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ゲーム的リアリズムの誕生(講談社現代新書)

  • 発行年月:2007.3
  • 出版社:講談社
  • レーベル:講談社現代新書
  • サイズ:18cm/339p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-06-149883-9

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ゲーム的リアリズムの誕生 (講談社現代新書 動物化するポストモダン)

東 浩紀 (著)

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702(6pt) ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2

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日本で流通する「文学」のひとつの展開を追跡し、それを通して社会と物語の関係について考える、ポストモダン論でありオタク論であると同時に文学論でもある一冊。「動物化するポスト...続きを読む

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商品説明

日本で流通する「文学」のひとつの展開を追跡し、それを通して社会と物語の関係について考える、ポストモダン論でありオタク論であると同時に文学論でもある一冊。「動物化するポストモダン」の続編。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

東 浩紀

略歴
〈東浩紀〉1971年生まれ。哲学者・批評家。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。東京工業大学世界文明センター特任教授。「存在論的、郵便的」で第21回サントリー学芸賞受賞。

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現代文学認識論の最高峰。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2008/09/07 13:34

評価5 投稿者:ばー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 東は、もとは現代思想の分野の人で、オタク分野まっしぐらの人ではない。講談社べったりのサブカルの権威のようにも見えるけど、東自身の態度は客観的な態度でオタクを扱っている。ポスト東の芽がちらほらと見えているようだけど、先人(大塚英志は正直東をどう思ってるんだろ)からのお墨付きを受けた、現状認識論者の一人としては優れた評論家の一人である。

 前作、『動物化するポストモダン』で東が描いた現在のデータベース社会は以前隆盛を極めている。現在の物語を巡るポストモダン化は拡大の一途を辿っている。この点に即して今著も書かれたのだけど、前作に比べ、より文学の比重が増し、オタク的作品を多く扱うなど、東も言っているように、今作は前作を踏まえての応用編になっている。と言っても、前作読まなくても今作だけで十分理解できますから安心してください。

 私にとってこの本は、本の読み方、捉え方がまるっきり変わってしまうほどのインパクトを持つものだ。
 この本には様々なことが書かれていて、全てを私が紹介するよりも、「とりあえず何も言わずにこの本を読めば良い」レベルにまで達しちゃってるので、あんまここでは書きませんが、その中でも一つ、印象に残ったことを挙げれば、それはつまり、「今までの読み方では対応できない本が出現してきていて、こちらの(読者の)読み方を使い分けなければ、面白さ、すごさ、を全然理解できない」ということ。
 今までの読み方を「自然主義的読み方」(近代から続く一般的な小説)、「ライトノベル的読み方」(そのままずばり)とに分けて読まなくちゃならんよ、って東は言ってる。的確であり、まさしく秀逸。
 その他にも、これら二つを含んだ、ゲーム的リアリズム、読む媒体の如何を問うのではなく、その作品の周囲の環境(読む人間、作られた時代、など)を考える環境分析論、などが散りばめられている。

 まさしく画期的な話ばかりで、「その通り!」と思う箇所(ひぐらしのメタフィクショナルな点など)がバンバン出てきて、久しぶりに読書を通じての気分の高揚を味わった。

 だけどもだけども、オタク的文化には深い記述、多種多様な参考文献などがあるけど、文学の方にはあんまりありませんね。オタク的文化ありきで論を展開しているから、どうしても本格的な文学論にはなってないような。確かにですよ、これだけの読み方の区別化を示した後で、一般文学について論じるとなると、「なんだか意味ねー」感はアリアリだけど。扱う対象を飛躍させなければならないのは分かるけども。

 そこの部分の物足りなさは確かにある。一連のオタクブームはブームでしかないでしょ?と反証することも出来る。ただ、歴史を見ても分かるように、文化の反動運動がまだオタク的文化に対しては生まれてきていないように、どうやらゆるやかと、本当に東が言っている世の中になってきているようにも感じる。近い将来には本の二極化など言わずに、のんべんだらりとオタク的文化が浸透するのかもしれませんね。その是非など問うまでもないような社会に。

