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紙の本
院政 もうひとつの天皇制 (中公新書)
著者 美川 圭 (著)
平安後期から江戸末期まで存続した長老支配の代名詞、「院政」。退位した天皇が権力を握れたのはなぜか。その権力構造はどのようなものであったのか。律令制成立期から南北朝期まで、...
院政 もうひとつの天皇制 (中公新書)
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商品説明
平安後期から江戸末期まで存続した長老支配の代名詞、「院政」。退位した天皇が権力を握れたのはなぜか。その権力構造はどのようなものであったのか。律令制成立期から南北朝期まで、壮大なスケールで日本政治史を活写する。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
美川 圭
- 略歴
- 〈美川圭〉1957年東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程指導認定退学。財団法人冷泉家時雨亭文庫調査員などを経て、摂南大学外国語学部教授。著書に「白河法皇」「院政の研究」など。
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平安時代後期から、連綿と続いた「院政」。
2009/03/29 11:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
平安時代後期から、連綿と続いた「院政」。
本来、権力の頂点に立っているはずの「天皇」ではなく、元天皇である上皇が権力を掌握している、そのメカニズムを解説しています。
上皇と呼ばれる元天皇は、複数いる場合も多いのですが、その中で権力を握って行く人は限られています。
たとえば後白河上皇。
武士中心の世の中になりつつある時代に、朝廷の権威をいかに保つかを考え実行したひとです。
やはり、そういう転換期や動乱期には「組織上の頂点に立っている人」=「実権をにぎっている人」では、うまく対応することができないようです。
特に日本人の場合は、その傾向が強い。
最近の会社でも、いわゆる「院政」をしているところもよく見られます。
その構造を歴史的な観点から考えるためには、よい本です。
龍.
http://ameblo.jp/12484/