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奇跡の自転車

  • 出版社:新潮社
  • サイズ:20cm/492p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-505351-5

奇跡の自転車

ロン・マクラーティ (著), 森田 義信 (訳)

  • 全体の評価 53件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,73078pt
  • 発行年月:2006.8
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「奇跡の自転車」

スミシー・アイドは43歳。体重126キロ。昼間は兵隊フィギュアの製品管理で退屈な時間を過ごし、夜は酒と紫煙とジャンクフードに身を浸して漫然と日々を送っている。そんなある日、両親が自動車事故で死亡。葬儀を済ませ、遺品を整理していた彼は、父に宛てられた一通の手紙を開封する。それは、20年以上も消息を絶っていた姉ベサニーの死亡通知だった。こうしてスミシーは、いっぺんにひとりぼっちに—。放心状態の彼は、実家のガレージで少年時代の自転車を発見する。タイアの空気が抜けているのに気づいた彼は、ガソリンスタンドに向かう。それが、姉の眠るLAにいたる大陸横断旅行のスタートとなることも知らずに—。心を病んで奇行に走りつづけた姉。そんな彼女に振り回されながらも温かく幸せだった家庭。記憶をたどりながらひたすら西へとペダルを踏みつづけるスミシーを、優しくも残酷なアメリカの人々はどう迎えるのか…。【「BOOK」データベースの商品解説】

「負け組中年」のスミシー・アイド。姉の亡骸を引き取るべく、彼は酒と煙草とジャンクフードに別れを告げ、少年時代の自転車で合衆国横断の旅に出た−。男の魂と肉体の再生を謳う感涙の物語。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「奇跡の自転車」

ロン・マクラーティ

略歴
〈ロン・マクラーティ〉ロード・アイランド州出身。作家を目指してニューヨークへ。小説・戯曲などの執筆に励む傍ら、役者稼業で生計を立てる。2004年に「奇跡の自転車」で作家デビュー。

ユーザーレビュー- 「奇跡の自転車」

全体の評価
5.0
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★★★☆☆(0件)
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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/19 18:37

小説から生まれたもう一つの奇跡

投稿者:星落秋風五丈原(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

兵隊フィギュアの製品管理をしているスミシー・アイドは43歳。酒と煙草とジャンクフードという不健康極まりない生活のために、体重は126キロ。そんな彼に、両親の事故死と、20年前に失踪して以来音信不通だった姉ベサニーの死の知らせが前後してもたらされる。自転車に何気なくまたがったスミシーは、そのまま姉の遺体がある西海岸のカリフォルニアまで、自転車旅行をする事に。
国自体が広いアメリカでは、数限りないロードムービーが映画なり小説なりで生まれている。ところが、本作のような自転車での長距離旅行というのは非常に珍しい。だが、この旅行は、スピード重視の自動車や飛行機でなく、自転車でなくてはならなかったのだ。自転車以外の乗り物ならば、これほど短期間で多くの人々と出会う事はなかっただろうから。エイズで最期のときを迎えようとしている花作りの農夫カール。かつてスミシーの命を救った戦友ビルの家族。新しい家族を作ろうとしている一家。ふたりの家族を一度に失った老トラック・ドライバー。彼等との邂逅とという現実に、過去の回想が挿入される。回想の内容は、ずばり原題の『走っていた記憶』である。心を病む姉ベサニーに振り回されてはいたが、今ほど不健康に太っていなかったスミシーと両親が過ごしていた幸せな日々。過去の記憶を辿る事で、心と精神についた贅肉がどんどんそげ落ちてゆき、再び「走る」スミシーへと生まれ変わる、これはビルドゥングス・ロマンでもある。たとえ中年と言われる43歳であろうと、そうなのだ。走る事を止めた時から、彼の成長はずっと止まっていたのだから。
彼と違い成長を続けていた存在として、隣家に住んでいたノーマという女性が登場する。最初の回想場面では、スミシーを好きだと宣言して嫌がられていた彼女が、現実の場面では、病気の母を抱え、不随の身でフリーランスの仕事をしている成熟した大人となっている。そして絶えずスミシーと連絡を取り、「いちばんいいのは、人を頼れる強い気持ちを持って、人を信用できる勇気を持つことなの」と信念を語り彼を励ます。見えざる伴走者とも言えるノーマの存在が、本作にラブストーリーの要素を加えている。現実の女性・ノーマと、幻として彼の前に姿を現すベサニー。二人の女性に支えられ、再び人生を走り始めるスミシーの姿に、力づけられる人は多いはずだ。
売れない俳優マクラーティの処女作にしてベストセラー。交通事故に遭い入院していたスティーヴン・キングが、もともとオーディオ・ブックしか存在しなかった本書を読んで感動。「読むことのできない最高の本」と題して「エンターテインメント・ウイークリー」に書評を寄せたのがヒットのきっかけとなった。現在、アルフォンゾ・キュアロンによる映画化が構想されている。
奇跡の自転車旅行の物語は、もう一つの現実の奇跡を生んだのである。

