- 出版社:ロングセラーズ
- サイズ:19cm/229,9p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-8454-2079-1
「企み」の仕事術 (男のVシリーズ)
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- 税込価格:1,470円(42pt)
- 発行年月:2006.8
- 発送可能日:24時間
- 本
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商品説明- 「「企み」の仕事術」
ひとつの歌詞の中で大河ドラマだって作れる−。数多くの大ヒット曲を送り出した阿久悠が、これまでに書いた歌詞を実際に紹介しながら、それを手がけたときの思いや時代との関係、戦略などを語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「「企み」の仕事術」
阿久 悠
- 略歴
- 〈阿久悠〉1937年兵庫県生まれ。明治大学文学部卒業。作詞家、小説家。97年に第45回菊池寛賞、99年には紫綬褒章を受章した。著書に「瀬戸内少年野球団」「恋文」など。
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ユーザーレビュー- 「「企み」の仕事術」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/11/18 16:05
映像が浮かぶ詞
投稿者:arayotto(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和の歌謡曲世界を築き上げてきた故・阿久悠の自伝というかエッセイです。
なかでも印象に残ったのは、自作の「津軽海峡・冬景色」について解説。
阿久悠はこんなふうに語っている。
今まで日本の歌(歌謡曲)は、主人公である女のアップではじまり、一人語りを始めるのが多かった。
それを景色入れ込みの引いたカメラから入って、風景のなかに立つ主人公の大きさを決め、人物のいる状況を出していくと。
これを踏まえて「津軽海峡・冬景色」を聴いてみる(読んでみる)と、まさに映画だ。
青森駅に降り立った女の遠景から始まり、
海鳴りを聞く無口な人々が描写され、
そして、カモメを見つめて泣く「私」がクローズアアップされ、
最後にカメラは一気に引いて、冬景色の津軽海峡を映しだす。
いやぁ、カット割りとしても見事。
寂しいと言わずに寂しさを語り、
悲しいと言わず悲しさを語り、
憎いと言わず憎さを語る。
風景やエキストラや気象や乗り物や設定が心情を代弁している。
主人公には何があったのだろう、なぜ津軽海峡を渡ろうとしているのだろう。
ただそこにある風景や季節や周りの状況を描写することで、聴く人それぞれの胸にドラマを浮かべさせてくれるそのテクニックに感服です。
夜行列車、連絡船、北、雪、海鳴り、カモメ…
ひとつひとつを切り取れば、ただのなんてことのない言葉なのに、それが有機的に組み合わされることで、誰の胸にも共通のイメージが生まれてくるから不思議だ。
歌詞を書くときの言葉の選択、
映画を撮るときの場所の選択、
定番は定番なりの共通イメージがある。
それがあるだけで多くを語らなくても一定のイメージを作り出せ、コミュニケーションを容易にすることさえある。
だから、そんなの選ぶのありきたりだ、もっと奇をてらって、と避けたりせず、せっかくあるものだから上手に活用すればいい。
そのときに必要なのは、定番を定番のまま終わらせない、プラスαの知恵ということになるのだろう。
まずは分かりやすく門戸開放して、それから。
扉を開けてくれなければなにも提供できないのだから。







