紙の本
国文学を学ぶ人に是非!
2020/03/28 08:09
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投稿者:寧々 - この投稿者のレビュー一覧を見る
分かりやすく、親しみやすい文章が魅力的。
特に、引用の仕方がとても分かりやすかった。論文の執筆方法だけでなく、細々とした知識が書いてあるのが良かった。国文学を学ぶ人には是非読んで欲しいと思う。
紙の本
参考になります
2019/04/30 06:40
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投稿者:kazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
石原氏独自の執筆論。後半は、人文学の分野で実例を出しながらの説明なので、難しかったのですが、前半は読みやすくとても参考になりました。前半だけ読むのもありだと思います。
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文系の大学生や大学院生を対象にした本と謳っているだけに、書き口がぼくたち大人からみると抵抗を感じるところも少なくないが、大人向きに書いているのでないからしかたあるまい。本書の前半は石原さんの体験的論文執筆法。これは学生の作文を指導する教師が読むと参考になるし、ふだん自分たちが学生に言っていることが書いてあって、思いは同じかとうれしくなる。たとえば、話し言葉を文章に混ぜるなとか、「わたしは…と思う」は高校生の文章だとかは日頃学生に言っていることだ。後半は、石原さんからみた模範となるような文章をあげ批評する。ここであがっているのは、世間常識を覆すような論であり、二項対立をたてて論じる文章である。石原さんはそれを「線を引く」と形容する。
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石原さんの本は読みやすいです。「線を引く」という方法が良いみたい。レポートの書き方系の本は、一度読んだほうがいいなーと思った(●´ω`●)
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いや、ホント意地の悪い本です。まぁ、ワタシ自身も平均以上程度には意地が悪い方なので、こういうのは嫌いではありませんが(笑)。「ハウツー本」っぽい匂いがプンプンする題名とは裏腹に、ガクモン論的な色合いが強い本です。「文系大学生なら、これくらいのことはジョーシキだよな」という筆者の声が、本書のあちこちから響いてきます。もちろん、そのことにはワタシも賛同します。……つーことで、いわゆる「『文系的』な考え方」のマトモなものはこーゆーのですよ、ということをご存じない方は(現役「文系大学生」も含め)、ぜひお読みになった方がいいかと思います。ちなみに、リンク先・Amazonの書評には、本書の真骨頂である後半部分について「理解が及ばなかった。……説明が足りなくて、読者を混乱に落とし入れる」などというコメントがありますが、この自称「教育学者」さんは、相当にアタマが固くていらっしゃるんでしょうね。(20060622)
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私は大学院生をしていながらも、よく考えると文章の書きかたというものを意識してレポートを書いたことがない。修論が切羽詰る中、数時間で簡単に目を通してみた。
本書は、大学一年生を対象として書かれた論文の書きかた・・・についてのエッセイである。文章の基本から、新聞、一流の論文の紹介まで幅広く扱っており、しかもエッセイ風なので読みやすくなっている。
ただし、著者の皮肉の効いた文章を読んで多少、とげを感じることもあるかもしれない。大学生向けに書かれて入るが、学者・教授の立場からの論文に対する注文であるだけに、大学院生が読んでも参考になる。私は自分でもへたくそだなぁと思う論文を書いてる最中だったので、非常に非常に心苦しさを感じながら読んだ。
個人的には、「大学院生にもなって唯々諾々と指導教員の言うなりになっている奴は「白い巨頭」の一因になるのが落ちだ」のくだりで、すでに一員になりかけている私は、もうガックリだ。改めて論文とは、人に読ませるためにあるもので、しかもそれは自分なりの「表現」でなければならないということに気がついた。(遅いか・・・)
特に文化系の学生や研究者を目指す人に。
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高校生までの感想文と、大学生になってからの論文はどのように違うのか、
また大学生たる者はどのような論文・レポートを書くべきかが記されている本。
大学生のレポート・論文は主に指導教官、担当教官を読者に想定し
証拠を挙げながら文を展開していくことが望まれる。
また論文を読む際は、二項対立(文章によっては複数の二項対立)を意識し、
最終的には自分で二項対立を文章に織り交ぜながら論文を執筆できるようにならなければならない。
