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完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語

  • 出版社:早川書房
  • サイズ:20cm/390p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-15-208770-6

完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語

エイミー・B.グリーンフィールド (著), 佐藤 桂 (訳)

  • 全体の評価 52件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,10060pt
  • 発行年月:2006.10
  • 発送可能日:1~3日

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商品説明- 「完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語」

【全米ペンクラブノンフィクション部門最優秀新人賞】16世紀のヨーロッパを狂瀾に陥れた魅惑の真紅、「完璧な赤」。この色を生む唯一の染料を求めて人々は出帆し、時代は争乱と謀略の渦へと動き始めたのだ−。壮大な歴史ロマン。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語」

エイミー・B.グリーンフィールド

略歴
〈エイミー・B.グリーンフィールド〉フィラデルフィア生まれ。オックスフォード大学でルネッサンス期のヨーロッパ等について学ぶ。「完璧な赤」で全米ペンクラブのノンフィクション部門最優秀新人賞受賞。

関連キーワード- 「完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語」

ユーザーレビュー- 「完璧な赤 「欲望の色」をめぐる帝国と密偵と大航海の物語」

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/11/10 11:31

人の欲はかくもエキサイティング

投稿者:ぽむ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 学校の図書室に入ったときから目をつけていたのだけど,実際に手に取ったのは何ヶ月もあと。
 いいよね,装丁の段階からドキドキするもの。

 衣類の色なんていまでこそどんな色でもあって当たり前だけども,昔はそうではなかったのよね。
 染料だって当然自然にあるものからとるしかなかったし。
 ある色の衣装を身につけていることがすなわちステータス。
 古代の紫色なんか,小さな貝から取るんでしょ。
 コチニールもそうだけど,最初にそれから色が取れると気づいて実行した人は偉いなぁ。
 
 "大航海時代"っていう表現にはさまざまな議論があることはもちろん承知しているけども,このワクワクする語感はやっぱり魅力的。
 トウガラシとかジャガイモとかタバコとか,さまざまなものがアメリカ大陸からヨーロッパに渡ってきたけど,紅の染料コチニールもそうだったのね。
 育てることもたいへんだけど,輸送もまた大変で,ヨーロッパについてからの流通にもいろいろあったコチニールだけど,それでもなおこの紅の深さ鮮やかさに魅了された人たちがいたんだわ。
 こんなエンコミエンダもあったのね。
 そしてヨーロッパ人もその正体を探るために研究したり,産業スパイまがいのことをしたり。
 産業革命期にもそういったことはあったけど,なにやら文明を発展させていく大きな原動力の一つには絶対に人間の欲があるんだなぁと感じさせるエピソード満載。
 モノの歴史は必ず人が介在しているだけにスリリングでエキサイティング。
 

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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/01/09 15:59

下手なミステリより話は壮大で、スリリング!!。

投稿者:読み人(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 私を含め、みなさん普段目にする色を当たり前に見ていると思いますが、
その元となる染料ってなにから出来ているんだろう??て
思ったことありますか?
 
 本書は、その数ある色の中でも、
赤に注目、その完璧な赤と呼ばれた、赤の染料コチニールを扱ったノンフィクションです。
 赤色って昔は出すのが、大変難しい色で、貴重色で赤=高貴な色という
イメージが欧米ではあったそうです。
それが、大航海時代に、新世界で驚くべき、赤の染料が発見されます。
鮮やかな赤で、正しく、完璧な赤です。
 そう、それは、本書の主人公、コチニール。
私もはじめてその名前、その存在を聞いたのですが、
長い航海の末、欧州に渡来するわけで、当初は、
このコチニールなるものが、一体なんなのか全く判らず、
植物の種子なのか、それとも、鉱物、はたまた虫なのか、なんていう議論さえありました。
(この辺の、顕微鏡開発のお話しも面白かったです)
 正解は、勿論、虫。
サボテンにつく、小さな虫で勿論、野生種も存在するのですが、
新世界では、養殖され利用されていました。
 当初、当時のアメリカ大陸の覇者スペインは、このコチニールを
独占するのですが、その後、他国によるスペイン輸送船団の襲撃。
または、コチニールの奪取、密輸、密養殖、
そして世界他地域での養殖計画まで、発展していきます。

 本書は、上記のような、コチニールに
纏わる話を当時の世界情勢から、染色の現場、輸入状況、製品まで丹念に調べ上げ、丁寧な筆致と熱い情熱で、描きあげ、壮大で豊かな物語性の
ノンフィクションに仕上げています。

 本書の私の出元は、なんと、またもや、
北上次郎さん。
 あの物語大好き主義の北上さんが、
面白いっていうノンフィクションだから、面白いだろうって
思って読んでみると、やっぱり面白いじゃないですか、、。
当時の世界史的状況も丹念に描いてあり、
特に世界史好きの私には、たまらなかったです。

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