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紙の本
1985年の奇跡 (双葉文庫)
著者 五十嵐 貴久 (著)
おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!『夕やけニャンニャン』を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園...
1985年の奇跡 (双葉文庫)
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商品説明
おニャン子に夢中だったあの頃。僕らの弱小高校野球部にスゴイ奴がやってきた!『夕やけニャンニャン』を見ること以外何のヤル気もない僕らが、アイツのおかげでひょっとしたら甲子園に行けるかも!ってマジ!?—山あり谷あり、笑いあり涙ありでページをめくる手が止まらなくなる青春小説の傑作だ。【「BOOK」データベースの商品解説】
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紙の本
1980年代に10代だった人、ニヤリ。でもそれだけでない青春小説の傑作
2012/03/03 14:07
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:更夜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は北上次郎さんも絶賛されていた本です。
青春小説というジャンルがあるとしたら、この本は傑作に入るのではないかと思います。
特に、1980年代に10代だった人は著者、五十嵐さんの繰り出す「ネタ」にもんどりうってしまうのではないかと。
私は、もんどりうちました。のたうちまわりました。楽しいやら、懐かしいやら・・・それは五十嵐さんの
新鮮で快調な文章のテンポの良さにあります。
いわゆる「弱かった野球部が強くなる」という高校生ものでありながら、タイトル通り「1985年」というのがキーワードです。
受験ばかりに熱心な進学校のやる気のない、高校弱小野球部のメンバーの最大の関心事は、野球よりも
テレビの「夕やけニャンニャン」・・・通称、夕ニャン。
主人公は、成績別に決まっているクラスのビリのF組の岡本くん。通称、オカ。
所が、中学時代の同級生で、野球部のエースだった沢渡が転校してきた事から起きる「野球部復活騒動」
とにかく文章が軽妙でユーモアたっぷりで個性的な野球部メンバーたち。
よくあるやる気を出す熱血スポーツものとは、ちょっと距離を置いた所で語っているのが特徴です。
この時代は、漫画でもスポーツ根性ものというのがたくさんあったのですが、スポ根漫画は
「楽しい、楽しむ」よりも「勝つ」ためにものすごい練習だとか、試練や挫折に耐えるのであります。
確かに「楽しければいい」というのはうなずけるのですが、「楽しむ」まで行くにはそれなりの時間や努力や
辛抱といったものがついてまわる・・・というのが、1980年代以前のスポ根ものにありました。
ネットの時代になると、「とにかく楽しくなければいや」という一種の安直な享楽志向に変わったように思います。
話全体を読めば「こうなるのかな」と思う通りに話は進んでいくのですが、意外な落とし穴あり、意外な展開ありで・・・。
やる気のない、だらけた~無気力な10代の心理を見事に描きながらも、目標ができてからの達成感といったさわやかな印象も残します。
今回、気がついたのは、そういえば、80年代の高校というのは、ひたすら大学受験の為に勉強するのが一番、という風潮が
強かったなぁ、という思い出です。
今は不況で就職難と言われていますが、今40代の私はとにかく「受験地獄」という言葉があったくらい進学が大変でした。
就職地獄、という言葉はあまり使われませんが、昔は昔で地獄があったわけです。
今になってみると、あの時の受験戦争、受験地獄って意味あったのかしら、と私は思うのですが、あったならあったなりに
それぞれ抜け道を探す、という事を自然にやっていたと思うのです。
野球部員たちが、だらだらとたむろするモス・バーガーで流れるBGMの数々。
CCBの『ロマンチックが止まらない』に「なんであいつらあんな色に髪染めるんだ?」という独白に笑える人はこの本、楽しいです。
紙の本
高校球児が怒りますよ
2016/01/30 12:08
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しまんちゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小説という設定ではあっても、あまりに高校野球をなめすぎです。そこそこ性根を入れ替えて練習に取り組むくだりがありますが、それでもタバコは吸う、炭酸飲料も飲むなんて・・・そもそも有名高が人材を独占するのを防ぐために、転校生はある一定期間公式戦には出場できないはずです。もっとしっかり取材した方がいいと思います。