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紙の本
天璋院篤姫 新装版 下 (講談社文庫)
著者 宮尾 登美子 (著)
将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死。篤姫は、家定との結婚が斉彬の遠大な野望であったことを知り慄然とする。天璋院となったのちも総帥として大奥を統べ、皇妹...
天璋院篤姫 新装版 下 (講談社文庫)
天璋院篤姫(下)
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商品説明
将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死。篤姫は、家定との結婚が斉彬の遠大な野望であったことを知り慄然とする。天璋院となったのちも総帥として大奥を統べ、皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末を徳川家の人間として徳川宗家のために生き抜いた篤姫の偉大な生涯を描いた歴史長編。【「BOOK」データベースの商品解説】
2008年大河ドラマ「篤姫」原作
大奥3000人を率い、皇妹和宮を迎えた篤姫の矜持。
将軍家定の急死、継嗣をめぐる幕府内の対立、養父斉彬の死。篤姫は、家定との結婚が斉彬の遠大な野望であったことを知り慄然とする。天璋院となったのちも総帥として大奥を統(す)べ、皇妹和宮の降嫁、大政奉還等、激動の幕末を徳川家の人間として徳川宗家のために生き抜いた篤姫の偉大な生涯を描いた歴史長編。【商品解説】
目次
- 継 嗣(承前)
- 降 嫁
- 動 乱
- 余 生
- 書き終えて
- 対談『天璋院篤姫』について
- 綱淵謙錠・宮尾登美子
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紙の本
篤姫のしあわせとは?
2008/12/08 22:13
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト館 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この小説の語り手は、
最初から最後まで主人公のことを
幼名の「一」でも「敬子」でも、その人生の大半であった「天璋院」という名前でもなく、
「篤姫」と呼び続ける。
夫である将軍が生きている間の呼び名である。
嫁ぎ先で唯一の理解者となった夫がいる間が、
主人公のしあわせだったのだろうか。
さて、下巻では和宮の姑となり、
その摩擦に悩まされる上に、
徳川時代が終わってしまうという大きなことが次々と起こる。
若い頃よりもきっぱりとしていて、
そして少し頑固でもあると思う。
女は常に政治の表舞台からは隠れ、
教科書にもほとんど載らない。
だが篤姫という人は、大奥という大きな組織の上に立ち、
そしてその終わりを見届け、
その後の徳川家にも崇拝されていく。
教科書に載らなくとも、
また表舞台からは隠れていても、
それはすごいことである。
彼女が今生きていたらどうなるか。
封建制という中で生きていたにも関わらず、
その考えが当世風でないと悟り、
女子であろうと何でもできる世の中ならば、
大きなことをしでかそう、と思うのではないだろうか。
そして、彼女は史書好きだから、自分について書かれた本を読み、
「どれもこれも違う!実は・・・」と
強く自分の主張を述べるのではないか、とひそかに期待している。
紙の本
複雑な思い
2019/10/24 20:15
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の徳川慶喜のイメージが強すぎて、実は名君だったなどと聞いても信じられません。また和宮への複雑な思いも読み応えがありました。
紙の本
感動
2016/11/30 00:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uma - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かったです。
篤姫の本質というか、人間性、価値観は昔から変わっていない。
変わっていないが、
母、菊本、幾島、滝山、和宮と多くの人に刺激を受けながら、
大きく成長していく姿。
人はこうやって大きくなっていくんだなあ・・と。
江戸城開城前夜、薩摩から篤姫を引き取る使者が来たときの、
篤姫から滝山への口上。
意地とプライドと少しの悲しみが混ざった、素晴らしいメッセージだったと思います。
うまくいく時もいかない時もある人生。
自分も矜持を持って頑張らないといけないなあと勇気づけられました。
紙の本
篤姫の生涯
2020/03/05 13:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:扇町みつる - この投稿者のレビュー一覧を見る
篤姫の人生が生き生きと描かれていました。