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シロツメクサ、アカツメクサ(光文社文庫)

  • 出版社:光文社
  • レーベル:光文社文庫
  • サイズ:16cm/276p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-334-74147-9

シロツメクサ、アカツメクサ (光文社文庫)

森 奈津子 (著)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:54015pt
  • 発行年月:2006.10
  • 発送可能日:1~3日
  • 文庫

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商品説明- 「シロツメクサ、アカツメクサ」

仲睦まじい三つ子の美少女たちには、誰にも言えない秘密があった。劣等感、欲望、嫉妬…噴き出した暗い感情が招いたおぞましい惨劇とは(表題作)。少年は、出入りを禁じられた離れで一人の女に出会う。誘われるまま初めて知った快楽。封印された一族の禁忌が、その扉を開く—(「一九七七年の夏休み」)。極上のエロスが薫る、妖しく美しく不思議な九つの物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

収録作品一覧- 「シロツメクサ、アカツメクサ」

一九七七年の夏休み 5-28
一郎と一馬 29-43
美少女復活 45-84

ユーザーレビュー- 「シロツメクサ、アカツメクサ」

全体の評価
5.0
評価内訳 全て(2件)
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5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/02/07 01:37

彼女のなかには少女がいる

投稿者:ねねここねねこ(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

「肉体は魂の錘なんだ」
石が語るさまざまな話。
少女の心に残った、奇妙で美しい思い出のこと。
「過去の女」「グラスの中の世界一周」「シロツメクサ、アカツメクサ」
そして上記の「語る石」。
現代の美しい童謡。
こんな話が書ける人は、どんな方なのかと思う。
彼女のなかにある、宝石のようなものを思う。
それは愛しくて遠い、少女時代の夢のかけら。
自覚的な大人でありつつ、その夢を紡ぐ、真摯なやさしさ。
森奈津子、エロのみにあらずと再度思う。
いつものモリナツもすきだが(笑)、当該書、後半のものには凄みがある。
ホラー作品集 <異形コレクション>収録のそれぞれ、力がある人だとやはり思う。
話として読ませる。残るものがある。
森奈津子、彼女のことを想像する。
大人という存在でありつつ、彼女の心には少女がいる。
「過去の女」「グラスの中の世界一周」
読んでカクテルを飲みたくなった。
マルガリータ、アラウンド・ザ・ワールド。
テキーラとジンベースのそれぞれ、
バーテンダ森奈津子のカクテルで一時の夢をみたい。
夜の一粒の媚薬は、切れある清涼感とともに
切なさも備えた鮮やかさで在る。

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5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/11/26 18:17

文句なしの面白さですが、これを簡単にエロ、レズで括るのは全く当て嵌まりません。ダークファンタジー、SF、ホラー、乱歩風の幻想譚だってあります

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

山本タカトのカバー画が妖しくていいですね。レズビアン作家(こんな書き方すると森から、「そんな単純なものではない!」とのお叱りの言葉がきそうですが)森の面目躍如というか、もうこれしかないんじゃあないか、っていう危険さが満ち溢れています。ちなみに、最近の山本タカトは許容範囲を越えてしまった、と高校生長女は嘆いていますが・・・
早速、カバーの言葉ですが
「仲睦まじい三つ子の美少女たちには、誰にも言えない秘密があった。劣等感、欲望、嫉妬・・・・・・噴き出した暗い感情が招いたおぞましい惨劇とは?(表題作)
 少年は、出入を禁じられた離れで一人の女に出会う。誘われるまま初めて知った快楽。封印された一族の禁忌が、その扉を開く 。(「一九七七年の夏休み」)
 極上のエロスが薫る、怪しく美しく不思議な九つの物語。」
だそうです。ちなみに、作品は全て、アンソロジーなどに発表されたもので、古いものは1998年、新しいものは2006年に書かれています。各話を簡単に紹介しておけば

「一九七七年の夏休み」:少年の好奇心が、閉ざされた部屋の奥のものの本能を動かして秘められた想いを継承させる幻想譚
「一郎と一馬」 :父親と息子の人生が文字通り交差する、誰かが書きそうで書いていなかったシンプルストーリー
「美少女復活」 :お節介が男の夢を壊していく。結果はともかく、友情の押し付けと他人を信じない男というのは・・・
「カンヅメ」 :原稿がかけなくなった女流作家に、担当編集者が提案したのはホテルに・・・
「翼人たち」 :同性愛の目覚めをファンタジックに、そして耽美的に描くSF
「過去の女」 :昔、捨てた女性にどこか似たひとが現れて・・・
「グラスの中の世界一周」:アラウンド・ザ・ワールドという名のカクテル。それを飲んだ私は一瞬のうちに別の世界の誰かに
「シロツメクサ、アカツメクサ」:日記に描かれるのは三つ子のなかの妹の言葉。姉たちを思いながら仲間になれない彼女は
「語る石」 :石の声に耳を傾ける5歳の麻衣子。その石は・・・

これらを単純にレズビアン小説と括ることは不可能です。寧ろ、SF、或いは幻想譚とでもいったほうが相応しいものばかりで、それにエロチックなテイストが時々混ざる、といったほうがいいかもしれません。しかも、水準の高さといったら、もう、好みで評価するしかありませんが、私はどれがいい、と言えず、全ていい、とだけ言っておきましょう。
ちなみに、わたしは早速、大学受験準備に忙しい高三長女に「ちょっとエロイけど面白いから読む?」と殆ど有無を言わせず押し付けてしまいました。ちなみに今回の本の解説で、笹川が紹介する森奈津子のスピーチがいいです。
「かねてから、こういう会でスピーチをする人はどうして長々と自分語りをしてしまうのだろうと思っていたのですが、今日は私も自分語りをさせてください。 先日、たいへんSF的な体験をいたしました。私は今まで、入浴時に性器を石鹸で洗っていたのですが、そんなことをしたら良い細菌が死んで、悪い細菌が死んでしまうとお医者さんに叱られました。私の膣内で、自分の知らないうちに、善玉細菌と悪玉細菌の戦いが繰り広げられていたとは 。皆さん、女性器はくれぐれも石鹸で洗わないようにしましょう」
ちなみに、笹川に不満がいくつか。「自分語りをしてしまうのだろうと思っていたのですが、今日は私も自分語りをさせてください。」は日本語としておかしいでしょう。「今日、その人たちの気持ちが分かった気がします。」と繋ぐべきでしょうし、「先日、たいへんSF的な体験をいたしました。」と以降の文章が、繋がりません。これは体験ではなくて、知識を得たことです。言いたい意味は分かりますが、ここらの文章はもっと整理すべきでしょうね。

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