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1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/09/29 23:13

感動、感動!!。兎に角にも読むべし!!。

投稿者:読み人(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、大傑作ですよ、、。
本当に感動しますよ、、。

 本書も、出版時から存在は知っていたけど、
北上次郎さんが本の雑誌で絶賛していたので、読んでみました。

 主人公のスミシー・アイドは、
負け組に入るであろう、中年男性。ビール腹にジャンクフード、
フィギュアの生産管理をしています。
 ところが、両親が事故死、遺品を整理していると
精神を病んでいた姉の死亡通知まで発見します。
場所は、なんとアメリカ西海岸
遺体を引き取るため、少年の頃の思い出の自転車に兎に角またがり
出発するスミシーですが、、。

 簡単に言ってしまうと、これアメリカを東海岸から西海岸まで自転車で横断するロード・ノベルです。
 車で横断しても一つの映画になったるするぐらい、大変なのに、
自転車でなど簡単に行くわけが無い、
しかも、周到に準備して、自転車に乗って、出発するというより、
えもいわれぬ、衝動にかられて、古い自転車にまたがり、といった感じ、
 と同時に、半分のパートは回想シーンでして、
家族小説でもあります。
 幸せな、平凡な家族なのですが、お姉さんが心を病んでいて、
"声"が聞こえると、奇行に走りなにをするかわからない。
 そして主人公が少年期は、年下でついて回ってうっとしいだけだった、
女の子、ノーマ、この子とも、この子が車椅子の生活になることによって、
どこか疎遠になってしまうのですが、
この自転車旅行の唯一の支援者に(しかも、電話で)なります。
 そう、事故や心の病、障害などで失われてしまった家族への思いを
回想しながら、自転車を漕ぐ旅なのです。
 勿論、回想シーンだけが、いいのでなくて、
旅の途中での出会い、それぞれの小さなエピソードもじんわり心に響きます。
(でも、やっぱり回想シーンのほうが、心に残りますね)
スティーヴン・キングが絶賛して、(最初は本ですら無かった)オーディオブックから、
本になったそうですが、
S・キングが絶賛するのもわかります。
 なにより、全体の文体の語り口調が最高です。
本当は、笑っては、いけないシーンなのに、どこか、悲しいのに
ユーモアあふれる描写に助けられたり、逆にその語り口調に
感動が深まったり、、、。
(特にお姉さんが、行方不明になるたびに、お父さんが刑事になり
 キッチンが、指令センターになる、というのは、
 笑っちゃいました)
 
兎に角、この本はみなさんに読んで欲しいです。

今回も、感動した本を読んだときの典型例でして、
いかに、自分の感動を書評で伝えることが、
難しいか、思い知らされる書評です、、。

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/04/07 09:49

自転車版『フォレストガンプ』

投稿者:Yostos(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

一日で読んでしまった。もう速読に近い。
酒と煙草とジャンクフード、さえない仕事、体重126キロ、43歳の男に突然もたらされる、両親の事故死、続く20年前に失踪した心を病んだ姉の死。そして、自転車を漕ぎだす。
なかなか救いの無い人生、主人公もかなりアホウで不運だ。
けど、『フォレストガンプ/一期一会』を思い出した。映画化されるらしいので、よいロードムービーになろう。

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