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牛追いの冬 新版(岩波少年文庫)
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  • カテゴリ:小学生
  • 発行年月:2006.2
  • 出版社: 岩波書店
  • レーベル: 岩波少年文庫
  • サイズ:18cm/299p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-00-114135-3
  • 国内送料無料
文庫

紙の本

牛追いの冬 新版 (岩波少年文庫)

著者 マリー・ハムズン (作),石井 桃子 (訳)

ランゲリュード農場の四人きょうだいは冬を迎えました。楽しいクリスマス、スキーやボーイ・スカウトごっこ…わくわくすることがいっぱいです。ノルウェーの美しい自然と愛情ゆたかな...

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牛追いの冬 新版 (岩波少年文庫)

778(税込)

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商品説明

ランゲリュード農場の四人きょうだいは冬を迎えました。楽しいクリスマス、スキーやボーイ・スカウトごっこ…わくわくすることがいっぱいです。ノルウェーの美しい自然と愛情ゆたかな家庭から生まれた『小さい牛追い』の続編。小学4・5年以上。【「BOOK」データベースの商品解説】

ランゲリュード農場の4人兄弟は冬を迎えました。楽しいクリスマス、スキーやボーイ・スカウトごっこ…。わくわくすることがいっぱいです。ノルウェーの美しい自然と愛情豊かな家庭から生まれた「小さい牛追い」の続編。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

マリー・ハムズン

略歴
〈マリー・ハムズン〉1882〜1969年。ノルウェー生まれ。洗練された都市生活を否定し、自ら原始的な農民の生活をした。著書に「小さい牛追い」など。

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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.6

評価内訳

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紙の本

笑い声と暖炉の暖かさに包まれたクリスマス。

2011/12/16 21:26

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:きゃべつちょうちょ - この投稿者のレビュー一覧を見る

「小さな牛追い」、「牛追いの冬」を読んで、
これらのお話の、天性のユーモアにおおいに惹かれた。
翻訳の石井桃子による力も大きいのだろうけれど、
心地のいい笑いがそこかしこに用意され、思わずクスッとしてしまう。
ノルウェーに牧場を持つランゲリュード家でのびのびと育つ4人きょうだい。
オーラとエルナールという男の子に、インゲリドとマルタという女の子。
とくに男の子たちには、いつだって危なっかしくてどきどきさせられる。

長男のオーラはいつだって自分が一番でいたいのだ。
だけど実際に一番年上だから、面倒見はいいほうなのだ。
次男のエルナールは要領がいいというか、小ずるいところもあるのだが
やはり兄貴には頭があがらないところがある。
このふたりはいつだってライバルだ。男のきょうだいってこんなふうなのかなぁ。

興味深かったのは、クリスマスのごちそうとして殺そうとしていた子牛を、
このきょうだいたちが救い出す場面だ。
オーラもエイナールも子牛を殺さないでくれと父親に嘆願するが、聞き入れてもらえない。
そこで、エイナールはある計画を立てる。
それは兄オーラと、ともだちのヤコブを巻き込まずにはいられない計画だったが、
三人は男の誓いを固く立てて、秘密裏にこの計画を実行した。
それは、ランゲリュード家からオーラがこっそりと子牛を連れ出し、
ヤコブの家の(目立たない)羊の柵のなかに子牛を押し込めておくこと。
しかもそれは、最近はやりの家畜どろぼうのしわざにするということ。
子牛は無事に生きながらえ、奇しくもミラクルと命名された・・・・・・。
三人の男の子が大笑いをこらえて成功を喜び合ったその日の夜。
弟は兄に尊敬の意さえ込めながら感謝を伝えるのだが、
兄はここで落語のような切れ味のいいオチをつけたひと言を放つのだ。
「俺がやさしいだって?こっそり子牛をよそへ持って行った俺が?
そんなこと言ってると、お前はほんとのどろぼうになるぞ!」
そう。全編にながれるユーモアは、落語に通じるものがある。
たまたま見たテレビで立川談志のことをやっていたのだが、
これは、ハムズンの「牛追い」シリーズに通じている!と納得してしまった。
というのは、談志の箴言。『落語は人間の業を肯定する』という意のもの。
人間の持つ弱さやみにくさを肯定し、笑いにするという・・・・・・。
「小さな牛追い」「牛追いの冬」には、子どもたちのありのままが描かれる。
そこには、兄を出し抜こうと策略する弟(!)の姿やその逆もあり、
女の子たちの見栄の張り合いもあり、楽をしようとする嘘もある。
すべてをひっくるめて、とんでもない悪意こそ存在しないけれど、
いつも大人の言いなりではいられない。
子どもだって本気で生きようとすればハードボイルドなのだ、
という世界でもある。
(かわいらしいものだけど)嘘とか策略をユーモアでくるみ込み、
エピソードに笑えるようなオチのせりふをつけるハムズンの物語は、
だから、大人が読んでもじゅうぶんにおもしろいのだ。

