音楽を「考える」 (ちくまプリマー新書)
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- 税込価格:798円(22pt)
- 発行年月:2007.5
- 発送可能日:7~21日
- 本 新書
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商品説明- 「音楽を「考える」」
私たちはなぜ音楽を「聴く」のか? オーケストラが奏でる圧倒的な美しさの背景には、「生きる」という通奏低音が響いていた。脳科学者と作曲家が出会い、音楽の「美しさ」というミステリーを語り尽くす。【「TRC MARC」の商品解説】
目次- 「音楽を「考える」」
- まえがき-「聴く」ということ 江村哲二
- 〈第1楽章〉音楽を「聴く」
- 世界には掛け値なしの芸術作品が存在している
- モーツァルトが抱えていた「闇」は創造の本質を物語る
- 世にも美しい音楽と数学の関係
- 「耳を澄ます」という芸術がある
- 自分のなかにある音を聴く《4分33秒》という思想
- 創造するとは、自分自身を切り刻むということ
- 「聴く」ことが脳に及ぼす影響とは?
- 〈第2楽章〉音楽を「知る」
著者紹介- 「音楽を「考える」」
茂木 健一郎
- 略歴
- 〈茂木健一郎〉1962年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー。
〈江村哲二〉1960年兵庫県生まれ。作曲家。金城学院大学人間科学部教授(作曲学)。
ユーザーレビュー- 「音楽を「考える」」
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2009/03/07 17:45
作曲とは自分の内部を聴くこと
投稿者:k-kana(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の共著者である作曲家の江村哲二さんは、惜しくも47歳で2007年に亡くなられた。脳科学者・茂木健一郎との対談は興味深いものだ。
江村さんが提示するのは、作曲=創造、この楽想、このアイデアは一体どこから来るのだろうということ。作曲とは聴くということ。自分の内なるところから湧き上がる音の響きにじっと耳を澄ますこと。このことを教えてくれたのは武満徹の音楽であると言う。
創造とは、自分自身が現実の世界に在るものを見たり聞いたりした経験の積み重ねが、脳内に長期記憶として蓄えられ、それが何らかの外部刺激によって想起され、複数が組み合わされて元のかたちが変貌して意識の中に創発されること。だから、作曲するということは、自分の内面を「聴く」ということにほかならないと。
茂木健一郎はこう言う。創造という行為は、99パーセントが先人の業績や既存のテクノロジーを学ぶこと。インスピレーションはあとの1パーセントしか必要ない。それがオリジナリティとなる。オリジナリティの発揮には、いろんな曲を聴いて、作品に接すること以外にないのだろうと。
人間では視覚的な注意が最も支配的である。何を見ているかによって、脳が活動するための資源のかなりの部分が使われる。だから、視覚では空間的な特定の方向に注意が向き、見える範囲の限度がはっきりしている。それに対して聴覚の特徴は、空間的な限定がないということ。視覚よりも聴覚のほうが全体性や多様性に強い結びつき、「耳を澄ます」ということの重要性を裏づけている。
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