サッカーW杯英雄たちの言葉 (集英社新書)
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- 税込価格:714円(20pt)
- 発行年月:2006.5
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商品説明- 「サッカーW杯英雄たちの言葉」
ベッカム、フィーゴ、ロナウジーニョ、ジダン…。世界中を熱狂させるスーパースターたちが率直に語った故郷、家庭、そして苦悩。未公開エピソードを交え、試合だけでは分からない人間的な魅力を浮き彫りにする。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「サッカーW杯英雄たちの言葉」
中谷 綾子アレキサンダー
- 略歴
- 〈中谷綾子アレキサンダー〉1973年南米エクアドル生まれ。16歳で日本へ移住。東京農業大学卒業。通訳、翻訳家、スポーツライター。スペイン語、ポルトガル語圏スポーツ選手の取材コーディネーターも務める。
関連キーワード- 「サッカーW杯英雄たちの言葉」
ユーザーレビュー- 「サッカーW杯英雄たちの言葉」
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2006/07/16 12:19
90分の死闘よりも、ピッチ外の方がもっと大切である
投稿者:みち秋(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
06年サッカーW杯はイタリア代表の優勝で幕を閉じた。スーパースター達の華麗なプレーとサポーターの熱狂の余韻が残る中、本書に出合った。遅きに失した感は否めないが、選手たちのドイツ大会への思いがより一層鮮明に蘇る。
本書は今日のスーパースター達のピッチ内外の人間ドラマを通してサッカーの魅力を語る。そして華麗なピッチのプレーばかりでなく、闇の部分にもスポットを当て、より濃い内容に仕上がっている。とにかくW杯の情報は豊富であり彼らの生き様を知ることで、我々にも生きるヒントになることは間違いない。
スーパースターの個性を象徴的な出来事の掘り下げで引き出している。
「悪夢の98年」と言われたブラジル敗退でロナウドへの風当たりは強く、怪我による長期離脱でお荷物呼ばわりされたが復帰。「行きたい場所で生きたいように生きる。それを信条にしよう」と這い上がった、打たれ強い精神力には感銘する。
ピッチの外で広げられるビジネス(移籍、マスコミ)の実態とそれに翻弄される選手たち、中でもフィーゴ、ジダン、ベッカムに注目する。
クラブ間の移籍に伴うビジネス上の駆引きは、選手をビジネスの拡大ツールとしか見ないオーナーの経営姿勢にスポーツビジネスの本質が見え複雑な思いがする。
一方選手達のサッカー感は「俺は自分の居場所よりも、自分自身の生き方にこだわりたい」と達観しているフィーゴと相通じるものを感じる。
サッカーがビジネス化して、南米サッカーが持つ希望とプライドの熱い思いは過去のものとなりつつあるようだ。戦争も辞さなかった程のプライドは今の南米にはなく、単に「金銭的な希望のみ」と著者は嘆く。
サッカー界の闇は人身売買の世界だと言われ、途上国の10代の少年たちがビッグクラブの思惑でクラブを転々と移籍させられ、その才能を磨り減らしてゆく少年たちの心情を思うと胸が一杯になる。
本書の真骨頂はスターの名言と「頭突き事件」のジダンとのロングインタビューである。
随所から読み取れる彼らの言葉には海外の過酷なサッカー界で、国を背負う重責と重圧に耐えながら、サッカーに対する強い情熱が込められており、読む者の胸を熱くする。
代表引退から一転、戻ってきたジダンのドイツ大会直前の出場への思い、意気込みなどが聞かれるのもうれしい。
「優勝することの過酷さは充分知っている。残る最高のパフォーマンスを一秒一秒最大限に楽しみ、ピッチに別れたい。優勝以上に大切なことは未来を担う少年少女たちに、サッカーを通じて希望や夢を伝えたい」と心中を語る。
それにしても決勝戦の「頭突き事件」は同情の余地はあるものの、彼の熱い思いと華麗な戦績に傷が付いたのは事実であり残念である。
早くもこころは南アフリカ大会へ・・・。 どんなドラマが展開されるか夢が膨らむ。