そんなにぎやかなランゲリュード家のクリスマスは、温かい。
ほかほかのオーブン料理の湯気と、子どもたちの熱気と興奮、
そして色々なものを包容(抱擁でもある)する両親のやさしい視線。
クリスマスはたくさんの準備に追われ、子どもたちもお手伝いに忙しい。
女の子たちはおかあさんのお菓子を焼く用意にいそしんでいる。
男の子たちは、薪や水汲みなどの力仕事。
そして彼らは家族に贈るプレゼントの商談もしていた。
相談ではない、商談なのだ。
オーラとエイナールは、たいていの場合オーラが、
エイナールの持ち物をうらやましく思い、手に入れようとして
自分の持っているもの、または少額の金銭と交換しようと言い出す。
エイナールは、はじめはイヤだと思うのに、
交換の行為そのものに魅力を感じるため、応じてしまうのだった。
交換が終わるとエイナールはもうプレゼントを母親に見せたくてたまらない。
お菓子焼きで、てんやわんやの現場へエイナールが声をかける。
女の子たちはそれを聞いて泣き出してしまう。
自分たちはプレゼントを用意していないし、用意するお金もないからだ。
おかあさんは、心を込めて絵を描きなさいと姉妹にアドバイスする。
こういった温かなエピソードも、もちろん盛りだくさんなのである。

ユーモアとかウィットというのは、高度な技だと思う。
味わいの深い笑いというのは、簡単には生まれない。
この本には極上の笑いが惜しげなく散りばめられているのだった。

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紙の本

ノルウェーのクリスマス

2016/05/04 09:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

北欧に暮らす牛追いの生活が生き生きと伝わってくる1冊だ。大自然の美しさだけではなく、物質的な豊かさを否定しているようにも感じた。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

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2012/01/16 12:56

投稿元:ブクログ

恐らくこの本は、イマドキの都会の早熟な子供たちにはつまらない本なんじゃないかと思います。  「ハイジ」に似ているところもあるんだけど、ハイジの場合は「アルプスの山の上」と「フランクフルトという大都会」を経験している分、都会暮らしの自分に引き寄せて読むことができる「とっかかり」みたいなものがあるんだけど、この物語で描かれている子供たちの世界っていうのはイマドキの都会育ちの子供たちには想像するだに難しい「遊びの世界」なんじゃないかと思うんですよね。  牛に振り落とされたり、ボタンのお金で交換したり、沼地で壊れかけた筏に乗って釣りをしていたら漂流しかかったり・・・・・・。  モノで遊んでいなかった時代の子供たちの姿が瑞々しく描かれています。  

でもね、昨年の夏、Lothlórien_山小舎に親戚が泊りがけで遊びに来たんだけど、その子供たち(小学生と幼稚園児)はこんな山の中だと何をして遊んでいいのかわからないみたいだったんですよね。  で、結局、家の中で KiKi の Nintendo DS でゲーム三昧の時間を過ごしていたわけだけど、KiKi の子供時代であれば山の木が基地に見立てられたり、水の中を泳ぐ小さな虫や蛙が妖精にも悪魔にも化けたりして飽きることがなかったことを思うと、そういう経験をしたことのない子供にはこの物語に出てくる四人きょうだいの他愛もない遊びは全くと言っていいほど理解できないんじゃないかと思うんです。

