ネットストア

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。

買い物カゴを見る
通販商品(計0点)
電子書籍(計0点)

bk1とhontoがひとつのサイトになりました。お買い物がさらにしやすく、便利に!

  1. hontoトップ
  2. ネットストア
  3. 本:小説・文学
  4. 中井英夫全集 12 月蝕領映画館

数量

お気に入り登録
(新刊お知らせメール)

この著者の新着情報
  • 受け取る
  • 受け取らない

こんにちはゲストさん

新規会員登録(無料)

ログイン

中井英夫全集 12 月蝕領映画館

  • 出版社:東京創元社
  • サイズ:15cm/232,10,9p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-488-07034-5

中井英夫全集 12 月蝕領映画館 (創元ライブラリ)

中井 英夫 (著)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
  • あなたの評価 この商品を評価して本棚に反映 評価しました! ×
  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2006.11
  • 発送可能日:1~3日

国内送料無料

今なら本も電子書籍も全て【ポイント3倍】!!
hontoポイントスタート記念!文庫もコミックも電子書籍もCDもDVDも全てhontoポイントが3倍!

このセットに含まれる商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

おすすめ商品

この商品に興味のある人は、こんな商品にも興味があります。

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

関連キーワード- 「中井英夫全集 12 月蝕領映画館」

ユーザーレビュー- 「中井英夫全集 12 月蝕領映画館」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(1件)
★★★★★(1件)
★★★★☆(0件)
★★★☆☆(0件)
★★☆☆☆(0件)
★☆☆☆☆(0件)

この商品に関するあなたの感想やご意見をお寄せください。 レビューを書く

並び順を変更する :
評価の高い順
役に立った順
投稿日の新しい順
評価の低い順

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/03/17 23:45

優れた映画コラムニストという意外な顔

投稿者:たむ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 優れた評論に必要なものは、すべてを見通す眼はもちろんのこと、何より誉める技術と貶す技術なのだということを痛感しました。短歌の名伯楽としてはよく知られている中井氏ですが、映画評の才もあったのですね。適確な啖呵が小気味よい。

 のっけから、コクトー『詩人の血』について「死んだ少年から盗んだハートのAを天使に奪われ、二度のピストル自殺をとげる詩人を見ながら私は、この映画が三島由紀夫を強くそそのかしたと確信した」などと、ドキッとするようなことを言ってのけます。

 テレビを見ては「『地獄の黙示録』はどうでもいいが、『影武者』は気がついてみると馬の映画で、終りに行くほど馬が美しい」と言い放ち、イングリッド・バーグマン『秋のソナタ』に思いをはせては、「バーグマンが老いた母を演じるらしいが、三十五年前の『カサブランカ』の昔から、この女優にはどこかしら母性のおちつきがあった。続く『ガス燈』でもそうだったが、この人の映画だけはぜんぶ見ようと心に決めたのは、いま思えば女としてではなく、そこはかと漂う母性に惹かれてのことに違いない」と、これまたはっとするようなことを書き記します。

 こうした(たぶん何の根拠もない)断定こそが、「偏愛的」なるサブタイトルの所以なのでしょう。けれど、“見える”人には根拠など必要ないのだな、ということがよくわかります。見た瞬間に“わかってしまう”のでしょう。

 貶す方も歯切れがよくて痛快でした。この人に貶されてもぜんぜん嫌な気持にはなりません。『愛と哀しみのボレロ』について「どだい設定に無理があるのにめでたく(というより強引に)母子の再会へ持ってゆき、歓喜のボレロとなるそれが実は全編ユニセフの宣伝映画でしたというオチはあまりにも露骨で、私には周りで熱狂して手を叩いたり涙を拭ったりしている女性客が薄気味悪く、映画館ごとタイム・マシンとなって戦時中に戻ったかと思ったほどである」と容赦がないのに、決して不愉快ではありません。的確にして簡潔な表現とキビキビとしたユーモアに、むしろ快哉を叫びたくなりました。

 誉めるのも貶すのも簡にして要を得たものばかり。なかにはさすがに「偏愛」としか呼びようのない評もあるけれど、押しつけがましくはないので疎ましくはない。

 読む前は勝手なイメージから、ヨーロッパ映画や日本映画が多いのだろうと思い込んでいたのですが、ちゃんとアメリカ映画も取り上げられていて、そういうところもバランスがよい。

 古い作品ばかりかと思いきや、テレビでもお馴染みの井筒監督の出世作に触れられていたりもして、ほんのわずかでも中井英夫と同じ時代に生きていたんだなということを改めて知らされたようで感慨深い。

 これまで瀬戸川猛資『夢想の研究』や和田誠他『今日も映画日和』などがわたしの映画評のバイブルだったのですが、本書もそれに加わることになりました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

ユーザーレビュー一覧

この著者・アーティストの他の商品

前に戻る

  • 対象はありません

次に進む

Copyright (C) 2Dfacto,Inc.