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アナンシの血脈 上

  • 出版社:角川書店
  • サイズ:20cm/287p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-04-791534-3

アナンシの血脈 上

ニール・ゲイマン (著), 金原 瑞人 (訳)

  • 全体の評価 42件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,89054pt
  • 発行年月:2006.12
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「アナンシの血脈 上」

何をやっても冴えないチャーリーは、父親の葬儀の日に衝撃の事実を告げられる。「あんたの父さんは神だったからね—」そしてある日、神の血を色濃く受け継ぐ、スパイダーという名のきょうだいが現れて、平凡だったチャーリーの人生は音を立てて崩れはじめた。アフリカ神話の神の血脈に連なる二人の青年。その正反対の生き方がぶつかって巻き起こるとんでもない事件とは…?!ありえない現実と真に迫る幻想が交錯する、ジェットコースター・ストーリー。【「BOOK」データベースの商品解説】

【イギリス幻想文学大賞(2006年)】何をやっても冴えないチャーリーは、父親の葬儀の日に衝撃の事実を知らされる。「あんたの父さんは神だったからね−」 そしてある日、神の血を色濃く受け継ぐ、スパイダーという名のきょうだいが現れて…。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「アナンシの血脈 上」

ニール・ゲイマン

略歴
〈ニール・ゲイマン〉イギリス生まれ。アメリカンコミック「サンドマン」の原作者。世界幻想文学大賞、ヒューゴー賞、ブラム・ストーカー賞など数々の文学賞を受賞。著書に「コララインとボタンの魔女」など。

ユーザーレビュー- 「アナンシの血脈 上」

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6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2006/12/26 07:04

父さんが神さまだって?

投稿者:Leon(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

チャーリーはロージーとの結婚式を控えていたが、アメリカに住む父親を招かずに済めば良いのにと願っていた。
チャーリーの父親は、女性と見れば誰彼かまわず声をかけて自慢の歌声と妙なタップダンスを披露し近所中に浮名を流すという、息子としては恥ずかしいことこの上ない人物で、離婚した母親とイギリスで暮らすようになってからは音信不通となっていた。
しかし、ロージーは二人の結婚式こそ父子関係を修復する良い機会だと言い張り、仕方なく父親に連絡を取ろうとしたチャーリーは、突然に彼の死を知らされることになった。
父親の葬儀のために生まれ故郷のフロリダに戻ったチャーリーは、以前隣に住んでいたミセス・ヒグラーから意外な話を聞かされる。
バーでブロンド美人の観光客を相手にカラオケを熱唱しているときに心臓発作を起こし、ステージから落ちながらもブロンド女性のチューブトップを鷲掴みにしてその胸を露出させてしまったというのは、父のエピソードとしては意外でも何でもないのだが、ミセス・ヒグラーは彼の父が神さまだったと言うのだ。
西アフリカの神話に登場する知恵のある蜘蛛「アナンシ」が自分の父親だったって!?
更にチャーリーには兄弟が居て、父親の神の力はそちらが全て受け継いでいるという。
これ以上ないくらいに突拍子もない話だったが、イギリスの我が家に戻りバスルームに一匹の蜘蛛を見つけたチャーリーは、冗談で「ぼくの兄弟に会いに来てくれと伝えて」とメッセージを託してしまった・・・
再会した兄弟の名はスパイダーといい、冴えないという形容がぴったりのチャーリーとは外見も性格も全く正反対なのだが、神の力を受け継いでいつも美女に囲まれている身なのにチャーリーの婚約者であるロージーに恋してしまう。
複雑な三角関係になりそうなところだが、何しろスパイダーは神さまなので、ロージーに自分をチャーリーだと思い込ませるのも、チャーリーをロージーに近づかせないのも朝飯前。
更にチャーリーに成りすまして彼のオフィスに出勤したスパイダーは、会社のコンピューターシステムをハッキングして雇い主であるグレアムの巧妙な不正経理を見破るのだが、保身に走ったグレアムがデータを改ざんして全ての罪を負わせようとする相手はチャーリー本人。
神話に遡る復習劇と原題の不正経理事件が平行して語られていく中で、舞台もアメリカやイギリスのみならず西インド諸島にまで及び、主人公同様に翻弄されてしまうが、幾本もの糸が複雑に絡みあっていても全ては中心で繋がっている蜘蛛の巣のように、終盤では全てが一気に収束。
絶妙のスピード感にイギリス人作家らしいユーモアが織り込まれ、あっという間に愉しく読み終えてしまった。
ストーリーテリングも一流だが、架空を扱うのがフィクションとは言え、「父親が神さま」という意表のつき方は簡単に真似できるものではなく、そのセンスにも脱帽。

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/11/03 00:24

お父さんは、神様だったって言われても

投稿者:読み人(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 SF書評の御大、大森みくる君によると、(大森望氏の本名)
今年(去年ですが)ゲイマン元年だとか、、。
 読んでみました。

 なにをやっても上手く行かないチャーリー(一応、仕事も持っている成人男性)は父親の葬儀の時に「死んだ父親は神だった」と言われ、吃驚。
そんなこと言われても、、と思っていると、
 チャーリーの兄弟だというめちゃめちゃかっこよくて何でも出来るスパイダーが登場。
しかも、周りの人間には、スパイダーは、チャーリーに瓜二つに見えるようで、
スパイダーが、仕事や婚約者なんかをどんどん奪っていく気配。
 こりゃ、大変だと、チャーリー、、。

 というのが前半部ぐらいのプロットです。
YA本や、児童文学の翻訳の第一人者の金原瑞人さんを訳者に持ってきているとおり一応、大人の本の書架に本屋や図書館では置いてあったり又、大人が主人公なのですが
半分YA本ぐらいの感覚です。
 
 この本を上手く説明するのって難しいのですが、
なんでしょうね、この本、大人の不思議なお話しって感じでしょうか?
スティーヴン・キングが物語りの宝庫だと絶賛したそうですが、
 きちんと構成されて書かれているというより、
どっちに物語が転ぶかわからない感じで、予測不可能です。
それが、不思議なドライブ感になって読めるとき
(なんか、判らなくページを繰っている)と、
どことなくいきあたりばったりで幼く感じられるときと、微妙です。
 初期設定がいかせてないとか、整合性とか、
つっこみどころは色々ありますが、
破綻すれすれの面白さでしょうか?
兎に角、筆というか(欧米の場合)キーボードの上で踊る指に任せて
書いたらこんな感じになりました、という作風です。
 これは、ゲイマンの特徴というか、作風なんでしょうね。

兎に角、リーダビリティが高いことは、間違いなしです。

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