- 出版社:講談社
- サイズ:20cm/270p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-06-213275-3
地に埋もれて
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- 税込価格:1,470円(42pt)
- 発行年月:2006.3
- 発送可能日:7~21日
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商品説明- 「地に埋もれて」
月明かりの夜、藤花の下、わたしは土の中から引き戻された。夢なのか、それとも幻なのか…。黄泉と現が交差する、生と死のミステリー。【「BOOK」データベースの商品解説】
月明かりの夜、藤花の下、地に埋もれた優枝は、謎の少年・白兎によって土の中から引き戻された。夢なのか、それとも幻なのか…。「NO.6」「バッテリー」のあさのあつこ、渾身のホラー・ファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「地に埋もれて」
あさの あつこ
- 略歴
- 〈あさのあつこ〉1954年岡山県生まれ。青山学院大学卒業。「バッテリー」全6巻で小学館児童出版文化賞を受賞。ほかの著書に「福音の少年」「弥勒の月」など。
ユーザーレビュー- 「地に埋もれて」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/04/19 13:11
「死」から「生」を語る珍しい物語。
投稿者:エルフ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
17歳の忌まわしき過去から「生きる」ことに対して執着心のなくなった主人公・優枝。
いつもどこかで「死」に憧れ、自分と一緒に「死んでくれないか」と言った男の言葉に甘美ささえ感じていた。
人がどれほど恐ろしい、どれほど見えない敵意を撒いているのかを幼き頃に知った優枝には最後に遺書を残すほどの友人さえいない。
だが肝心の心中の日、優枝は自分だけが土の中へ埋められていくことを知る。
恋人のような男に見捨てられ、一人土の中に朽ちて行く・・・・そんな優枝を救うのが謎の少年・白兎。
悪魔のような死神のような存在の白兎から言い渡されたのは残り7日だけの猶予期間という言葉。果たして優枝は既に死んでしまっているのか、黄泉の世界から成仏できずに殺した男へ復讐のために戻ってきたのか、それとも自分を捨てた母への憎しみを晴らすために戻ってきたのか・・・・。
故郷へ戻るのは苦い過去への旅でもあり、優枝は白兎から「自由になりなさい」と何度も繰り返し言われる。
自分を襲った男が自殺したために被害者である優枝が加害者として取り上げられ見えない悪意に脅されながら生きた10代。
そして自分を捨てた母との再会。
母と優枝と白兎の三人になった時、初めて優枝は以前白兎と出会った場面を思いだす。
幼き頃、死に掛けた優枝を助けた白兎、見返りは「母の死まではこの子は連れ去らない」というもの。母が優枝の代わりに連れて行った人は別の生きながら死に、死にながらまだ死にきれない人だった。
そして優枝も自分を殺そうとした恋人と再び出会う。
彼も同じく生きながら死に、死にながら尚、死に迎えない寂しい人だったから。
「生きる」ということは貪欲さが要る。
もし「生きる」意味を何も考えず「死」への憧れに近い生き方をしていたらいつの間にかそれはふっとしたタイミングで側に来て自分も知らない間に死へと導いてしまうのかもしれない。
「死」から「生」を語る珍しい物語。
ただ前作の「透明な旅路と」を読んでおくほうが白兎について分かるのでオススメ。







