- 出版社:日本放送出版協会
- サイズ:19cm/142p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-14-081102-1
為替相場・巨額の頭脳戦 (100分でわかる!)
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- 税込価格:998円(28pt)
- 発行年月:2006.4
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- 本
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商品説明- 「為替相場・巨額の頭脳戦」
銀行や企業が一瞬にして数億円を稼ぎ、失う世界。台風、テロ、紛争、失業、選挙など、地球の一点で起きた事象が連鎖して世界の為替相場を支配する。NHKスペシャル「マネー・思惑の激突」を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
関連キーワード- 「為替相場・巨額の頭脳戦」
ユーザーレビュー- 「為替相場・巨額の頭脳戦」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2010/06/07 22:01
FX入門書には載っていないタフな現場
投稿者:テレキャットスター(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
為替相場の最前線で、何が起こっているのか。それを垣間みることができた一冊。非常にためになるばかりか、臨場感あふれる読みものとしても楽しめた。
本書のベースになっているのは、NHKで放映された「同時3点ドキュメント」というテレビ番組だ。タイトル通り「世界3つの場所に同時にカメラを据え」て、取材を行っている。本書には、ニューヨークと香港のヘッジファンド、そして日本のメガバンクの三者が登場する。外国為替市場におけるビッグプレイヤーたちは、どのような意図を持って、どのように行動しているのか。それが生々しく記録されている。
例えば、ドル急落の場面。まず、ニューヨークの地下鉄で火災があった、という噂が聞こえてくる。もしテロであれば、ドルはこのまま下げ止まらないかもしれない。続報が入り、火災は単なるボヤだったことが判明する。しかし、なぜかドルの下落は止まらない…。ドルの買い時を誤ったと嘆く、ヘッジファンドのマネージャー。そして、必死に原因を探すメガバンクのディーラーたち。ハラハラする場面だ。
どんなビッグプレイヤーであっても、すべての情報へアクセスできるわけではない。本書を読むと、彼らはさまざまなイベントや要人発言、さらには天災にまで神経を尖らせ、ビビッドに反応していることが分かる。ニュース配信会社からのオープンな情報であっても、これまでに培ってきた知識や経験と組み合わせることによって「新たな価値が生まれることがある」という。
本書によれば、為替相場を動かしているのは投機マネー、そして市場参加者たちの思惑ということになる。為替市場で一日に取引される金額は約220兆円。そのうちの約9割が投機マネーだという。また、市場参加者たちの思惑や思い込みは、時として実体経済やファンダメンタルズを無視して、レートに大きな影響を与えることがある。本書の言葉を借りると「市場参加者が、『この状況はドル安だ』と一斉に思い込めば、その方向に相場が動くことになる」というわけだ。
為替相場で勝ち続けることがいかにタフな仕事か、痛感できる一冊。平易に書かれているので、為替相場の知識が薄くても、スラスラと読み進めることができた。