で、そういう遊び(と言いつつも、彼らにとってはそれが単なる遊びの範疇を超え、現代的に言うならば夏休みのアルバイトを兼ねていて、そこには労働が伴っている)の中で彼らは彼らなりの大冒険を経験しているんだけど、昨今の物語に多いCG使いまくりのハリウッド映画的な冒険と比較するとどうしても地味な感じは否めません。  その地味さ加減が KiKi なんかの世代には懐かしくもあり羨ましくもあったりするんですけどねぇ・・・・・・・(苦笑)

この物語の凄い所は、子供が持っている愛らしさと残酷さ、優しさと冷たさが余計な装飾なしに素直に、でもちゃんと両立して描かれているところだと思います。  勉強好きで物静かでどちらかというと思索家タイプのお兄ちゃんが勉強嫌いで人当たりがよくお調子者の弟を疎ましく思う気持ち、逆にそんな弟がどうしても頭の上がらないお兄ちゃんを暴君のように思う気持ち、命を落としかねない肺炎を患い家族中の心配を一身に集め、甘やかされているうちに、それが当然と思うようになってしまった末っ子の気持ち。  そのどれもが KiKi 自身にも身に覚えがないわけじゃない感情で、読んでいてちょっぴり切なくなってみたりもして・・・・・・(笑)

(全文はブログにて)

2010/09/21 09:54

投稿元:ブクログ

『小さい牛追い』の続編。前作と同じく、四人きょうだいの上ふたり・オーラとエイナールの存在感は大きいが、下のふたり・インゲリドとマルタも少し大きくなって、読んでいて存在感がましてきた感じ。

スヴァルタがうんだ子牛が、みんなの期待に反して牡牛だったとき(牝牛なら市に出して売る)、子どもたち、とりわけエイナールはこの子牛を生かしておくようおとうさんたちに嘆願した。子牛はブタといっしょにクリスマスに殺してしまうことになっていたから。

何を聞かされても、エイナールは子牛のいのちを救おうという望みを捨てず、ものすごい計略を考えついた。最後の手段として、それを実行して…

子牛はある朝、牛小屋からこつぜんと消えていた。どろぼうがぬすんだのか?その子牛がとなりの農場でほえたてているのがみつかった。ランゲリュード家の子牛がいなくなった話はほうぼうへ伝わっていたから、人びとは大いに驚いたのだった。

▼ランゲリュードの牛小屋から、どろぼうが子牛をぬすんだことは、たしかだと、みんなは思いました。けれども、子牛が、どうしてまた、どろぼうの手からにげだしてきたかということは、とけないなぞでした。(p.79)

そして、子牛はランゲリュード農場で英雄のように迎えられ、奇跡の子牛だというわけで生かしておこうということに決まった。なまえは「ミラクル(奇跡)」!その奇跡がおこったわけを知っているのはエイナールだけ。

いとこのヘンリーの話や、マルタが肺炎で死にそうになる話、シラカバ・ラルスの話など、読んでいてほんとうにおもしろかった。そして、きょうだいで一番上のオーラの言動は、この男の子が子どもから大人へとむかう年頃になってきたんやなあとほほえましく、懐かしいような気もするのだった。

新装版の巻末には、訳者の石井桃子の一文とともに、瀬名恵子(せなけいこ!)による、「なつかしいなあ~『牛追いの冬』」がおさめられている。総領だった瀬名は、やはり上の子・オーラの気持ちがよくわかるという。

2016/01/15 18:38

投稿元:ブクログ

『小さい牛追い』の続編。というか『ノルウェーの農場』という一つのお話を二つの本に分けたんだって。どんどんこの4人兄弟姉妹が好きになりました。脇役のかわいいヤンや、都会っこのヘンリー、インゲルなど、全ての子供達がお母さんらしい愛情のこもった描かれ方をしていて、愛さずにはいられません。インゲル、ハッピーエンドでよかった。

2011/10/18 20:47

投稿元:ブクログ

4~5年から。『小さい牛追い』から続けて読む。クリスマスの描写は温かくて幸せで、読みながらにんまり。その他独自のボーイスカウト、マルタの肺炎と。「肺炎は人間をあまりよくしないということに意見が一致」する兄弟の面白さ。
彼らは4人兄弟だけれど、私は長子のオーラに共感を寄せてしまう。
そしてインゲルの登場で調子の狂うオーラがほほえましい。楽しいおはなしだなぁ。

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