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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2006/04/12
  • 出版社: 東京創元社
  • レーベル: 創元推理文庫
  • サイズ:15cm/246p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-45102-0

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紙の本

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

著者 米澤 穂信 (著)

小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼...

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夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

税込 660 6pt

夏期限定トロピカルパフェ事件

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商品説明

小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を!そんな高校二年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは“小佐内スイーツセレクション・夏”!?待望のシリーズ第二弾。【「BOOK」データベースの商品解説】

小市民たるもの、日々を平穏に過ごす生活態度を獲得せんと希求し、それを妨げる事々に対しては断固として回避の立場を取るべし。賢しらに名探偵を気取るなどもってのほか。諦念と儀礼的無関心を心の中で育んで、そしていつか掴むんだ、あの小市民の星を! そんな高校2年生・小鳩君の、この夏の運命を左右するのは〈小佐内スイーツセレクション・夏〉!? 待望のシリーズ第2弾。解説=小池啓介

*第4位『2007 本格ミステリ・ベスト10』/国内ランキング
*第10位『このミステリーがすごい!2007年版』国内編ベスト10【本の内容】

著者紹介

米澤 穂信

略歴
米澤穂信
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。11年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、14年『満願』で第27回山本周五郎賞、21年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞を受賞。他の著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『追想五断章』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『本と鍵の季節』『米澤屋書店』などがある。

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みんなのレビュー466件

みんなの評価3.9

評価内訳

紙の本

早くも次の作品に期待大。

2006/04/16 12:36

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る

米澤氏の作品はラストまで読み終えてから最初に戻ると全く別の雰囲気が漂う面白さがあるのですが、今回も最後まで読んだ後、冒頭の序章を読み直すと小左内さんの笑いが別の意味を含んでいるように思えて思わずゾワゾワとしてしまいましたね。
ミステリーズ!で「シャルロットだけはぼくのもの」を読んでいたせいか、ずっと短編連作だと思っていました。ところがこの「トロピカル」は短編にみせかけて長編だったのですね。いや単純に私が短編だと思いこんでいただけかもしれませんが。
物語の最初は小鳩君が小市民を目指しながらもついつい小左内さんに挑んでしまうという小鳩君が中心の話になっていて、狼である小左内さんの牙はずっと隠されています。ところがアチコチに伏線として小左内さんの企みが貼ってあるのですがラストまで読まないとその笑顔の意味が見事に隠されているのですよね。
ここがこの愛らしい装丁とは裏腹にピリリと毒が効いた米澤さんらしいところなのです。
さすが復讐が好きな小左内さんだけあって長期に渡って準備を進めていたのですよね。
しかも敵も見事も騙しているところも二人らしいと言えば二人らしい。
お互いに二度と中学時代を繰り返さないため、小市民であることを誓ったのにも関わらず二人の関係は微妙にズレていき・・・。
さて、この続きは一体どうなるのでしょう?
次の作品は「秋期限定モンブラン事件」と言われていますがこのラストで次にどう繋がるのか早くも次作に期待のシリーズです。

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紙の本

復讐、完了。

2020/11/24 12:30

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やっほー丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る

今回の話では、小山内さんの誘拐事件が山場として描かれています。それに対して、動揺ではなく微かな興奮が隠せない小鳩君。前作同様、やはりこの2人の独特な雰囲気から目が離せません。
最終的に小山内さんの復讐も完了して、小鳩君も推理を披露できたので個人的にはハッピーエンドかなと思っています。
本を読み始めた学生さんにオススメしたいです。

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紙の本

まだ続きがあるのに、どうなるんだろう

2018/05/19 09:08

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏休みにその町のスイーツベストテンを食べまくる話で、甘いの苦手な人には、しんどい話。
そして、主人公2人の関係もなんだかしんどい感じで終わりを迎えた。
このシリーズ、まだ続きがあるのに、どうなるんだろうと気になります。

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紙の本

おもしろい!

2017/03/09 07:03

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すず - この投稿者のレビュー一覧を見る

自分が推理できる事を隠してる主人公と、悪どい事を普通にやれてしまうヒロインが恋愛に発展するわけでも無く、いろんな事件を解決する様が爽快でたまりません!

