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真説大山倍達

  • 出版社:気天舎
  • サイズ:20cm/319p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-434-10319-3

真説大山倍達

基 佐江里 (著)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,52072pt
  • 発行年月:2007.2
  • 発送可能日:7~21日

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商品説明- 「真説大山倍達」

ゴッドハンドの生涯と極真カラテの真髄を、大山倍達総裁自身の生の声を中心に描いた力作。生前の写真や、新聞・雑誌記事等も多数収録。大山倍達の「真実」がここにある…。〔「大山倍達の真実」(1997年刊)の改題改訂〕【「TRC MARC」の商品解説】

関連キーワード- 「真説大山倍達」

ユーザーレビュー- 「真説大山倍達」

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2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/10/13 23:44

こういうとてつもなくスケールの大きな人は21世紀にも現れるのだろうか

投稿者:JOEL(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

 極真空手の創始者である大山倍達総裁が死去したのは1994年である。なんと17年も経過している。大山総裁なき後、後継者をめぐる騒動はあったが、依然として総裁の存在感は大きい。ほかに比べるものがないほどである。

 現在の実戦空手(フルコンタクト空手)は、もとをたどれば、すべて極真空手に行き着く。極真は実戦空手の源流であり、大山総裁はその父である。

 著者は、伝説化している大山総裁の真実を確かめたくて、さまざまな調査をして、本書を著した。特に、終戦から7年後に、全米各地を空手のデモンストレーションのために回ったあたりの記録を懸命に掘り起こそうとする。

 「空手バカ一代」で虚実ない交ぜになっている大山総裁の実像に迫ろうとしているのだ。空手の手刀でコーラのビンの口を切り落として、米国人を驚かせている。このパフォーマンスは効果があったようだ。いわゆる「ゴッドハンド」の呼び名の誕生の瞬間だ。いくら体の大きな米国のプロレスラーでもできないから驚かれ、そう呼ばれた。一方で、ディック・リールという名のレスラーが本当にいて、実際に闘ったのかどうか、著者もとうとう確かめきれない。

 ただ、その調査の過程で、明らかになった事実は、ものすごく興味深い。特に、大山総裁が語った言葉が、たくさん本書には採録されている。その内容は、大山総裁が規格外の存在であることを教えるに十分である。

 戦後の混乱期を生き抜いた傑出した人物によく見られるように、語ることが壮大すぎて、読んでいて、呆然としてしまう。本当かどうかは、だんだんどうでも良くなってくる。このくらいスケールの大きな人だから、実戦空手を創始し、国内外に広め、弟子をたくさん生みだして、いろいろな流派の空手を百花繚乱の世界にまで押し上げたのだ。

 牛殺しの話も興味深い。果たして牛をこんなにも殺すことに意味があるのか。そんな問いを立てること自体が無意味である。規格外の人物には、むしろこうした話がふさわしい。角をつかんで引きずり倒す。何歳の牛が倒しやすいかまで突き止めてしまった大山総裁。

 本書に掲載されている写真から分かる大山総裁の体の大きさにも驚かされる。まるでボディビルである。各界の著名人を引きつけてきた秘密は、あの肉体にあるのかもしれない。
 拳の膨れあがり方も尋常ではない。痛々しいほどだ。そんなにも拳を痛めつけてでも、強さを追求したのだ。今の人間には真似ができそうにない。人前で、拳をハンマーで何度も叩くパフォーマンスをしていたという。そんなにしたら体が壊れてしまう。でも、それを平然とやってのけた。どう考えても規格外だ。

 大山総裁の語る言葉を味わっていると、まるで今でも生きているかのごとく感じられる。死去して17年経っても、生命感に満ちあふれている。
 こういう空手家が20世紀にいて、70年の人生を駆け抜けた。それだけで十分だ。空手界の至宝であり、神様でもあった。

 

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