 ただ一つ。名著かどうかは各人が評価することなので、もっとも私は「これ傑作だ!」って言えるけど、そこは置いておいて、とりあえず読書人はこれを読まなくちゃいけません。
 前作に比べ、やや偏りが見られるかもしれない。だけども今作はオタク的文化を通した、客観的な、とっても優れた現代文学認識論であると共に、「ライトノベル的読み方」を知らずオタク的文化を毛嫌いしている人にとっては良い入門書にもなる一冊ですので、是非ご一読を。

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0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/03/16 16:07

評価5 投稿者:講談社 - この投稿者のレビュー一覧を見る

話題を呼んだ前作『動物化するポストモダン』より5年半の待望の続編です。
今回の本では、前作の問題意識(オタクの消費行動を分析することで現代社会を読み解く)を引き継ぎつつ、さらに「涼宮ハルヒ」シリーズなどのライトノベル、「ひぐらしのなく頃に」などのゲーム、舞城王太郎の小説などの読解を通じて、日本の物語
(文学)の行方について解いていきます。明治以降の「自然主義的リアリズム」、大塚英志の「まんが・アニメ的リアリズム」に対して「ゲーム的リアリズム」とは何か? まさに文芸批評の枠を超えた快著です。
イラストは有川浩さんの「図書館」シリーズなどで人気の徒花スクモさん。本のイメージにあわせて描いていただきました。
*
序章 ポストモダンと物語
第1章 理論
A 社会学
ライトノベル/キャラクター/まんが・アニメ的リアリズム/
想像力の環境
B 文学 Ⅰ
私小説/まんが記号説/半透明性
C メディア
ゲームのような小説/ゲーム/マンガのおばけ/ゲーム的リアリズム/コミュニケーション
第2章 作品論
A キャラクター小説
環境分析/『All You Need Is Kill』/死の表現/構造的主題
B 美少女ゲーム
小説のようなゲーム/『ONE』/メタ少女ゲーム/『Ever17』/ 『ひぐらしのなく頃に』/感情のメタ物語的な詐術
C 文学 Ⅱ
『九十九十九』/メタミステリ/プレイヤー視点の文学/世界を肯定すること
*
東 浩紀(あずま ひろき)
1971年生まれ。哲学者・批評家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。
2006年10月より、東京工業大学世界文明センター特任教授。
単著に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『郵便的不安たち』(朝日新聞社)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、共著に『自由を考える』『東京から考える』(以上、NHKブックス)、編著に『網状言論F改
ポストモダン・オタク・セクシュアリティ』『波状言論S改 社会学・メタゲーム・自由』(以上、青土社)など。

