- 出版社:スターツ出版
- サイズ:20cm/363p
- 利用対象:一般
- ISBN:4-88381-046-1
恋空 切ナイ恋物語 下
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- 税込価格:1,050円(30pt)
- 発行年月:2006.10
- 発送可能日:7~21日
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商品説明- 「恋空 切ナイ恋物語 下」
美嘉は幸せでした。あなたに会えて幸せでした。あなたに愛されて幸せでした。あなたを愛して幸せでした−。美嘉が最後に見上げた恋空は!? ケータイ小説サイトでダントツ1位の恋愛物語を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「恋空 切ナイ恋物語 下」
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/07/31 22:03
日本語のリアル
投稿者:けんいち(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ケータイ小説」の文体は、日本語として一般的には、否定的な評価を受けているような印象がある。そもそも、会話ばかりで、それも若者の口語だから、雑で不適切だというのだ。しかし、である。そもそも、日本語の近代小説の文章は、書き言葉らしい書き言葉を、いかに、話すように書かれた言葉に転回=展開させていくか、そこに黎明期の最大の課題があったはずで、その後の達成と洗練に立って、今日の「近代文学」が成立していることを忘れてはならない。そう考えてみた時、『恋空』の文体もまた、違ったかたちでみえてくるだろう。
ここで少し寄り道をしておけば、日本語の「リアル」については、近年は劇作家が、意欲的に課題に取り組み、前衛的な成果を残してきたようにみえる。青年団の平田オリザは、「現代口語演劇」を標榜し、台詞に「え、」や「まぁ、」などといったものを書き込み、さらに若い世代に当たるチェルフィッチュの岡田利規は「超リアル日本語」として、口語での反復・言いよどみ・支離滅裂ぶりなどを積極的に舞台にあげてきた。
こうしてみえると、むしろ『恋空』の文体は、まだまだ、実際の話し言葉に近づけられるようにさえ見える。ともかくも、書き言葉になってしまっていて、もっともっと、リアルな、極端な話、読者には意味のとれないような会話があってもよかったのではないだろうか。もちろん、これは無いものねだりでもあるので、まずは、「ケータイ小説」という形式において、日本語の現代小説においても「リアル」の度合いが一歩進められたことを、まずは喜んでおいていいのではないだろうか。







