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お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder

  • 出版社:早川書房
  • サイズ:20cm/494p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208746-3

お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder (ハヤカワ・ミステリワールド)

真瀬 もと (著)

  • 全体の評価 43件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,99557pt
  • 発行年月:2006.7
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明- 「お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder」

その部屋はおおむね密室だった—ハリウッドのスター女優に届ける犬のお供で英国から渡米したメイドのケイトは、変死体で発見された当の女優の隣室に泊まったせいで殺人の容疑者に。ケイトさえいなければ完璧な密室状況だった。女優は生前、映画会社との確執や、事故死した別の人気女優との怪しい関係が噂されていたが…禁酒法時代の華やかなりしハリウッドを舞台に展開する、犬とメイドの本格推理。【「BOOK」データベースの商品解説】

イギリスからやって来たメイドのケイトは、変死体で発見されたスター女優の部屋と続きの間に泊まったせいで殺人の容疑者に…。禁酒法時代の華やかなりしハリウッドを舞台に展開する、犬とメイドの本格推理!【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder」

真瀬 もと

略歴
〈真瀬もと〉1999年「エキセントリック・ゲーム」で新書館小説ウイングス大賞を受賞してデビュー。著書に「アルレッキーノの柩」など。

ユーザーレビュー- 「お楽しみはこれからだ! Jazzy Murder」

全体の評価
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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/06/16 09:40

本格ミステリーとはかくありたい

投稿者:空蝉(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

前作、『アルレッキーノの棺』ですっかり魅了されてしまった私。
本来BL作家として評価すべきであろう真瀬氏だが、私にとって彼女の作品はいつも「本格推理小説」なるものの基本というか、源流というか・・・そういう雰囲気を存分に味あわせてくれる、貴重な作品なのである。
時代もの、金持ち、大物、刑事、イイ男、頭の冴える一般市民の主人公・・・自殺とも取れる謎の死と入り組んだ人間関係、隠蔽された過去・・・
こうしてみると、いわゆるB級ミステリーとなんらパーツが変わらないような気もするが、どうしてどうして、崇高なる本格小説、といいたくなるくらいほんとうに、真面目に面白いのだ。

前作中の登場人物(12人の道化)もチラっと登場するのが既読者としては嬉しかったりする。
ハリウッドやトーキー映画、禁酒法やらが話題をさらった時代。
真瀬氏の作品は特に描写が細かいわけでも、世相の説明があるわけでもないのに、当時の息遣いが登場人物から伝わるからだろうか?読んでいるうちにいつの間にか映画を観ているようなスピード感とノリと情景が浮かんでくるのだから不思議だ。

二人の女優の死をとりまくハリウッド映画スターや彼女の信奉者や愛する者達、嫉妬や妬みや脅迫がからみあい、結局・・・悲しいほど無意味な事件だったことが発覚する。
死んだ二人の女優とも、殆ど前半に死んでしまうというのに最後までものすごい印象を残しつつ物語は幕を閉じる。ことにメグは死んでから暴かれる、過去と現在その知られざる心の複雑さが強烈な印象を私達に見せ付けるのだ。・・・女優だ。

もう一つの鍵となるのが主人公のメイド(ケイト)と元警部の叔父(エド)の掛け合い。クールで二枚目でニヒルなオジサマ(笑) 彼がなぜ警部をやめ、娘にも会いに行かないのか、彼の心の傷は???その辺もお楽しみなのだ。

そしてラスト、犯人の言動。
ケイトたちが自分を悲しまないように、忘れるように、新しい明日に踏み出せるように・・・ 犯人は自白を拒否するという。
自ら買って出る悪役、というのはどこの世界にもいるものだが、素直に感動してしまった。

これからこの本を手に取って読むであろう読者諸君。
さあ、お楽しみはこれからだ!

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4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/09/16 17:40

なんていうか、時代の雰囲気を描くのは大変上手だと思うんですね、立派なくらい。でも、なんでこんな子供の小説レベルの人物、登場させるかな?

