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紙の本
会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)
著者 江上 剛 (著)
どんなに尽くしても、会社は平気で社員を放り出すものだ。だったら、思い切って会社を辞め、新しい一歩を踏み出してみては? 26年間勤めた銀行を辞めて作家に転身した著者が語る、...
会社を辞めるのは怖くない (幻冬舎新書)
会社を辞めるのは怖くない
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商品説明
どんなに尽くしても、会社は平気で社員を放り出すものだ。だったら、思い切って会社を辞め、新しい一歩を踏み出してみては? 26年間勤めた銀行を辞めて作家に転身した著者が語る、新しい人生を送るための準備と心構え。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
江上 剛
- 略歴
- 〈江上剛〉1954年兵庫県生まれ。第一勧業銀行に入行、97年の総会屋事件当時は広報部、本店審議役として対応した。2002年「非情銀行」で作家デビュー。ほかの著書に「円満退社」「銀行告発」等。
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紙の本
私は○○で会社を辞めました
2008/06/13 16:51
8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう何十年も前になるだろうか、「読んでから観るか、観てから読むか」という宣伝惹句があったが、さしずめこの本の場合は「読んでから辞めるか、辞めてから読むか」ということにでもなるのだろうか。個人的な話で恐縮だが、私も先日会社を辞めた。そして、その後でこの本を読んだのだが、辞める前に読んでいたら会社を辞めなかったかといえばそういうこともないだろうし、だからといって積極的に辞めただろうということもなかったにちがいない。会社を辞めるということは、つまり人にどうのこうの言われてするものではないということだ。
その逆もまた真実で、辞めたいやめたいと思っている人が他人から言われて踏みとどまるのも「退職」という縁がなかったということになる。では、どういう人がこの本を手にするのだろう。勿論今「辞めたい」と思っている人なんだろうが、私なんて会社勤めを三十年近くして「辞めたい」と思ったことは数限りなくある。そのつどこういう本を読んでいたら書棚は溢れ出していただろう。所詮そういうことだ。私の場合、「じゃあ、辞めます」の一言で辞めたのだが、この「じゃあ」の前の諸々こそが重要で、どれだけ言葉をつくしても結局は他人にはわからない自身の事情ということになるのだろう。
いったい「会社を辞める」ということはどういうことなのか。「お金を稼ぐ」ということをやめることなのか、「組織」から出るということなのか、あるいは「自分の人生にかかわっていた生活の一部」と決別することなのか。もし、今会社を辞めたいと考えている人がいるとすれば、自分は何をやめようとして、何を怖がっているのか、よく考えたほうがいい。その上で、その恐怖心がやめたいと思っているものと比較して大きいのであれば、やはり「会社」に踏みとどまるにこしたことはない。なにしろ、ある意味「会社」とは住み心地のいいものだから。「辞めたい」感情なんて、すぐさま消えてしまう。もっとも、それは何度でも起こる感情ではあるが。
私の場合、今までお世話になっていた「会社」を「じゃあ」の前の諸々の思いから辞めたのだが、これからまったく自由に暮らすかといえば、多分またどこかの「会社」で働くことになるのだろう(この本の中でも次の組織での仕事のやりかたを書いているから、この本自体全く自由人になることを勧めているわけではない)し、今や「退職」はそれほど勇気のいることではなくなっているのかもしれない。というよりも「会社」というものが働く意識を向上させない場だとしたら、やはりそこからは一旦サヨナラするしかないのだろう。大事なのは、「会社」という器ではなく「働く」という意識の問題なのである。
紙の本
魑魅魍魎の世界からの確信的離脱話。
2008/05/11 08:29
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:佐々木 昇 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者と同じ年代に属する身にとって、共感することしきりだった。