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状況と孤独

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/05/06 13:58

評価3 投稿者:わたなべ - この投稿者のレビュー一覧を見る

あずまん五年半ぶりの著作はなんと文芸批評だったというのは少々驚きだが、むしろそれは驚くようなことではなく、《文芸》というジャンルの「孤独さ(アドルノ的な意味での)」を表しているのかもしれない。もっとも、あずまんの「文芸批評」は、社会学とマクルーハン流のメディア論を分析の道具に使った独特な文化状況論でもあって、それが日本社会一般について語っているようでもありながらむしろ彼自身の実存そのものから発した意識の相克を描いているようで、理論的であるにもかかわらず生々しい告白を聞いているような感触がある。むろん、あずまんの著作の魅力はむしろこの生々しさにほかならない。たとえばこの著作では、ポストモダンな生での「選択」をめぐる実存を描く「ゲーム的リアリズム」という技法/様式の提示が、彼自身の人生において子供を持ち育てる責任を引き受けた「決意」とどこかで呼応しているように見えるというようなかたちでである。
内容について検討すると、第一部の理論篇ではいわゆる〈キャラ〉を媒介にしたメタ物語的想像力による作品構造の組み立てを「ゲーム的リアリズム」として概念化するわけだが、まあ基本的に私小説とメタフィクションは自然主義とロマン主義が盾の両面であるというのとほぼ同じような意味で同じ自己言及的な構造を有しているというのはもはや常識に属すると思うのだが、なんというか、やっぱり「いまどき??」という気持ちが湧いてくるのを避けられない。これは批評的には機能しない概念だろう。もっとも、何故ある種の作品(ライトノヴェルと俗称されるところの)がある種の読者層を熱烈にさせるのか、という問題——それは文学というよりは社会学の問題だ——には、この理論篇はわりと明快な回答を差し出していて説得的である。第二部の作品論篇が、非常に明快で緻密に練り上げられた分析を施しているにもかかわらずまったく面白くないのは、やはり「ゲーム的リアリズム」の概念を支える図式があまりにも単純すぎるためではないかと思う。たとえば絵画に対する批評的意識からマレーヴィッチが描いた三角形や正方形が、やはりさっぱり面白くないというのと似ている。作品の構造は作品の面白さを保証しないし(批評的には面白い素材になるのかもしれないが)、というよりもむしろ作品を受容するというのはつねに構造からの逸脱を伴うノイズに満ち満ちた具体的な経験で、それは楽しみに本を読む習慣のある人であれば日常的に知っているはずである。文学というよりもむしろ「物語(的想像力)」の社会的な受容状況についての分析としてとても面白かったが、やはり私は物語よりも文学に、つまり「文字で書かれた娯楽メディアとしての本(及びそれに準じるもの)」のほうに興味があるのだと思う。この本を読んでいると、伝統的な文学として小説だけが論じられているのにどうしても違和感があり、詩やエッセーも文学の中核だと思っている私にとって「物語」は文学の題材のごく一部に過ぎず、文学の本体は文章そのものにあるわけで、構造だけでは骨格を見てその人を判断せよというに等しい。肌や肉の手触りや温度なくして人と愛しあうことができないように、物語だけでは文学作品を読む気にはなれないし、もちろん私の読書の快楽を他人の視線によって意味付けようとも思わない。ようするにこういう批評を読むと、私は人生において欲望よりも快楽にこそ重きを置いているのだと改めて思い知ることになるのだが、私は結局のところ自分の知っていることしか知ろうとしない鼻持ちならないブルジョワ的読者なのだろうか、とも思わないでもない。いやいや、しかし当然ながら人は文学のみで生きているわけでもなく、本を読んでいるわけでもないので、現代日本の文化論の一つとしてとても面白い本であったことには違いなく、この「続き」も読んでいこうと思う。

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評価4 投稿元:ブクログ

2007/11/13 11:42

「どえりゃ〜面白ぉていかんわ」と言うほど手放しで絶賛はできないけれど、かなり面白かった。ポストモダン的なリアリズムを「まんが・アニメ的リアリズム」と「ゲーム的リアリズム」に腑分けした上で(それは現実と言葉の対応関係で区別される。前者は身体性と記号性の乖離に苦悩するリアリズム、後者はその乖離を諦めた上で、なおかつ現実にアプローチする可能性を持ったリアリズム)、ライトノベルおよび美少女ゲームの文学史上における意味と、ポストモダンにおける人間のあり方について考察していく。

僕はラノベの一冊も読んだことがないし、美少女ゲームもほとんどやったことがない。あるのは、昔セガサターンで『下級生』というゲームをやったのと、プレステで『ときメモ』をやったくらいだろうか。だから、この本に書いてあることが妥当なのかどうかいまいちよくわからないが、ともかくもラノベや美少女ゲームが社会のなかで(たぶん)周縁的な位置づけを与えられているような気がするので、だとするとそれを分析することは社会を知る上で非常にまっとうな素材といえるなあ、と感じた。一般的に、どこにどういう境界線が引かれているかを考えることは、「こちら側」と「あちら側」の差がどのようなものであるかを分析するときに有効な手段だろうから。

