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デミアン 改版(新潮文庫)

  • 発行年月:2007.5
  • 出版社:新潮社
  • レーベル:新潮文庫
  • サイズ:16cm/254p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-10-200102-8

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デミアン 改版 (新潮文庫)

ヘッセ (著), 高橋 健二 (訳)

紙書籍

497 ポイント:4pt

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518(4pt) デミアン(新潮文庫)

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永遠のテーマ

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/12/12 23:46

評価5 投稿者:hachi - この投稿者のレビュー一覧を見る

10歳の少年だったシンクレールが、デミアンという
少年に出会い、それがきっかけで今後の人生が自分自身
を見つめるとともに、少しづつ変わってゆく。

最初は気弱な少年が、いつしか飲食店で不良少年たちと
酒をあおるようになり、そのうち恋に目覚めその生活
を改め、その後は自分に助言をしてくれる新たな友人に
出会い、18になったころに再びデミアンに再会する。

シンクレールがデミアンと密接に接触するシーンは
出会った10歳くらいのころと、ほぼラストの方に
あたる18歳をすぎたころだけである。
しかし、シンクレールにはデミアンという人間が
言葉も姿もなくとも、いつもそこについている。
それは不良少年と一緒にいた頃もそうだし、新たな
友人に会ったときにも変わらない。
デミアンはそれだけ、シンクレールに影響を与えた人間だったのだ。

デミアンははじめに「カインとアベル」の話を持ち出し、
殺されたアベルよりも、カインの方が偉いのではないか、
という一つの説を教えてくれる。
しかしこれは単純なアベルへの批判ではなく、デミアン流
「自己とは何なのか」ということを示すための、一つの例のように思える。

その証拠にデミアンに会ってからのシンクレールは、
周囲の人間とあまりかかわりをもたず、一人自分自身に
ついて思い悩んでいるように見える。
特に絵を描くシーンからは、それが強くうかがえる。

「カインのしるしのあるもの」というのは、
「罪深き人」ということではなく、「自己に没頭しすぎて
周囲に順応しにくい人」ということのように思える。
確かに、シンクレールのように自分自身のことを考えすぎると、
周囲のことはそれで手一杯になってしまうように思える。
しかし、それは悪いことではなく、むしろ大切なことだと気づかせて
くれたのがデミアンだったのだ。
人間は実際自分自身でも、自分のことは良くて半分くらいしか
わからないだろう。「自己を見つめる」というのは一生かけて
考え続ける、永遠のテーマなのかもしれない。

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自己自身への道

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2001/08/04 00:55

評価5 投稿者:あきこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品は、発表当初は匿名で——エーミール・シンクレール作『デミアン、ある少年時代の物語』として出版されていました。それは、この作品が当時の宗教観や倫理観に対して批判的な内容を持つ、衝撃的な作品であったためです。
 すべての人間の生活は、自己自身への道であり、一つの道の試みであり、一つのささやかな道の暗示である——はしがきにあるこの言葉は作品を通した大きなテーマとして、幾たびも作品の中に現れ、少年である主人公を、青年になり迷える主人公を、自分自身へと導いていきます。

 悲哀に満ちた夢想的な前期の作品群と、東洋的な内面への回帰の道筋を描く後期の作品群の間に位置するこの「デミアン」は、作者自身の魂の軌跡を映すように、美しくもありながら同時に飢餓感とでも言うべき内面への希求を描き出します。
 「すべての人間の生活は、自己自身への道」——この言葉に理由もなく心が動く方に、ぜひ、この作品を読んでいただきたいと思います。