当たり前のことが、当たり前に書いてあるだけだが、その当たり前のことに共感するのにいったいどれだけの月日を要したことだろう。
がむしゃらに突っ走って、部下を守るため会社のためと頑張ったにも関わらず、意図せぬアクシデントに巻き込まれると会社は冷たい。言下に「辞めろ」とは言わないまでも、「辞めて欲しい」というのがみえみえの態度で会社は接してくる。こういった経験を一度でもすると、気力は萎えてしまい、斜に構え、一歩下がって物事を見てしまう。すると、法人格という妖怪の存在に気づく。
いまだに「オレが」と口にする輩をみると、そのうち妖怪に食われてしまうのにと思ってしまう。
この本を読んでいて思ったのは、著者は確信犯ではなかろうかということだ。
突然、会社を辞めると家族に宣言するわけだが、それ以前から着々とリタイアメントに向けての構想をもって実行してきているからだ。
総会屋事件を収束させる過程において銀行の行く末と自身に対する最終的な処遇結果が読めていたのではと思う。囁かれる「たられば話」よりも、会社を利用するだけして、毎朝4時起きで小説を書いて準備に入っていたのではと想像する。
そして、早期退職制度の提示によって安全ピンが抜かれ、本末転倒の資本金増強のノルマが叫ばれたことで退職届けのトリガーを引いてしまったということだろう。
著者の周辺での退職後の先輩諸氏の生き方や行動を紹介されているが、むしろ、もう少し著者自身のリタイアメントプログラムを紹介するページを割いても良かったのではと思う。
なぜなら、世間には子会社も関連会社もない、早期退職制度による割増の退職金もない会社が多く、一流企業、それも銀行のような企業に勤めているサラリーマンばかりではないからだ。セカンドステージに進むには、計画性をもってあたらなければならないという啓発の書として参考にはなるが、まだまだ隠れたノウハウの部分が露になっていない。
それを公開することで、団塊の世代前後向けの読み物から幅広い年齢層向けの一冊になるのではないかと思う。
紙の本
実は,会社を辞めるのは怖い!
2008/07/27 00:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
このタイトルからすると無責任に会社をやめることをすすめる本のようにみえる.しかし,実は著者は「会社を辞めるのは慎重に」というか「会社を辞めるのは怖い」とかんがえている.やめる決心をすることをすすめているが,そのときにどう判断したらよいかを真剣にかんがえ,つたえようとしている.
紙の本
団塊世代のエリートリーマンのホンネがわかる本
2008/06/01 02:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BM1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
転職指南本かと思って手に取ったが、まったく違った。けど本の趣旨とは別の意味で興味深く、読んでしまった。
この本は
・団塊世代前後で退職が近い
・大企業に勤めていて、ある程度のポジションがある
人向けに書かれている。
内容は会社を辞めた後のことを考えて会社に頼らない生き方をすすめている本で、まあごもっともという感じだが、図らずも団塊世代の(エリートリーマンの)本音が露わになっているような気がする。例えば、
会社の申請書類に別のことを考えながらぽんぽんはんこを押すのではなく、内容をきちんと見て、現場のことを意識して書類を処理しましょう、視野が広がって辞めた後の役に立つかもしれないよ
みたいなアドバイスが書かれている。
どうなんだろうか?著者の考えはご尤もだが、一般にはボーっとして書類処理をしている管理職が多いってことだよね?
私の勤める職場のお偉いさんなんかも(そうかもしれないとは思っていたが)たいして考えもせず書類を処理してるのかなー、なんて考えたら暗澹たる気持ちとなった。
他にも
・関連会社に転出しても、元の会社の肩書きにこだわる
・転籍や天下りの際には、秘書や専用車の有無を選択基準にする
など、しょうもないエピソードがいくつも載っている(もちろん著者は否定的に捉えているわけだが)。
企業をひっぱっていくべきエリート管理職が、こんな意識でいるなんて・・・
世代ギャップも感じた。団塊世代は右肩上がり時代の終身雇用の意識が抜けてないってことなんだろうか。
この本を読んで「ほう、なるほどなあ」なんて感心している部長さんやら役員さんがいたとしたら、そんな会社は先が長くないのではないか・・・