- 今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
- hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!
商品説明- 「アナン、 上」
東京に初雪が降った夜、高級料亭のゴミ置き場に、生まれたばかりの赤ん坊が捨てられていた。その子を発見したのは、流という名の記憶喪失のホームレスだった。拾われた赤ん坊は「アナン」と名付けられ、流と仲間たちによって育てられる。やがて、アナンの周囲で不思議な現象が次々と起こるようになる—。【「BOOK」データベースの商品解説】
〔「アナン」(角川書店 2000年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「アナン、 上」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/06/08 19:24
冒頭から引き込まれる、その吸引力の強さに驚かされた1冊です。
投稿者:エルフ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭の一行目から否応なく物語に引き込まれてしまう本というものは稀に存在しますがこの本はまさにその1冊。
吸引力に逆らえず、そしてその力は物語のラストまで私を離さずに一気読みさせられた本でした。
初雪が降ったら死のうと決めていた記憶喪失でホームレスの流。
最後の晩餐を食べた後、彼が耳にしたのはゴミ置き場に捨てられていた赤ん坊。
「死」を決めた流の元に今生れ落ちたばかりの「生」がやってくる。
ホームレス達の元に来た赤ん坊のアナンには不思議な力があり、アナンの前では人々は自然と心の奥底に隠していた闇の部分を語ってしまうのです。
主人公はもちろんアナンなのですが、私はアナンだけを必死で守ろうとする流の方に感情移入してしまいラストは胸が痛くてたまりませんでした。
絶望の淵まで立った流が人として見捨てることができずに拾った赤ん坊、でもその赤ん坊のために一度は捨てた社会に戻り、一人でアナンを働き育てる流。
アナンの起した奇跡も感動するのですが、私は流の優しさに心を打たれた一冊でした。
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2012/03/19 16:18
リアルとファンタジーの間で流れていく優しい物語。
投稿者:桜李(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京に初雪が降った日、流という名のホームレスは、高級料亭のゴミ捨て場で生まれたばかりの赤ん坊を拾う。
アナンと名付けられたその赤ん坊は、ホームレスの流(ナガレ)と、その仲間たちによって育てられる・・・
そして彼らはアナンの不思議な力に気付く。 アナンを前にすると、心に秘めた暗い部分を何故か話してしまう。
話したあと、ほっと癒されている自分がそこにいる。
成長したアナンはタイルやガラスを使ったモザイクに非凡な才能を発揮し、モザイクを媒体に、人々を癒していく。
それを見た流は、このままではいけないとアナンを連れてホームレスを離脱する。
この物語は、アナンが13歳のところで終わりを告げる。 そこには彼の未来が垣間見えているようだ。
それぞれに過去を抱えるホームレスたち。それぞれがアナンに愛情を注ぎ、必死に育てていく。
リアルとファンタジーの間で流れていく優しい物語。
以前読んだ東野圭吾氏の"虹を架ける少年"と似た部類のお話になってます。
ただ違うのはラストでしょうか。
東野氏の方は、あれ?これで終わり?と思ってしまうような・・若干中途半端なラストに対し、
こちらはある程度納得できる終わり方になってます。
飯田・梓コンビと言えば、ナイトヘッドや、アナザヘブンなどのミステリーホラー系で知られていますが、
この作品にはまた違った味わいがあります。
あったかくて切ない一冊。







