- 出版社:笠倉出版社
- サイズ:19cm/238p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7730-0383-3
すべてはこの夜に (CROSS NOVELS)
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- 税込価格:900円(25pt)
- 発行年月:2007.10
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- 本
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商品説明- 「すべてはこの夜に」
「選ばせてやるよ—このまま撃たれて死ぬか、俺に縋って土下座で許しを乞うか」平凡な生活から一転。熾烈な借金地獄に堕ちた加持に残された道は『ある男を撃つ事』。だが、狙いを定めた先に現れたのは、忌まわしい過去の男・湊だった。端整な顔立ちの男は十年の時を経て、冷酷な雰囲気を纏う極道になっていた。そして、捕らわれた加持は凌辱されてしまう。与えられる痛みの中に昔と変わらぬ執着の色を感じた加持は戸惑い…。【「BOOK」データベースの商品解説】
地獄の日々を送っていた加持に課せられた任務は「ある男を撃つこと」。だが、狙いを定めた先に、思いがけない姿を見てしまい…。【「TRC MARC」の商品解説】
ユーザーレビュー- 「すべてはこの夜に」
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
2008/03/09 03:14
「夏の花」が素敵でした
投稿者:もりこ(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る
返済できない借金の代わりに人を殺せと脅された智充。知らずに銃を向けた相手は因縁の元恋人・彰彦で…。不器用な愛情と、表裏一体の憎しみが木の葉のようにひるがえり、すれ違い心を揺らす手さぐりの恋。後の短編では、死線を越えて結びなおされた絆の深さが穏やかな日常を通して語られます。
が、より印象に残ったのは表題作よりも二本目の中編でした。もちろん本編あっての挿話ではあるのですが。本編での脇役と、その恋人との切ない物語です。
心だけで愛し合い、はかなく逝った妻・麻子。そのきずを抱える亮一を訪れたのは、凄惨な過去を越え、麻子の墓前で静かに手を合わせる亡き妻の弟・靖之。
君がいてくれてよかった。ありがとう。人を愛しそれを失い、落ちた奈落からもう一度、人を見上げて人を愛する。そんな心の奇跡に出会えた幸運への感謝が真っ直ぐな言葉に込められて、やわらかく心に満ちる気がしました。
人としてのしなやかな強さや深い思いやりに、BLならではの対等性を加味した透明感のある雰囲気が魅力的です。恋の成就という泣けてくるほど愛おしい人生のなかの一場面が、そのまま切り取られてここにある。そんな感じの中編は、これ一本が一冊でもいいくらいに浸らせてくれました。




