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SF奇書天外

  • 出版社:東京創元社
  • サイズ:19cm/325,8p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-488-01524-4

SF奇書天外 (KEY LIBRARY)

北原 尚彦 (著)

  • 全体の評価 21件のユーザーレビュー
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  • 税込価格:2,41569pt
  • 発行年月:2007.8
  • 発送可能日:1~3日
  • ガイド

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商品説明- 「SF奇書天外」

マニアの間で密かに語り伝えられる、奇妙奇天烈・摩訶不思議な小説たちを、その道の第一人者が網羅して紹介。ポルノSFから自費出版書まで、カラーを含む300点近い図版を収録。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介- 「SF奇書天外」

北原 尚彦

略歴
〈北原尚彦〉1962年東京都生まれ。青山学院大学理工学部物理学科卒業。作家、評論家、翻訳家。日本推理作家協会、日本SF作家クラブ会員。著書に「首吊少女亭」「発掘!子どもの古本」など。

関連キーワード- 「SF奇書天外」

ユーザーレビュー- 「SF奇書天外」

全体の評価
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6人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/12/07 18:35

ま、読書案内本としては失格でしょう。だって一冊も読みたいとは思わないもの。じゃあ、コレクター本としては?これまた、ユーモアを感じません。狙いは分かるんですが、扱うものがあまりに特殊・・・

投稿者:みーちゃん(女性|未指定) - この投稿者のレビュー一覧を見る

最初に書いてしまえば「読みたくなった本が一冊もない」っていうこと。ここであげられる作品というのが、奇書というよりは愚書ではないか、って思北原尚彦『SF奇書天外』(東京創元社2007)

最初に書いてしまえば「読みたくなった本が一冊もない」っていうこと。ここであげられる作品というのが、奇書というよりは愚書ではないか、って思えるものばかりで、確かにコレクションすることは面白いかもしれません。だって、殆どが廃棄されたり売れ残って倉庫に眠り、これまた捨てられたり。要するに数が少ない。

それと、要するに数少ない=レア=貴重、と短絡するむきには面白そうでも、内容本意の人にとっては箸にも棒にも引っ掛からない、自ずと競争相手が限られ、存在する限りは入手可能で、しかも安価。蒐集対象としては悪くはない。でも読書対象としてどうかといえば、やはり無理でしょう。これを贈られた古書ファンは迷惑というか、困惑というか。

この本からはコレクトする楽しみは、実のところあまり伝わりません。この手のものとしては珍しいと思うのですが、掲載されている作品についての解説、それも物理的な装幀ではなく、書かれている内容の叙述が多いからかもしれません。しかも、北原がまじめなのか、詰まらない作品でも丁寧に解説するものですから、それが読み手に伝わる。結果、紹介されている本もですが、『SF奇書天外』まで面白くなくなってきます。

で、理解できるのはプロとアマチュアの間には大きな溝があるなあ、ということ。そして、プロだってレベルの低い作品を書いてしまうことはあるし、大手出版社だって企画の失敗というか、期待の新人がコケルこともあって、それはまた悲惨だなあ、ということ。でも、山田風太郎、戸川昌子レベルになると、本当の奇書、奇作を書いていて、それは今でも読みたくなること。

ただし、八切止夫、邦光史郎は面白くなさそうです。西村京太郎も怪しい。『太陽と砂』&『おお21世紀』なんか読む気もしません。とはいえ、多分我が家には『太陽と砂』の初版本があるはず。クズ本と一緒にして箱詰めし物置に置いてあるはずで、探せば出てくる可能性大。

当時の西村京太郎は今のようなトラベルものの量産体制に入る前で、他の作品のレベルは高かったのに、これだけは一段と落ちます。これは奇書というよりは駄作の類でしょう。

では、ここに掲げられた多くの作品がなぜ奇書ではなく愚書なのか。その理由は三つに絞られます。

1)話が完結していない
2)文章がなっていない
3)内容が陳腐・平凡

です。1)は考えようによっては決定的な欠点ではありません。でも、それに2)、3)が加わると世界が変わる。奇書が愚書に、珍本が駄本に変身します。そして、この本に出ているものが殆ど愚書・駄本の類なわけで、やっぱりこれは後継者が出たとしてもろくなもんじゃないよな、って思ったりします。


カバー折り返し

「戦後のSF史・古書史に燦然と輝く(あるいは、ほとんど知られることのなかった)
綺羅星のごとき奇書、珍本。
マニアたちのあいだで密かに語り伝えられる、奇妙奇天烈、摩訶不思議な小説を
読みに読んだ、その道の第一人者が網羅して紹介する。
ポルノSFから自費出版書籍まで、カラーを含む図版三百点近くを収録。
すべてのSFファン・古書ファンに贈る必携の一冊。」

目次には書いていませんが、巻頭に、一ページに四冊の本の表紙が載ったカラー写真が六ページあります。

以下はデータ篇。

写真:小島アツシ
装幀:岩郷重力+WONDER WORKZ。

目 次は盛り沢山なので抜粋

 はしがき

 一九四〇年代後半~五〇年代

・コレクター垂涎の『醗酵人間』
・怪しい奇想短篇集『魂の飛ぶ男』
・これが推理小説? 『淫神邪教事件』
など

 一九六〇年代

・後の直木賞作家のエロスパイ小説〈P07号〉シリーズ
・ホントに翻訳? ポルノSF『性にとらわれて』
・森奈津子さん好み(?)のSMSF『不適応者の群れ』
など
 一九七〇年代

・超振動のイチモツで地球女とやりまくる《惑星からきた伊達男》シリーズ
・三島由紀夫モドキが異世界の帝国を支配する『妖談 霞ヶ関ビル十三階』
・ハチャメチャなSWパロディ『バター・ウォーズ』
など

 一九八〇年代

・未来人が現代女性とやりまくる『セックス・マシーン』
・架空の書が現実と化したクルムヘトロジャン『へろ』
・超能力でやりたい放題! SFポルノ『怪盗お花七変化』
など

 一九九〇年代

・直木賞作家が書いた宗教SF『時のエリュシオン』
・ほんとに翻訳? 謎のファンタジイ『オンゴロ』
・九〇年代最大の奇書! 革命SF『皇帝円舞曲』
など

 あとがき
 索引

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