著者は新書を多く読み、自分の専門のみでは偏りがちな知識を
広く持つことを推薦している。
その他にも、具体的な改行の仕方や、スペースの取り方、
引用の仕方や、句読点の使い方、漢字・平仮名の使い方まで説明されている。
当然のことながら、口語をそのまま文章にすることは注意しているが、
著者の若干口語調の文調が読みやすく、一気に読めてしまう。
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単なるハウツー本ではない。文科系の学生に「大学の勉強で満足するな!学外で本を読まない奴は大学生ではない!」と喝を入れています。確かに、知的レベルが高校生程度のまま4年生になり、論文を書く羽目になる人はたくさんいそう…(自分も含めて)。「大学の偏差値は大学や社会での実力を保証するものではなく、可能性を示すものにすぎない。必死に勉強しない限り、可能性は開花しない。つまり、まともな学生にはなれない。」刺激になりますね。
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論文練習の授業で紹介された一冊。前期レポートで点数を取るために読み始めたはずのにいつの間にかのめりこみ。面白いですこれ。石原さんの本は漱石関連で読みまくっていたのでなおさら。本好きでいいんだなとちょっと安心した
ちょっとずれるけれど、大学の授業がつまらないという意見に、「週に10コマ以上の授業がみんな興奮するほど面白かったら、君たちだって身が持たないだろう。」……確かに……!もう文句言わない(笑)
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斎藤孝さんの本くらいに個人的にはヒット。大学って待っても何もやってくれないから自分でやりたいことを見つけ出さきゃいけない。大学生活のHOW TO本でもあって大学1年の時読めたらもっと良かったかもしれない。とにかく、本をもっと読もう!
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いわゆるハウツー本と思って借りてたけど、文体といい内容といい面白かった!
著者は自分を「セミプロ」としてるけど、「プロ」としている上野千鶴子や高橋哲哉と渡り合っていけるような人になるような文章。
この人はたぶん大学の「研究者」じゃなくて「先生」であって、こういう人の下で勉強できるワセダっていいところだと思う。
特に文系の人には読んで損はしない本。
大学一年のときに読めたら、もっと違う大学生活になってたと思う。
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高3の頃、同じくちくま新書から出てる「教養のための大学受験国語」を読んだのが著者を知るきっかけ。
この本でも「二項対立」、「二元論」が述べられてて「あ〜そんなことも書いてあったな〜」って思い出した。
論文を書くためのスキルを身につけるというよりは、どうやって大学で勉強するかということが書いてあるので、「俺、大学でなにやってんだろ?」ってちょっとでも思ってしまった時期に読むのがおススメなのかと思います。
本読まなきゃね。
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石原千秋の本は高校生の頃にも読んだことがある。
文系学生のために書かれた本で、私は理系だが読んでみた。なにか小手先の学問だという気がしてならない。社会学なんて言葉のあやでやろうとする学問然と飾ってる空虚な学問だという考えがますます強まった。しかし社会学者の書く文章はたまに言いくるめるのがうまいなあなどと思うので気になってもいる。
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小論文のネタを仕入れようと購入。
「第一部 秘伝 人生論的論文執筆法」は、ボブの心に響いた。
卒論とか修論とかを書く段階で読むといいかもしれない。
「第二部 線を引くこと──たった一つの方法」
目次を見て、物理的に「線を引く」ことだと思った。浅学だった。
「思考」する上で必要な「線を引く」ことだと気付くのは、一行目を読んでから。
なるほど…こういう表現もあるな…(^-^ゝ
実際の文章を、著者が「線」を引いたり消したりしながら具体的に読み込んでいく…
参考になりました(* ̄∇ ̄*)
線の向こう側に行かなければならないと感じたボブなのでした…
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うーん、この作者の著作に共通して言えるが、読者を見下しているような文体は気に入らん。
内容としては入門編として読むには、もう少し体裁だとか文章管理だとか触れるべき内容が多いことを思うと不親切だし、そういう段階ではない学生が読むには、内容として得られることは多くない。
どちらかと言えば、論文執筆というよりは、教養のために読むものだろう。
…これで論文かけた気になっている学生は、小手先のレポートはうまく書けるのだろうなと思う。研究にはならん。