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科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀

  • 出版社:朝日新聞社
  • サイズ:19cm/269,15p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-02-259893-X

科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀 (朝日選書)

中山 茂 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:2006.2
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明- 「科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀」

一国の科学技術はどうすれば盛んになり、他国にまさることができるのか。科学史家として世界を往来しながら分析、提言してきた著者が、20世紀後半を5期に分け、「科学技術の時代精神」を読み解く。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀」

中山 茂

略歴
〈中山茂〉1928年兵庫県生まれ。ハーヴァード大学でPh.D.(科学史)取得。神奈川大学名誉教授。科学史家。著書に「歴史としての学問」「科学技術の戦後史」など。

関連キーワード- 「科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀」

ユーザーレビュー- 「科学技術の国際競争力 アメリカと日本相剋の半世紀」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/04/10 10:41

戦後半世紀、科学技術は米国と相克の時代であった。

投稿者:みち秋(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

科学技術の国際競争力の評価基準はその時代の政府、一般社会のイデオロギーで決まる。現代の科学技術の国際競争力は先端技術の研究開発をいかに他国より先行して実績を上げるかに掛かっている。
戦後米ソの冷戦時下では米国の軍事科学力とソ連の核・宇宙開発で国際競争が繰り広げられた。日本は市場性の高い生産技術で世界をリードしてきた。冷戦崩壊で米国は軍事科学から生命科学へ方向転換、日本は東アジア諸国の猛追で窮地に追い込まれた。
これから大差をつけられたバイオなどの基礎科学の開発研究で米国と対峙しようとしている。
この戦後半世紀の科学史から何を学び、未来を予測するか。本書は科学史の陥りやすい単なる史実の実証でなく、ベテラン科学史家として世界を往来した経験(留学、国際フォーラム参画)と国内外の豊富な文献、自己研究資料で歴史を動かしたイデオロギーを読み解く。深層を突く分析力と提言で内容の濃い一級著書に仕上がっている。
戦後、外交は日米同盟で友好的であったが科学技術においては相剋の時代であり、日本の科学技術のしたたかさが伺える。
科学技術は政治に支配され冷戦崩壊で路線も変化する中で、科学技術者は時代のイデオロギーの変化に対して安易に淡々と順応してきた様子も見える。
これらから科学技術の危うさが読み取れると同時に科学技術から視線を外すと思いも寄らない科学問題が出現してしまうことも分かる。
更に60年代からの高度成長のけん引役は通産省ではなく、民間企業であったこと、
90年代からの地球環境保護は市民セクターの反公害運動からではなく、政府主導で産・民に拡大して行った事など歴史認識を再考させられる叙述もある。
今、日本はアジア諸国の猛追で産業の国際競争力が低下しつつある。政府は国是として基礎研究(バイオ・ナノテク)の振興を掲げ、方策の一端として科学技術の民営化(大学法人化、産学連携など)で米国にチャレンジしようとしている。
つまり日本はバイオ・ナノテクで米国と戦わなければ生き残れないとの認識であろう。
もっと言えば量的拡大の時代はもう終焉したということである。
現代科学の進歩は急速且つ専門・分化されており、路線、倫理観も多様であり、「過去に学ぶ」経験知だけでは予測精度の信頼性に懐疑の念を抱く。
バイオ・ナノテクは結果の予測が難しいだけに、医学、医療分野に悪用された時に得体の知れない不気味さを覚える。
「人類は何を求めているか」を過去現代と対話しながら多方向から検討熟慮して焦らず着実に進歩してゆくことが大切であると思う。
この観点で今の日本の科学技術の問題点を見直すとバイオ・ナノ・ITの先端技術に猪突猛進してよいのか、日本に合った適正な科学技術は他にないのかを探求する時期に来ていると思う。

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