ただこの本で述べられている「環境分析」って、ほんとに文学の側で全然やられていないことなの?だとしたら文学というのもけっこう怠慢だなあ。歴史学では、ある史料(テキスト)にはどうしたってその時代の何らかのバイアスがかかっていると考えて、だからこそ、、それがどういうバイアスかを解きほぐすことが目的となる学問だと思う(もちろんそこにどういうバイアスを見出すかは、論者により千差万別だが)。だから、ある作品に対してそれがどういう「環境」の影響を受けているか、っていう視点自体には特に驚きは無かったなあ。ただ、この本が描き出している現代の「環境」じたい(たとえば、現実と虚構に対する「実存」の在り方)は、「ほお〜そうですか」的な驚きをもって、読むことができた。

評価4 投稿元:ブクログ

2007/06/03 22:46

物語が細分化した「ポストモダン」社会に於けるライトノベルをはじめとしたキャラクタ・エンターテイメント作品(小説・アニメ・ゲームetc)の役割とは何か、を論じる本、なんだと思うが、そもそも議論の出発となっている「ポストモダン」については前書参照ということでこの本だけだと議論の出発でつまずきかねない。とはいえ、前半は大塚英志や稲葉振一郎らの議論を引用しつつ、慎重に議論を進めており、なかなか面白く読める。ただ、後半の作品論となると、対象となる作品に触れていないとツラい部分が少なくないのは仕方ないところなんだろうか・・・(全く読んでない本の詳細な書評を読まされているあの微妙な感覚だ)90年代〜00年代に現出したキャラクタ文学に見られる新種の物語性に注目した文学論と見れば、興味深く読めると思う。この手の書籍を単なる深読みとしか取れない人には向かない本だろうね。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/06/29 14:53

乱暴に要約すれば「ポストモダンをオタ文化で読み解け」の前著から一歩進んで「ポストモダンの文学はラノベと美女ゲで読み解け」という物語論へ。環境分析的読解という深読み技術の提示はそれなりに意義があるものの、大塚論を参照しすぎなところが引っ掛かったり。ところでオビの徒花スクモ氏のポスモたん(勝手に命名)イラストいいですね。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/05/31 13:44

2007.05 ライトノベルからみたポストモダンであり、新しい文学の可能性?ともいえるのではないか。もう少しライトノベルや美少女ゲームに詳しいと深く理解できたと思います。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/03/20 23:53

分析はまともで面白い。ただ前提となっている「ポストモダン的現実」というものがどこまで普遍的なのかという疑問はあるし、筆者は否定してるものの、実は割と古典的な分析を新しい対象に向けているだけのような気もする。

評価3 投稿元:ブクログ

2008/04/05 21:33

コンテンツ志向かコミュニケーション志向か。動物化するポストモダンの続編。大きな物語が失われた後の、メタデータ小説へという件が面白い。環境分析という外部環境から文学、ゲームを読み解いていきます。

評価5 投稿元:ブクログ

2008/10/11 10:58

10月10日読了。1970年以前から存在する「自然主義的リアリズム」に対し、ライトノベル・美少女ゲームなどオタクが愛好する物語に特徴が顕著な「ゲーム的リアリズム」を持つ物語とは何か?について解き明かす本。自分の興味分野と重なり合う部分も多く、実にスリリングで面白かった!!世界と物語を1対1で紐付け(言語の透明性)、たった一つの不可避的な結末に向かう自然主義的物語に対し、「キャラクターの立った」登場人物を、幾多の可能性を持つ世界に投げ込んで「複数の可能性の中の一つの可能性」として選択された物語を語るゲーム的リアリズムを持つ物語・・・。「ひぐらしのなく頃に」が持つゲーム性(詐術、と称されるが)への分析など、大変興味深い。

