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ウォーリアーズ 1 ファイヤポー、野生にかえる

  • 出版社:小峰書店
  • サイズ:20cm/389p
  • 利用対象:小学生
  • ISBN:4-338-22701-X

ウォーリアーズ 1 ファイヤポー、野生にかえる

エリン・ハンター (作), 金原 瑞人 (訳)

  • 全体の評価 51件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,68048pt
  • 発行年月:2006.11
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「ウォーリアーズ 1 ファイヤポー、野生にかえる」

猫、猫、猫が次々に登場して、仲間になったり、敵同士になったり、裏切ったり、友情を結んだり、好きになったり、また憎みあったり。ファンタジーを超えた面白さ。友情、裏切り、愛、戦いが渦巻く猫の世界の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】

森では野生の猫が4グループに分かれ、激しい戦いを繰り広げていた。そこに足を踏み入れた飼い猫ラスティは自分の「野性」に気づき、戦士見習い「ファイヤポー」の名を授かるが…。友情・裏切り・愛・戦いが渦巻く猫の世界!【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ウォーリアーズ 1 ファイヤポー、野生にかえる」

エリン・ハンター

略歴
〈エリン・ハンター〉2人の女性作家、ケイト・キャリーとチェリス・ボールドリーのペンネーム。イギリス在住。

ユーザーレビュー- 「ウォーリアーズ 1 ファイヤポー、野生にかえる」

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4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/10/31 12:57

猫の一大ファンタジー

投稿者:菊理媛(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 なかなかに珍しい、野生猫の部族争いを舞台としたファンタジーである。
 飼い猫ラスティーは、虚勢されて飼いならされ、意気地なくダラダラと過ごす家猫の運命を厭って、野生猫の部族抗争の渦巻く世界に身を投じる。
 サンダー族、リヴァー族、シャドウ族、ウィンド族に分かれ、それぞれの縄張りを保持しながら4部族に分かれ、集団で生活を送る野生の猫たち。物語は初っ端からサンダー族とリヴァー族の激しい戦いの場面である。
 これがなかなかに勇ましい。リヴァー族の戦士・オークハートと、サンダー族の戦士・タイガークローが猛獣さながらの死闘を繰り広げるが、サンダー族の副長・レッドテイルの判断でサンダー族は一時退却を余儀なくされる。
 サンダー族の族長であるブルースターは、近ごろ形勢不利な一族の窮地を救うのが“火”であるというスター族(人間で言うところのご先祖様たち。いわゆる神様猫の一族か?)の啓示を受け、火のような色の毛並みの飼い猫ラスティーをサンダー族にスカウトし、ファイアポーという名の戦士見習として迎え入れる。
 サンダー族では頼りにする戦士が抗争のさなかに命を失い危機感を募らせる。そがれた戦力を補充するために各戦士に見習いをつけ、日夜訓練が繰り返される。
 同じ見習であるグレーポーと仲良くなったファイアポー。二本足(人間)の匂いがするなどと、他の見習たちに苛められながらも、持ち前の勇気で一族の仲間に馴染んで行く。
 はぐれ猫のイエローファングやバーリーなど、それぞれ個性的な猫が魅力的に描かれている。群れで暮らすには規律が有り、なによりも一族に対する忠誠心が問われるというあたりは、あまり猫っぽくは無い気もするが、サスペンスや謎解きの要素もありで一気に作品の世界に引き込まれる。
 「不幸な野良猫を増やさないため、さらには猫の幸せのために、虚勢(避妊)手術を受けさせて、一生外へ出さずに家猫として可愛がりましょう」という、愛猫家のスローガンが罪悪に思えてくるようなお話ではあるが、これはこれで物語としては面白い。
 猫に猫権があるならば、きっとこのような生活こそが、猫の本懐であると訴える猫も多いのではなかろうかという気はするが、現実問題人の友として今の世で生きるには猫権の侵害も辞さずというのが愛猫家の愛情なのである。それをエゴと言われるなら、甘んじて受けようと思う。やはり我が家の猫には、ぬくぬくとした寝床と、味気なくとも栄養バランスのとれたキャットフードで長生きしてもらいたい。
 というわけで、せめてワイルドな猫たちの冒険を物語りのなかで楽しみたい。巻頭の作者の言葉から察するに、ある日居なくなった飼い猫が、きっとどこかで愉快に生きていると信じたい猫好きの空想から発した物語かなという気もするが、時間をかけてラスティーがファイアポーとなり戦士・ファイアハートとなる一大ファンタジーを楽しみたい。
 集団で生きるということ、対立勢力があるということ、そして迫害に負けず頑張るということなど、人として生きて行く上でも大切なことを、個性ある猫たちが教えてくれる。

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