- 出版社:毎日新聞社
- サイズ:21cm/105p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-620-31826-4
想い事。
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- 税込価格:1,260円(36pt)
- 発行年月:2007.8
- 発送可能日:7~21日
- 本
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商品説明- 「想い事。」
人は皆、愛するために必死で生きてる−。ジュゴンの見える丘、普天間基地、ひめゆりの塔、家族、歌、仲間、夢…。大反響を呼んだ一年に及ぶ『毎日新聞』連載を、地元沖縄での撮り下ろし写真と共に単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介- 「想い事。」
Cocco
- 略歴
- 〈Cocco〉1977年生まれ。沖縄県出身。歌手。アルバムに「ザンサイアン」「きらきら」など。絵本も発表している。
関連キーワード- 「想い事。」
ユーザーレビュー- 「想い事。」
14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2007/08/20 03:58
想うこと。
投稿者:べっきあきこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
音楽の話になって、Coccoが好きだと伝えると、反応は大きくふたつに分かれる。ああ、いいよね、と言うか、あの変わった人、と言われるかのどちらかだ。後者の反応で、好意的なものでも面白い人ですよね、というようなものか。出演したMステで歌い終わった後走り去ったり、トークが妙にぎこちなかったり。歌はというと、歌詞は無垢で残酷だったり、意味深だったり、感情をぶつけるかのような歌い方だったり、優しさに溢れたものだったり。いきなり音楽活動を休止したかと思えば、ごみゼロと称したイベントを開催したり、再開したり。なるほど、そう言われても仕方ないかもしれない。
この本は、そうしたCoccoについて、断片的にしか知らない人にこそ読んで欲しいエッセイだ。毎日新聞に1年間連載したエッセイと、Cocco自身が撮った沖縄の写真を加えて1冊の本にしたものである。
「想い事。」というタイトルのためか、エッセイ自体は短いものの、テーマは多岐にわたる。幼い頃の回想だったり、生きることについて書いていたり、平和について触れていたり、沖縄の基地や環境について語っていたり。Cocco自身を知るにはかかせないものが、たっぷり詰まっている。
私が読んで惹きつけられて、胸が痛かったのは「楽園」と「黙祷」だ。
自分の理想を唱え、願うことは簡単だ。けれど現実は残酷で、不可抗力な出来事が毎日のように襲ってくる。理想は夢のままで終わり、あがくことすらできず、自分の無力さに絶望して、泣きたくなることなんてしょっちゅうだ。
でも、それでも私たちは生きていかなきゃいけないのだと、Coccoは言う。
Coccoの歌が、絶賛される一方で、受け入れられないという人がいるのは、見たくない現実や、誰にでもある渦巻いているようなドロドロとした感情が、そのまま吐き出されている点にあるように思う。それがあまりにもストレートすぎて、痛いのだ。
けれど、この本の文は、どこか温かだで、ひとつひとつに愛情が詰め込まれている。写真も同様だ。
切ないながらも、私は同時に希望を感じずにはいられなかった。




