金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし (幻冬舎新書)
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- 税込価格:756円(21pt)
- 発行年月:2006.11
- 発送可能日:1~3日
- 本 新書
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商品説明- 「金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし」
日本国の成立を象徴する金印「漢委奴國王」は真っ赤な偽物だった。では、誰が、何の目的で造ったのか? 鑑定人・亀井南冥を中心に、本居宣長、上田秋成など多くの歴史上の文化人の動向を検証し、スリリングに謎を解き明かす。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし」
三浦 佑之
- 略歴
- 〈三浦佑之〉1946年三重県生まれ。成城大学大学院博士課程修了。千葉大学教授。古代文学、伝承文学研究専攻。「口語訳古事記」で角川財団学芸賞受賞。ほかに「古事記講義」「昔話にみる悪と欲望」など。
関連キーワード- 「金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし」
ユーザーレビュー- 「金印偽造事件 「漢委奴國王」のまぼろし」
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/08/01 23:56
いいじゃないの幸せならば、と思うのですが。
投稿者:佐々木 昇(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
これが金印なのか、と初めて目にしたそれは模造品だった。
今から40年以上も前、太宰府天満宮の境内の一隅に設けられた特設の展示館で金印を見たのだが、ガラスケースに入り、その脇には監視役のおばちゃんが一人、呑気に座っていた。まあ、金印とはこんなものだろう、という程度だった。
その日本の歴史に燦然と輝く金印は偽物ではないかとして著者は論理を展開しているが、その推察はなかなかおもしろいなと思った。先般も旧大蔵省造幣局が所有する昔の金貨を競売にかけることになった際、そのうちのいくつかが偽造金貨とわかったが、逆に、コインマニアの間では偽造の方に価値を見出す人もいるのではと思った。
そして、どんな人がどうやって、何の目的で偽造したのか、本物の競売価格よりもそちらの方に興味がわいた。
金印は偽造ではなかろうかという著者の推理だが、あながち外れてはいないと思う。金印が発見された当時のことが本書でも解説されているが、地元の福岡では三方を石で囲われた中に金印があり、その上に石が蓋のようにかぶさっていたというのが通説になっている。たまたまではなく、誰かが埋めたものに相違はないと考えるべきと思うが、誰が、なんのために、という疑問がわいてくる。
江戸時代、肥後藩などは参勤交代の費用を捻出するために京都で大量の偽造品を作らせ、帰藩の際に受取り、宿場宿場で宿代代わりに偽造品を置いていったといわれている。
そのため、古物を商う人の間で九州は偽物の宝庫ともいわれている。
現在、福岡の旧藩主である黒田家が所有していた金印、黒田節でおなじみの槍の「日本号」、黒田長政愛用の水牛の兜が福岡市にあるが、槍は作者不明、兜も作者不明といわれている。槍は正親町天皇が所有していたのが最終的に黒田家に流れ、兜は家臣から黒田家への献上品だったものだ。特に、兜などは献上した家臣に対して、逆に黒田家が模造品を贈っているというおもしろさ。
もし、金印が偽物であれば、京都で贋作が作られ、脚本、演出が整った上で発光という流れになるのだろうが、琵琶湖の水運で成り立った滋賀県の滋賀(志賀)と金印が発見された志賀島はもともと海運で勢力を張った同じ一族という話もある。
著者がいうように、科学的な分析もいいけど、個人的には海族のつながりを連想させてくれる金印ロマンをいましばらく壊さないでほしいと願っている。







