紙の本
章によってばらつき有り
2023/02/09 16:47
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
章によって、面白い 時代遅れ わかりきっている 等などばらつきが有ったが、総じて面白い内容であった。消費者物価の話、GDPの話など、時代を問わない話はいいが、中国の統計がでたらめ などという話はわかりきっていることなのでそれほどでもという感じである。
紙の本
統計数学を疑う なぜ実感とズレるのか?
2017/10/05 08:35
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投稿者:ああ - この投稿者のレビュー一覧を見る
平均の章では、興味深い内容となっていた。
以降の章では、読んだ時期が遅く旬でない為
面白みがない。
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前半は様々な統計手法を紹介して、「平均値」ひとつにしても、対象となるデータのバラつき(分布) によって、実感と一致する計算方法はいくつも存在することの紹介など、とても面白い。
でも後半は、筆者の専門分野だからか、ひたすら経済学の話が続いて飽きる。…というか、高度に専門的過ぎてつぶしが利かない内容と言うか。
救いなのは、扱われているデータが非常に新鮮で、「愛知万博の経済効果の裏では、全国の他の観光地で客が減っていて、経済効果はちゃらになっている」とか、親しみのわく数字を扱っているところ。
とにかく、世の中で公表されている様々な統計数値のカラクリが分かるのは面白い。
読めば読むほど難しくなっていくけれど、たどり着けるところまでいければ、それで十分とおもって読めばいい(笑)
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多分そんなに悪い本じゃないと思うが、いかんせん「ヤバい経済学」の後だと見劣りする。全体の流れも、何となく読んでいるうちに少し飽きてくる。
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シンクタンク出身で現在エコノミストとして活躍している著者が、主に経済統計の不確かさについて解説する本。2006年。平均所得など、単純に平均を取ったときには上の数値に引っ張られるため、現実よりも大きな値となり実感と異なってしまう。経済統計には重み付けをしているものもあるが、サンプルのとり方にも問題点が多く、必ずしも絶対に信じてよい指標というものではない。新興国のGDP成長率も、その国全域をカバーしているわけではなく、また、地下経済の動きも含まれないことから、本当にこれから発展していくのかを数値だけで判断するのは危険である。数々の指標を多面的に捉えながら実態を把握する必要を強く説いている。シンクタンクから発表される○○の経済効果に意味がない、という意見には納得。
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【2008/07/30】
経済統計のさわりを教えてくれる新書。
・さまざまな平均が実感とずれる理由
平均には算術平均、幾何平均、調和平均がある。ほかにもモード、メディアン、加重平均など派生したものがたくさん。
・ニュースの経済統計は「みせかけの相関」が多い
変数が多いためよく考えないと原因と結果を見誤る。
・「経済効果」は過大評価されがち
シンクタンクは広告のために「経済効果」を計算する。
・景気判断のためのGDP、DI、CI
今の景気を判断できても、基礎データ欠陥のため予測はできない。
・消費者物価指数CPI
上方バイアスがかかっている。要注意。
・地下経済
脱税が主。経済規模は100兆円。
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門倉の初期の頃の意欲作。刑務所の過剰収容01年ごろから100?以上になった状態が続いている事をグラフで明示。
この原因を「景気」悪化に求めているところが、さすがに慧眼である。収容者の構成を見ると、傷害者、老人、ホームレス、
外国人などによって占められている。刑務所は、最低限の衣食住が保証され、食事をはじめとする日常生活の心配をしなくて
すむからである。
デフレの原因として輸入デフレを説く論者が多いが、それを相対価格と絶対価格の違いとして、輸入デフレの間違いを
指摘している。中国製の輸入が増えることでデフレになるなど言う説は、中国製の輸入をしている米国、また、欧州のインフレ
をどう説明するのだろうか。
中国のGDP統計の説明は、説得的であった。おおよそ中国の統計は、正確さから程遠いが、1992年からMPS方式から
国連の定めるSNA方式に変更した。MPS方式は、モノの生産によるだけで、サービスを含まない方式から、サービスも含む方式に変更。
統計調査員の手薄さと地方の中央への報告の過大評価からGDP計算は上振れたものとなっていたが、最近では消費電力の伸びがGDPの伸び率
より高いことから、下振れのを示しているとしている。
景気の拡大局面が原油高以前は続いていたが、この景気回復は実感を伴ったものではなかった。その原因を、門倉は、製造業の景気回復が弱く、第三次産業まで行き渡っていないだとする。製造業は、海外生産を増やしており、国内生産の割合を下げていることが、この原因だとする。
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心理臨床の専門家として、エビデンスやクリティカルシンキング、科学的思考というものは大切だと思う。
統計を扱えるのはもちろんのことだが、統計を疑って見る視点も重要である。
新書なので入門書として読みやすい。
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斜め読み。統計を見る前には、その前提となっていることをきちんと理解していないと比較や判断の材料として使えないということがわかった。日本の交通事故の死亡者数は、ドイツに比べるとかなり低いという数字は、日本の交通事故の死亡者は事故発生後24時間以内に死亡した人であることに対し、ドイツでは事故発生後30日以内に死亡した人である。これでは、比較になるはずが無い。平均結婚年齢に関しても未婚者をカウントしないということもあり、こういう統計は前提をきちんと踏まえないと判断材料にはならないということがわかった。
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統計のゆがみ、バイアスを
詳しく解説している本。
経済効果の予測について、とか
GDPのゆがみ、だとか身近な例も
でてくるのでさくさくと読めた。
統計学の基本をちょこっとかじったあとだと
よりおもしろく読める。と思う。
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● 実は、この「平均」が私たちの実感とぴったり合うのは、データの分布が図2の正規分布という特殊な分布に従う場合だけである。
● 経済効果を算出するのに都合のよい一部の数字だけをみるのではなく、マクロ経済全体でとらえた場合には、この試算のなかに含まれていないマイナスの経済効果が多数発生しており、現実の効果は相当程度減殺される。
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評判がいいみたいだから読んでみたけど、よく意味が分からなかった…。
自分の力と知識が足りないのかなぁ。
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経済統計の出し方など、今さらながら勉強になりました。上振れ・下振れしやすいデータなど、いろんなクセがあるんだなーと。
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計算が得意とかではなく、“数字に強い”というのはビジネスにおいて重要だと思います。「地頭力」のように知識がなくても回答に導いていくための筋道が立てられる能力とか、私も身につけたいものです。
数字といえば、よくニュースで耳にする「平均○○万円」、「経済効果○○万円」、「倍率○倍」、といった統計数字。どうやって算出しているのかなぁ、ホントにそうなのかなぁという疑問は常にありました。手にとった「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」という本はまさにそんな疑問に答えてくれる事例がたくさん掲載された良書です。平均貯蓄残高、平均寿命、平均初婚年齢、有効求人倍率、犯罪件数、検挙率、所得格差、クールビズの経済効果…といった統計数字の算出方法と、なぜ実感とズレるのかというからくり(?)が明快です。目から鱗の連続。
分析の方法というか対象に対する見方・切り口、それから経済効果の裏に代替効果があるというところなどは大変いい勉強になりました。
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★一読すれば十分か★ずば抜けて面白いわけではないが、「みせかけの相関にだまされない」とCPIの特徴は参考になった。CPIはラスパイレス型(基準時点の数量ウェイトを用いる)で、安いものに代替する効果が働かないため、時間がたつにつれて本来よりも上ブレしやすい。GDPデフレータはパーシェ型(測定時点の数量ウェイト)なので下ブレしやすい。それからこの本に地下経済を無理やり入れるとは、このテーマが本当に好きなんだな。