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ハイドラ

  • 出版社:新潮社
  • サイズ:20cm/137p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-304531-1

ハイドラ

金原 ひとみ (著)

  • 全体の評価 32件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,26036pt
  • 発行年月:2007.4
  • 発送可能日:購入できません

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商品説明- 「ハイドラ」

迫ってくる体温を感じながら感じた、世界が変わっていくのを—。堕ちてゆく痛み、翳りない愛への恐れ。自身に注がれる冷徹なまなざし。クールさと瑞々しさをともに湛えた最新恋愛長篇。【「BOOK」データベースの商品解説】

迫ってくる体温を感じながら感じた、世界が変わっていくのを−。堕ちてゆく痛み。翳りない愛への恐れ。自身に注がれる冷徹なまなざし。クールさと瑞々しさをともに湛えた恋愛長篇。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ハイドラ」

金原 ひとみ

略歴
〈金原ひとみ〉1983年東京生まれ。「蛇にピアス」ですばる文学賞、芥川賞を受賞。その他の作品に「アッシュベイビー」「オートフィクション」など。

ユーザーレビュー- 「ハイドラ」

全体の評価
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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2010/11/26 15:53

ハイドラ、依存なしには生きられない

投稿者:YOMUKO(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

Hydra。ヒドラ。親の身体から発芽する細長い身体に触手をつけた小さな生物。あるいはギリシア神話の怪物。

早希、体重35キロ。自己評価は「読者モデル上がり」のモデル。

早希を発芽させた親、彼女をモデルとして世に送り出した人物は「過剰な自尊心とナルシズム」を持つカメラマン新崎。

早希は新崎を愛しながら憎み、「彼の望みがそのまま私になる」というほど精神的にも経済的にも依存している。

その関係は、男女の仲でありながら、親子のようだ。父親というより、むしろ、一般的には母親的な。どれほどすがっても、それは崩れそうな腐った関係でしかない。

早希は子が親に見捨てられるのと同じ恐怖を、新崎に感じている。それは彼女にとってアイデンティティの崩壊。だから捨てられない=太らないために、食べものを密かに「噛み吐き」する。

よりましな選択があり、自立する能力があるのに、早希は狂った依存、狂依存から脱却できそうになく、また、根本的な原因であろう自らの家族関係には目を向けない。

早希と同類のリツが言う。

「そんなに簡単に、簡単な人間に戻れると思いますか?」「一足す一はゼロみたいな、歪んだ図式で世界を捉えていた人が、常識的な世界に戻るのは、難しいと思います」(P126 )

この話が、世代に関係なく、私のような中途半端なババアにも共感できるのは、早希やリツの本質が、昭和な主婦と変わっていないからだ。

他者に経済的、精神的に依存し、じぶんの境界線をあいまいにし、アイデンティティを他者と重ね合わせて生きている。

痛みの表現はデビュー作『蛇にピアス』をピークとしてマイルド化、ひりひりする痛みを薄め、文学性をキープしたままポピュラーな小説としてこなそうという実験か。

金原ひとみが書く小説であれば、どんな作品であれ、つきあう気持ちでいるが、ファンとしては、表現の過激さではなく、問題と向き合う深さで、さらに突き抜けて欲しい気がする。


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3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/06/21 00:23

金原ひとみの新天地。

投稿者:由季(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

懲りずにまた金原ひとみを読んでしまいました(;^_^A
でもでも!確か作品紹介の記事をどこかで読んだときに、今回はナチュラルな作風というのを見たので、読もうという気になったのです!
確かにナチュラル!
主人公が「噛み吐き」をしてしまうという設定は、やっぱり金原ひとみだなぁと思いましたが、本当エグい表現もセックスシーンもほぼカット。
思いきりの良さにびっくりです。
話はというと、ナチュラルになった分パンチが少ないような気がしましたね。
ナチュラルさを強調しつつ、大胆に。
次回作はそれを期待します。

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