評価4 投稿元:ブクログ

2008/11/28 23:47

11/16読了。あぁ、なるほど。

マンガの、しかも出題編しか読んでおらず、原作をプレイしていないから当たり前なのだが、「ひぐらし」がどうしてあのような構成を採っているのかさっぱりわかっていなかった。が、この本を読んで納得。なるほどそういうことだったのか。他にも興味深い内容で、すごかった。新書ってこんなにわくわくするものだったかしらん。1.5時間で読了してしまった。面白い。

評価3 投稿元:ブクログ

2007/09/05 20:33

いま流行のオタク文化を理論化している。「大きな物語」の終焉によって、現代人は、キャラクターすなわちあたかもゲームのプレイヤーであるかのような錯覚を抱きながら、同時にそれを自覚して実存性を見出す。それ自体は「小さな物語」であるのだが、その錯覚を抱く対象はゲームの中であれアニメの中であれ「戦争」や「正義」、「愛」といった「大きな物語」なのである。そういう実存性のストーリーや、キャラ萌えやらラノベ的手法やらが閉塞しつつある純文学にある種のヒントなんじゃないかとかそんな感じ。

評価5 投稿元:ブクログ

2007/12/12 21:42

大塚氏と比較するとアカデミックでその分とっつきにくい印象。半分が美少女ゲームを題材に論が展開されたのでどうにか面白く読めました。

評価4 投稿元:ブクログ

2010/07/13 17:20

前半ではラノベを社会学的・文学的見地から紐解いていく。後半はゲーム的リアリズムというアプローチから展開される個別の作品論。個人的には本書の主題だと思われるゲーム的リアリズムの話題に入る前のポストモダン論のほうがとても興味深く読めた。ゲーム的世界観から現実を描く手法なんかはオタクやってれば体感的に気付いてることだしね。前半部分はラノベ的なものを好きな人・懐疑的な人、書いている人・書きたい人は、若干難しいかもしれないけどぜひ読んでほしい。

評価4 投稿元:ブクログ

2010/04/06 18:31

ライトノベルの起源がソノラマ文庫やコバルト文庫に遡るというのは理解できなくもないんだけど、昨今話題の「ライトノベル」とは何か匂いが違うだろう…?という感は否めなくて、この手の出しにくい感じはいったい何だ?と思いつつ、恐る恐る?手を出してみた「イリアの空、UFOの夏」は結構それなりに面白く読めたのだが、それでもこれは読む人を選ぶのだろうなぁ・・・?という感触は、この本を読んで “当たり” と知る。(^^;)
「ゲーム的リアリズム」とはするどいご指摘!
しかも、そのゲームが特に「美少女ゲーム(ギャルゲー、エロゲー、萌えゲーなどと言われるやつ)」で、そのゲームのシナリオライターが人気の「ライトノベル」作家とな。
ゆえに美少女ゲームユーザーと、このライトノベルの読者層が重なるそうな。
それでかーー!、と納得。(^^;)「手が出しにくかった」原因がはっきりわかったよ。
とはいえ、気になっていた作家の名前が何人か出てきてて、へぇ~と改めて興味も持ったのだけど、この本を読まずにそれらの作品を読んで感じた感想と、そのあとこの本を読んでいたらどういう感想を持っただろう?と思うと早く読んでおけばよかったなと、ちょっと「しまった」感もあり。(^^;)
それにしても、これらのキーになる作家たちが「1973年」前後生まれ。
グーグルや楽天やライブドア・・・、彼らも「1973年」前後生まれ。(^^;)
なるほど、「電脳世界」の構造を理解しがたい人にはこの「ライトノベル」の面白さはまるで理解できない、ということになるのかもしれない。

あぁ~、あと、wikiの中の「ライトノベル」に引用されてる文章が、この著者の文章だとわかる。

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