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月館の殺人 下 (IKKI COMIX)

  • 出版社:小学館
  • サイズ:21cm/325p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-09-188333-8

月館の殺人 下 (IKKI COMIX)

佐々木 倫子 (漫画), 綾辻 行人 (原作)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,26036pt
  • 発行年月:2006.9
  • 発送可能日:1~3日
  • コミック

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ユーザーレビュー- 「月館の殺人 下 (IKKI COMIX)」

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7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/08/11 17:55

漫画界、ミステリ界のビッグネームのミステリアスな融合!

投稿者:Yuseum(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は鉄道マニアでなくても十分楽しめますが、佐々木さんの漫画が好きで、なおかつミステリーもそこそこ好きという方には大変面白く読めると思います。(どちらかだと、ちょっと辛いかも。)
その佐々木倫子さんは、『動物のお医者さん』や『おたんこナース』、『Heaven?』などで人気の漫画家さん。
一方、原作は綾辻行人さん。『十角館の殺人』や『暗黒館の殺人』、『びっくり館の殺人』など、<館>シリーズで有名な新本格派ミステリーの旗手ですね。(ただし、本作は「つきだて」と読みます。これがくせ者(--;))
この漫画のためのオリジナル原作です。
そんな(ある意味ミス・マッチとも思われる)2人による「鉄道ミステリ」ならぬ「テツ道ミステリ」漫画が本作です。(「テツ」とは、鉄道マニアのこと)
本作は母の厳しい教育により、電車に乗ったことのない沖縄の女子高生、雁ヶ谷空海(かりがや そらみ)が主人公。そんな、「ありえない」主人公ですが、母が亡くなり途方に暮れていた空海のもとに弁護士さんが現れ、北海道にいる母方のお祖父さまに会ってくれ、と言われます。そこで、空海は北海道に行き、稚瀬布(ちせっぷ)発、月館行の幻夜号に乗り込みます。そして、事件が!
上巻の最後に「なんじゃ、こりゃ?」の絵を見せられて、下巻に続くのですが、ここからは綾辻ワールド全開です。綾辻さんに鉄道ミステリは似つかわしくないなぁ、と思ったのですが、ここで読者は、これは「テツ道ミステリ」であって、まさに綾辻さんの作品であることを認識します。そして、ここで空海の「ありえない」設定が生きてくるんですね。うーん、凄い。
次々と事件が起こり、「犯人は誰か?」ということになりますが、綾辻さんと佐々木さんの持ち味が十分に発揮されており、読者はますます事件に引き込まれます。
そして、解決編。このコミックではご丁寧に、解決編の部分はグレーの紙に書かれているので、パラパラとめくったらいきなり事件の核心部分を見てしまった、などという凡ミスも防げそうです。
ミステリとして興味深かったのは、この作品には「壊れた腕時計」というのが出てきて、それから登場人物たちは被害者の殺害時刻を推定します。
しかしながら、ミステリの世界では「壊れた腕時計」=「被害者殺害時刻」ではない、というのはもはや常識なので、これにどういう説明がつけられるのか興味津々で読んでいました。
そして、漫画の持つ特性が十分生かされた「伏線」がちゃんと張られていたことに、感心しました。
あと、列車内の「ほぼ密室トリック」は極めて古典的なトリックが使われているのですが、登場人物の一人が冷静にそれを分析しているのが面白かったです。
結論として、この作品は非常に楽しく一気に読めました。ぜひ、皆さんにお薦めします!
始め、「佐々木さんにミステリはミスマッチでは?」と思ったのですが、どうしてどうして、殺人シーンなんか上手く描いていますね。佐々木さんはホラーを描いても面白いのでは、と思ってしまいました。のほほんとした世界の中に現れる恐怖、というのを上手に描写できるんじゃ、ないかと。
最後に、目次を見ると「原作者あとがき」とありますが、後ろのページを見ると「おや? ない・・・。」
始め落丁かと思ったのですが、、、これが最大の「びっくり」かもしれません。

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/08/02 23:23

本格“テツ”ミステリー、ついに完結!

投稿者:ヒロクマ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 待ってました!ついに完結編となる下巻が発売になった!原作・綾辻行人、漫画・佐々木倫子という異色の組み合わせによる、本格“テツ”ミステリー。ちなみに“テツ”とは鉄道オタクのこと。
 生まれてから一度も列車に乗ったことのない沖縄在住の女子高生・雁ヶ谷空海は、両親を亡くし一人で暮らしていた。そんなある日、北海道に住む唯一の肉親であり、まだ会ったことのない祖父から、夜行列車〈幻夜〉に乗って会いにくるよう招待される。
 初めて乗る列車。しかしそこには筋金入りの6人の“テツ”たちも招待されていた。
 いったい彼らは何ものなのか?〈幻夜〉はどこへ向かうのか?そして祖父の意図は?
 冒頭から様々な謎が問いかけられ、ページを繰る手が止まらない。
 物語は本格ミステリーなのだが、登場人物たちのおトボケぶりが、佐々木倫子の柔らかなタッチと相まってなんだか妙にマッチしており、不思議なおかしさが全編に漂う。
 “テツ”たちはお互いに博識合戦を繰り広げるが、自分が“テツ”であることは認めようとしない。そんなオタクの心理も見事に表現していて、本当におかしい。
 しかし物語の中盤、事件は起こる。
 上巻を読んだだけでは、一体この物語がどこに向かうのかさっぱり分からなかった。今度発売になった下巻で、核心に向かって物語は動き出す。
 一気読みでした!まさか、〈幻夜〉がそんな汽車だったとは!そしてそして犯人は!おっと、そいつは書けないぜ!知りたきゃ読んでみたまえ!

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