位が高いといったこととは違い、理屈ではない魅力や超自然的な力だ。それなのに、ただ腕が良いとか人気があるというだけの人物にも、やたらと“カリスマ”を付けたがる。なかには自ら“カリスマ先生”やら“カリスマ社長”やら名乗る人間もいて、「ちゃんちゃら可笑し」くて笑ってしまう。本来は名士のことを指す“セレブリティ(セレブ)”が濫用されたために格を下げてしまったように、この“カリスマ”という言葉も、今では非常に安っぽい言葉になってしまった。
本書で言うところの“カリスマ”は、本来の意味でのカリスマである。すなわち宗教のトップ=指導者を指している。ただし、カルト教団の指導者だが。
あるカルト教団の指導者と、入信者やその家族の葛藤と戦いの日々を描いてきたのが、この『カリスマ』という作品だ。心身共に極限状態に追い詰めることで洗脳し、教団に都合の良い信者へと作り替えられる恐怖。そこに人格はなく、洗脳された人間はそのものズバリの操り人形となる。最終巻である本書では、平穏な生活を壊された家族と教団との戦いに、一応の決着が付く。ここで一応とした意味は、最後まで読んだ時に分かる。
繰り返しになるが、本書は醜悪なカルト教団を描いたものである。大方の皆さんの想像通り、世間を騒がせた幾つかの宗教団体の事件を彷彿とさせる内容である。そのため二番煎じ三番煎じと感じ、「またか」と食傷気味の方もいるだろう。しかし、そんな都合の良い話などあるわけ無いと分かっていながら、それでもなおカルト教団にはまってしまっている人々がいる。エセ宗教に引っかからないようにという警告は、何度発してもし足りないのだ。本書『カリスマ』(全4巻)も警告の一つになることを願う。








