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ワーキングプアの反撃

  • 出版社:七つ森書館
  • サイズ:21cm/150p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-8228-0745-0

ワーキングプアの反撃

雨宮 処凛 (著), 福島 みずほ (著)

  • 全体の評価 41件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:1,36539pt
  • 発行年月:2007.7
  • 発送可能日:24時間

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商品説明- 「ワーキングプアの反撃」

生きづらいのも貧乏なのも、けっしてあなたのせいではない! 「生きづらさ」と「ワーキングプア」を生み出した格差社会の構造について、作家の雨宮処凛と社会民主党党首の福島みずほが語り合う。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「ワーキングプアの反撃」

雨宮 処凛

略歴
〈雨宮処凛〉1975年北海道生まれ。愛国パンクバンド「維新赤誠塾」ボーカルを務め、映画「新しい神様」で主演。
〈福島みずほ〉1955年宮崎県生まれ。社会民主党党首、参議院議員、弁護士、学習院女子大学客員教授。

ユーザーレビュー- 「ワーキングプアの反撃」

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10人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/08/24 20:40

雨宮処凛さんは素晴らしい!

投稿者:喜八(男性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

雨宮処凛(あまみやかりん)さんと福島みずほさんの対談本です。非常に興味深く読みました。

 雨宮処凛さんは20代の頃「反米右翼」団体に属し、民族派パンクロックバンド「維新赤誠塾」ではヴォーカルをつとめ、「ミニスカ右翼」と呼ばれていました。現在は小説家・著述家として旺盛な活動を展開し、さらには「プレカリアート(不安定なプロレタリアート)」支援運動に邁進《まいしん》されています。

 福島みずほさんは言わずと知れた「社民党」党首です。なぜか日本国内の「いわゆる右派」男性からは憎悪と侮蔑の対象とされることが多いようです。では、どうして福島みずほさんは嫌われるのか? 「社民党」であることが原因なのか? フェミニストであることが理由なのか? はたまた「事実婚」を実践されているためか? よく分かりませんが、本書『ワーキングプアの反撃』を読むと「気のいい元気なお姉さん」という感じですね。悪印象はまったくありません。

 「自分たちさえ儲けることができればそれでいい」「オレたちには他人を使い捨てにする権利がある」とでも言いたげな、強欲で酷薄な者たちが「我が世の春」とばかりにのさばっています。

 アメリカで生まれた「ウルトラ自由市場派=市場万能思想」は一般庶民の生活を徹底的に悪化させ荒廃させるだけの破壊力があります。と同時に「豊かな者=カネ持ち」や企業経営者たちには破格の収入を約束する「甘美な思想」でもある。ロナルド・レーガン政権以降、アメリカの庶民および中流層は年々その生活レベルを落としてきましたが、その一方で富裕層は収入を劇的に増加させました。
 
 つまり「貧しい者や中流層から取り上げた」富を「カネ持ちに分配する」のが、アメリカ式「市場万能思想」の実態なのです。そして、それを忠実にマネしているのが現在の日本であることは言うまでもありません。「負け組・勝ち組」「格差の拡大」「零細中小企業の倒産」「年間自殺者3万人以上」「スポット派遣」「ネットカフェ難民」「ワーキングプア」・・・。こういった「暗黒のキーワード」は、日本がアメリカ式の経済思想すなわち「新自由主義」を積極的に導入してきたことの必然の結果です。

 なんでもかんでも「アメリカ様」の仰ることに従うという小泉・竹中「買弁(※)」政権が5年半も続いた結果、不安定な雇用条件の下、将来に夢を持つこともできない「プレカリアート」が激増した。それとともにプレカリアートを食い物にする者どもが跳梁跋扈《ちょうりょうばっこ》するようになった。世間知らずで純朴な若者たちの人生(命)を、いいように食い荒らす「ハイエナ経営者」の天下になった。

(※ 買弁=自国の利益を顧みず、外国資本に奉仕して私利をはかること)

 こういった現状に心底腹を立て、敢然と反撃を開始したのが雨宮処凛さんなのでしょう。そう考えると雨宮さんの「ヒリヒリ」とでも形容するしかないような、緊張感のある佇《たたず》まい、決然とした様子には「なるほど」と納得がいきます。雨宮処凛さんは「戦士」です。出鱈目きわまる不正を糾すために立ち上がった「女戦士」なのです。

 雨宮処凛さんの言葉をいくつか『ワーキングプアの反撃』から拾い上げます。どれも強く心を打つ珠玉の言葉です。

 「生きさせろ!」

 「怒ってもいいんだ」

 「あなたのせいではない」

 「役に立たなくても、生きていっていい」

 「役立たずはいますぐ死ね」という世間的メッセージが溢れるなかで、「役立たずがのさばるぞ」といっていきたいと思います。

 やっぱり、雨宮処凛さんは素晴らしい!




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