もっと詳しい読書感想はコチラ⇒■

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評価5 投稿元:ブクログ

2007/09/08 22:11

デミアンを通して語られる哲学や宗教観はひとしきり頭を悩ますけれど、読後感はとても気持ちが良いものです

評価3 投稿元:ブクログ

2004/09/23 17:49

図書館。好みじゃなかったけどヘルマン・ヘッセはのちのち読み返すと読感が変わるっていうからまたトライするかも

評価4 投稿元:ブクログ

2004/12/04 04:42

やっぱ青春の一冊といえば、これ。
色々なエピソードが自分の血と肉になり、今だ僕の中で息衝いてます。

評価3 投稿元:ブクログ

2005/10/25 23:47

「鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという」

評価5 投稿元:ブクログ

2008/07/29 16:26

私の人生を変えた一冊で、多感なハタチぐらいの頃そりゃもう繰り返し読んだもんだけど、何がそんなに気に入ってたのかなあ? すごく端的にあらすじを説明すると、気弱な主人公がある友人との出会いを切っ掛けに成長していく物語なんですけど、純文学によくある、全てを明確にはせず結局 読み手側が考えるとゆうニュアンスが多分私好みなんでしょう。どうやら割り切れないものが好きみたいです。

評価5 投稿元:ブクログ

2005/09/23 06:45

中3の頃読んで、以来人生の伴侶です。語りかけ、眼差しを投じ、こうべをなでてくれるような作品。シンクレールのように、デミアンの顔をわたしもよく描こうとしたっけ。ヘッセ崇拝の起点。

評価0 投稿元:ブクログ

2012/02/08 11:23

「読書力」文庫百選
5.ういういしい青春・向上心があるのは美しきことかな
→筋があって読みやすく内容もある

評価5 投稿元:ブクログ

2005/11/12 20:44

「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、一つの世界を破壊しなければならない。
鳥は神に向かって飛ぶ。神の名はアプラクサスという。」
自分とはなにか、をヘッセが追求した作品。

評価3 投稿元:ブクログ

2005/11/27 18:12

デミアン少年のような同志が欲しいと思いました。この魅力的な少年と対話すべく、彼の言葉を何度も味わいました。

評価3 投稿元:ブクログ

2006/05/21 08:36

”僕らは卵から生まれた少年と言う名の鳥なんだよ。卵は世界だ、生まれようと欲するものは一つの世界を破壊しなければならない。鳥は、神に向かって飛ぶ。”
「1999年の夏休み」で悠が則夫に話した言葉。
この本から引用されていました。興味があったので何度も読みました。

評価4 投稿元:ブクログ

2006/10/02 15:01

高校時代に読んで、大感激して以来(多分)久しぶりに再読。ラスト、第一次大戦の勃発による「新しい時代」への“偉大な(?)犠牲”には疑問が残った。第二次大戦への狂気を知らなかったこの時、ヘッセは未だ幸福でもあったのだろう。

評価0 投稿元:ブクログ

2009/10/28 21:06

ヘッセは中学生の頃教科書で学んだ「少年の日の思い出」以来。その時思春期の微妙な息苦しさを感じてから、敬遠していたが、「デミアン」はいつか読まなければと思っていた。
ユングの影響を受けた作品というだけあって、自己の内面と向き合う哲学的な内容。
デミアンの存在そのものが「導き手」として完璧すぎて、現実感が希薄だ。どこから届けたのか分からない手紙や、作品の最後での彼の登場など謎が多く、そもそも彼は本当に存在した友人なのかと思ってしまう。
シンクレール自身の内面にいる友人なのではないか、などと考えてみたり。
最近は「物語」ばかり手に取っていたので、久々にこういう本を読んだ。
残念ながら貧弱な頭では感想としてここに書き出せるほど思考がまとまらない。もっと若い頃に読んでいれば強い影響を受けただろうと思う。

評価5 投稿元:ブクログ

2006/06/10 01:41

読んでいる時は、様々な矛盾を感じてしっくり読めなかったのですが、繰り返し読んだりこの本が書かれた時代背景を考えたりしながらして入り込めました。当初からこの手の本はさらっと読んでしまうのですが、大切にしたい作品の一つです。一つ大きな人生の波みたいなものが、ヘッセの中にもシンクレールの中にも生じて、恐らくそういったものが過去を流してしまったのかもしれない……デミアンの描かれ方は当初苦手でした。読んだのは大学の頃。弟に勧められて。

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