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

センスのいい作家、というものが存在します。小説のタイトル一つとっても、洒落てるなって思わせる。舞台設定や登場人物たちの名前がなんとも楽しい。真瀬の『アルレッキーノの柩』は、まさにそういう小説でした。ただし、どこか全体的に上滑りをしている。ブック・デザインも扱う世界も大好きだったんですが、肝心の話が追いついていません。で、今度。またまたカバーが良いんですね。ハヤカワミステリのなかでも、ベストが『アルレッキーノの柩』で、次がこれかな、なんて思います。
そんなカバー・デザインは石川絢士( the GARDEN )、フォーマットデザインは多田進。
カバーの案内文は
「その部屋はおおむね密室だった ハリウッドのスター女優に届ける犬のお供で英国から渡米したメイドのケイトは、変死体で発見された当の女優の隣室に泊まったせいで殺人の容疑者に。ケイトさえいなければ完璧な密室状態だった。女優は生前、映画会社との確執や、事故死した別の人気女優との怪しい関係が噂されていたが・・・・・・禁酒法時代の華やかなりしハリウッドを舞台に展開する、犬とメイドの本格推理!」
ええ、ハヤカワのカバー案内文に一言。「ケイトさえいなければ完璧な密室状態だった」っていうのは、この小説を読まないで書かれた文じゃあないでしょうか。なぜって、殺人が起きたのはケイトが寝ていた隣の部屋で、事件現場はケイトとの部屋の間にある扉も含めて、全てに鍵がかかっていました。ただし、ケイトの部屋との間にある扉の鍵はケイトの部屋のマントルピースのところにおいてあった。
つまり、ケイトが居る居ないに関係なく、現場だけを見れば密室ではありません。むしろ、事件があった部屋に通じる部屋の窓には鍵がかかってはいたものの廊下側の扉には鍵がかかっていなかったことを考えれば、ケイトがその部屋に居たからこそ密室に似た状況が形成されていたわけです。それに、「犬とメイドの本格推理」って何よ。三毛猫ホームズみたいに馬鹿犬は推理しないし、ケイトだってどっちかっていうと憶測を言うだけじゃん。嘘ばっかり書くな!ハヤカワ・・・
さて、舞台となるのは前半はニューヨーク、後半がハリウッドです。時代といえば、禁酒法時代と簡単にかいても若い人には理解しがたい、要するに1927年10月5日です。で、イギリスから使命を帯びてやってきたのがケイト・ウッドワード18歳、ハドワース伯爵家のメイドです。彼女と一緒にきたのがコッカースパニエルの子犬で、血統書付きのアビーです。ま、躾をしてある、なんて書いてありますが、野犬並みの行動しかしない能天気な馬鹿犬とみたほうが正しい。
で、ケイトを港で出迎えるのがエドワード・シドニー30代半ばのカメラマン。五年前まではロンドン警視庁で主任警部をしていて、優秀な人間として有名でした。で、彼が職業を捨て、アメリカにわたったきっかけというのが妻であるクレアの死で、彼女はケイトの母親の一番下の妹です。つまり二人は叔父、姪の関係にあります。
で、シドニーは、娘の今年六歳になるアリスをケイトの家に預けた形で渡米しています。ケイトの使命というのは、まずバカ犬アビーを女優のメグ・ライリーに届けること。そして、なんとかシドニーをイギリスに連れ帰り、娘のアリスと暮らせるようにすることです。
ミステリ部分よりは当時のアメリカの雰囲気を楽しむ本といったほうがいいでしょう。特に、ラストの謎解き部文ですが、読んでいて冗長の感を免れません。
それに、アビーですが、子犬とはいえ全く躾が出来ていません。いくら1920年代とはいえ、血統書つきの犬をわざわざイギリスからアメリカまで、注文に応じて届けるわけです。こんな状態の商品を納めること自体、業者として恥じないのか?って思います。ケイトをどう評価するかすべてが決まるんですが、私にとっては「前の話の二の舞か」でした。

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/03 19:19

おおむね密室‥‥。

投稿者:小棗(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

言葉の拾い方や描写の仕方で、なんだか翻訳モノを読んでいるような気になりました。
元ロンドン警視庁の主任警部で現在は写真家の叔父・エドワードが何を考えてそんな生活をしているのか、彼のケイトに対する借りとは何か、得意だった推理が「出来ない」のは何故なのか、事件そのものよりそっちのほうに興味が。いっそ事件はなくてもいいんじゃないのと思ったりして‥‥いやいや。ケイトのロマンスを期待しつつ、躱され続けました。がくり。古い映画を観ないので「お楽しみはこれからだ!」の台詞自体にピンときません。
『アルレッキーノの柩』と同じ世界なので、このままぐるぐると繋がっていったらおもしろいかも。
「なぜ人物の写真を撮ることにしたの?」
 茶色の瞳が刹那鋭くわたしを射た。質問は無視されそうな気がしたが、視線を鏡に戻したあと、彼はそっけなく答えを寄越した。
「人の顔がどうやって嘘をつくかに興味がある」

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