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紙の本

ぜひ前巻から読んで欲しい

2016/11/10 00:43

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヴァニラ - この投稿者のレビュー一覧を見る

前巻から読むことで主人公のこばとくんとおさないさんのキャラクターの深みをしっかりと味わえます。
ミステリー初心者の私でもサクサクと読み進めることが出来ました。近日中に次巻を購入する予定です。

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紙の本

真剣で切り結ぶ約束組手

2015/09/30 14:04

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

高校二年生の一学期末試験前。祭の夜店に出かけた小鳩常悟朗は、一年ぶりくらいに校外で小佐内ゆきと出会う。そして夏休み初日。<小佐内スイーツセレクション・夏>という、近隣のスイーツ店とおすすめ商品が掲載された手製の地図を持ってきたゆきは、夏休みにスイーツ巡りに小鳩を連れ回すことを宣言するのだった。
 そんなスーツ巡りの待ち時間つぶしのファーストフード店で堂島健吾と会った小鳩は、彼が川俣かすみの姉が石和馳美のドラッググループから抜け出す手伝いをしようとしていることを知る。だがもちろん、小市民はそんなことに関わらない。

 そうやってスイーツ巡りも終盤に入った頃、小佐内ゆきが誘拐される事件が発生するのだった。

 前巻において暴露された小鳩常悟朗と小佐内ゆきの正体を前提として、一般的な夏休みの高校生男女のデート風景を描いているようでありながら、その裏側で進行する策略の組み上がり方を描いている。その補助線として、堂島健吾の奮闘の結果も語られる訳だが、彼は事件の真相を知ることなく、ヒーローとしての果実を手にすることになるのだ。
 そして事件の真相を知るものたちは、ヒーローとヒロインの夏休みの思い出とは全く別の道を選択することになる。

 まるで真剣で切り結ぶ約束組手みたいな感じ。一歩間違えば踏み外すけれど、それすらも愉悦の一つと捉えているような暗さがある。

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紙の本

なんともホロ苦

2014/06/25 08:07

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

スイーツなのに、なんともホロ苦い青春ラブ?ストーリー。
必ず「春期限定いちごタルト事件 」から読んでね

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紙の本

小山内さんの意外な一面

2008/03/10 00:29

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 小山内さんと小鳩君の極力目立たなく生きる小市民シリーズの第二段です。
今回は、題名どおり二人の夏休み中のお話しです。

 前作の連作形式とちょっと違っていて
今回は、読みきりで書かれた短編2作に書き下ろしの長編をブレンドし
文庫一冊で一本の長編となっております。
 大きな枠組みとしては、小山内さんが小鳩君に街のおいしいスィーツ・セレクション
リストを見せ、これを回ろうと一夏の計画を持ちかけます。
これが一つの大枠の設定となり、いつもの人の死なない、日々の小さな謎解きが展開されるのですが、
 今回は、前作に比べてちょっと展開がシリアス気味。
小山内さん、危機一髪です。
で、その後どんでん返しが何度かあり、伏線は冒頭にはられていましたが、
小山内さんの意外な一面が語られます。

 しかし、短編のほうは、(違和感なく再構成されているとはいえ、独立している感はある)
前作のイメージそのままで、
こっちのほうが、(特に最初のほう)が面白かったですね、、。
 スィーツをめぐって小山内さんと小鳩君が見えないバトルを展開するのですが、あの小市民とはいえ、超するどい小山内さんに小鳩君が勝てるのか!?
ワトソンVSホームズでした。
はらはらどきどきでした。

 小市民シリーズに新たなシリアス路線の展開ということで、
特に、小市民的展開でなくなったとも言えるので、
ファンの胸中は複雑ですが、
(それと互恵関係の二人の関係も複雑)
次の作品はどんな感じなんでしょうね?。

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紙の本

早すぎ

2020/11/17 14:19

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ねむこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

互恵関係解消って事は最初から分かって読み始めましたが、そもそもスイーツ巡りを始める前から腹は決まっていたんでしょうね。
シリーズが続くのが救い?

