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魔法の声 新装版

  • 出版社:WAVE出版
  • サイズ:20cm/637p
  • 利用対象:小学生 中学生
  • ISBN:4-87290-282-3

魔法の声 新装版

コルネーリア・フンケ (著), 浅見 昇吾 (訳)

  • 全体の評価 31件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,99557pt
  • 発行年月:2006.12
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「魔法の声 新装版」

少女メギーの父モーは、物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声を持っていた。9年前、その声に呼びだされてしまった登場人物と引き替えに、母親が物語の世界に消えてしまったのだ。物語から飛び出た悪者に、父と叔母とともに連れ去られたメギーは、悪と立ち向かうはめに。名作冒険小説がたくさん出てくる「物語」をめぐる冒険ファンタジー。【「BOOK」データベースの商品解説】

少女メギーの父は、本の中の登場人物を現実世界へ呼び出す魔法の力を持っていた。その為、悪と立ち向かうはめに! 物語の中にのみこまれてしまった母を助け出せるのか? 本をめぐるハラハラドキドキの冒険ファンタジー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「魔法の声 新装版」

コルネーリア・フンケ

略歴
〈コルネーリア・フンケ〉1958年ドイツ生まれ。ハンブルク大学で教育学を修める。フリーのイラストレーター、作家。ウィーン児童文学賞など多くの児童文学賞を受賞。著書に「どろぼうの神さま」「竜の騎士」など。

ユーザーレビュー- 「魔法の声 新装版」

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6人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/03/22 07:15

タイトル(原題)を作中作と同一にしたのも「はてしない物語」へのオマージュか

投稿者:Leon(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

メギーは古書の修繕を生業とする父親のモルティマと二人暮しの12歳の少女。
父親の仕事柄、本に囲まれて育ったメギーは読書好きで、モルティマも惜しむことなく本を買い与えてくれるのだが、何故か読み聞かせてくれることはしない。
ある日の夜、メギーがいつものように蝋燭に火を灯して本を読もうとすると、窓の外に雨の中で立ち尽くす男の姿があった。
驚いて父親を呼んだメギーだったが、意外なことにその男は父親とは知己であることを知る。
”ほこり指”という変わった名前のその男が現れたことをきっかけに、メギーは父親の声に秘められた不思議な力を知ることになるのだが・・・
モルティマは本を朗読することによってその中に登場する人や物を呼び出せるのだが、制御不能で何が飛び出してくるか判らないという難点がある。
また、何かを呼び出した場合には入れ替わるようにして現実世界からも何かが本の中に入り込んでしまうというのも問題で、実はメギーの母親も彼女が幼い頃にそうして「闇の心」という物語の世界へと消えてしまっていたのだ。
現実と物語世界の交錯というのはあまりにもありがちな設定であるものの、物語の世界へ没入するということはあり得ることで、エンデの「はてしない物語」はその延長線上にあるものと言えると思うのだが、フンケの場合は”こちらからあちら”ではなく”あちらからこちら”という移動を描いて「もしも」の程度がよりリアルな印象を与え、ホラーにも通じるものがある。
しかし、「闇の心」から飛び出してきたカプリコーンには悪役としての迫真性がなく、メギーやモルティマが彼に怖気を振るうほどに白けてしまう。
「闇の心」の登場人物であるカプリコーンの性格は「闇の心」を読まねば実感できないところで、メギー達への感情移入が中途半端になるのがその原因だろう。
”魔法の声”というアイデアはユニークなのだが、「闇の心」が実在するか、実在する物語を「闇の心」の代わりに使っていればメタフィクションとして面白くなりそうだ。
「本」が主題となっていることから、色々な物語、特に子供向けのタイトルが多く登場し、各章にその内容に応じて名作の一部が引用されるという構成は愉しく、本編の中でも「ピーター・パン」からティンカーベルが呼び出されたりするなど、先人である児童文学作家達へのオマージュが感じられるが、それらを未読である読者にとっては意味不明。
本作が魅力的ならば引用された過去の名作へ誘う「読書案内」的な役割を果たすことも出来るのだろうが、先人へのオマージュが先立って直接の相手である若い読者が軽視されてはいないだろうか。

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