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紙の本

スイーツ食べたくなる

2020/04/17 07:45

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うれい - この投稿者のレビュー一覧を見る

巴里マカロンを読む前に、再読。前に読んだのは7年前だから中学生の時か?だいぶ時が経った。冒頭から小鳩君VS小佐内さんの知恵比べが見れて面白い。どちらも只者じゃない。小鳩君をそこまで魅了したシャルロットが気になる。このミステリー、読んでいるとスイーツが食べたくなる。▼後半は今までのちょっとした謎解きと違い、小鳩君は誘拐事件に巻き込まれる。なかなかヘビーなミステリーである。小佐内さんがスイーツ以外で微笑んだときには、たいてい良いことは起こらない。復讐のためにここまで仕組む小佐内さん、小市民の星は遠そうだ。

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電子書籍

高校二年の夏休み

2020/03/24 22:53

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かんけつ - この投稿者のレビュー一覧を見る

長内さんのスイーツセレクション夏巡りに隠された陰謀。三個を二個と欺けるか? 残されたメモの謎、薬物事件で補導された元同級生による小山内さん誘拐事件の真相は? 面倒くさい二人である。

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紙の本

小市民シリーズ第2弾

2017/10/23 08:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

夏休み期間にスイーツ専門店めぐりをする高校生が微笑ましかったです。甘いデートと同時進行する、ほろ苦い事件が味わい深いです。

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紙の本

小山内さーんっ!!!! と叫びたくなります。

2010/02/15 00:07

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

先に読んだシリーズ第一弾の『春期限定いちごパフェ事件』が予想を遥かに超えておもしろかったので、すぐさま第二弾に手を伸ばしてしまった。そして本書を読み終わった後、手元に第三弾である『秋期限定栗きんとん事件』を手元に準備しておかなかったことを激しく後悔した。

高校二年生の夏休み。互恵関係にある小山内さんは小鳩くんを<小山内スイーツセレクション・夏>に誘う。<小山内スイーツセレクション・夏>とは、スイーツに目がない小山内さんが厳選した「この夏に必ず食べなければいけないスイーツ」のリストである。

しかしこのお誘い、小山内さんと小鳩くんの間に結ばれた互恵契約には含まれていない。しかし小市民である小鳩くん、小山内さんの「趣味」につきあうことはもちろん吝か(やぶさか)ではなく、日々せっせと小山内さんのスイーツ巡りに付き合うことに…そんな微笑ましい夏休みに事件は起こる。

過去の苦い経験から、賢(さか)しく推理するという行為を封印した小鳩くん。復讐心を忘れると誓った小山内さん。ふたりは小市民のままこの夏を越すことはできるのだろうか…

読み終わって思わず「小山内さーんっ!!!!」と叫びたくなってしまった(読んだ方にはこの気持ち、わかるはず)。それほど小山内さんに対する(からの?)衝撃がすさまじかったのだ。どこが小市民なのーーーっ?と突っ込みたくなった方もおられよう。

しかし忘れてはならない。小市民を目指している時点でその人はもう小市民ではないのだ。そのことに小鳩くんも小山内さんも気付いていないように思う。おそらく小市民を目指すことに一生懸命過ぎて、自ら「我々は小市民ではありません」と宣言していることに思い至らないのだろう。ちょっと胸が痛い。

あぁ、この後の展開が気になるっ!!! 実は『秋期限定栗きんとん事件』は上下巻とも手元にあるのでいつでも読み始められるのだけれど…うーん、どうしよう。色々読みたい本がたまっているのですよ。とにかくっ!!!近いうちに続編を読むことだけは確定!

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紙の本

夏のスイーツ、それは……

2006/04/30 22:28

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シノスケ - この投稿者のレビュー一覧を見る

日々を平穏に過ごすため、小市民を目指す高校生、小鳩君と小山内さん。二人は学校では小市民の仮面をかぶり、またそのためにお互いを利用しても良いというなんとも奇妙な関係にあった。学校も平穏無事に夏休みに入り、さて小市民たる自分の夏休みのすごし方はいかに? と妄想する小鳩君であったが、彼の運命は<小山内スイーツセレクション・夏>に翻弄されることになる……

小市民を目指す小鳩君と小山内さんだが、小市民を目指すということは、自分は小市民以上であるという自覚があるからこそである。小鳩君も小山内さんも自分の嗜好はともかくとして、その能力は互いも自分も認めるところ。さらに、ひっそりとした互恵関係が二人の間のお約束にもかかわらず、そのなんとなく謎めいていてかつ言い訳のように使っているお互いの関係こそが本書の骨組みになっている。ミステリといいつつも、『さよなら妖精』で魅せた青春時代に持ちえる感覚を、羨望と後悔を交えた視線で見守らせるかのような味わいはいかに。小山内スイーツ・セレクションもかくや、と言わんばかりの妙味である。

日常ミステリだけでなく、二人のひねた青春の行く末も気になるところ。気長に秋を待とう。

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2006/04/17 22:56

投稿元:ブクログ

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